
・「疲れている」と言い訳して、子どもが全然勉強しなくて……
・何か言うとすぐに「やろうと思っていたのにお母さんのせいでやる気がなくなった」と反抗される
・どうすれば、子どもが自主的に勉強するようになるの?
小学生の頃は毎日ちゃんと宿題をやっていたのに、思春期のせいか中学生になってから子どもが全然勉強しないと悩んでしまう人は多いです。
この記事では、思春期の子どもが勉強しようとしない理由から子どものやる気スイッチを押す方法までまとめて解説します。
この記事を読めば、全然勉強しない子どものために今日から何をすればいいのかが分かります。
結論を言ってしまうと、思春期の子どもが勉強しない理由は大きく13個。
子どものやる気スイッチのパターンを見極め、小学生の頃とは接し方を変えることで思春期の子どもは勉強するようになります。
私が13年以上かけて培ってきた知識や経験を凝縮しました。全然勉強しない思春期の中学生の接し方に悩んでいる人は、最後まで読んでください。
「子どもが勉強しない理由は把握しているから、やる気スイッチの押し方を先に知りたい」という人は、以下から読むのがおすすめです。
>>【あなたの子どもはどのタイプ?】やる気スイッチのパターン
まつい けいすけ(著者)の実績
- ・文系→中学理科の教員採用試験に一発合格
- ・不登校〜難関校志望の生徒対象の塾を経営
- ・毎年150件以上の教育相談に対応
【中学生の娘が全く勉強しない】30代ママからの相談
ご相談内容
はじめまして。中学1年生の娘がいる30代の母です。最近、娘が全くと言っていいほど勉強しなくなってしまい、とても悩んでいます。小学生の頃は、それなりに宿題にも取り組んでいました。でも中学に入ってから、帰宅後はスマホを触ってばかりで、机に向かう姿を見ることがほとんどありません。
声をかけると「今やろうと思ってたのに」「うるさい」と機嫌が悪くなり、結局ケンカになってしまいます。無理に勉強させようとすると逆効果なのかなとも思いますが、このままで本当に大丈夫なのか、不安で仕方ありません。
成績も少しずつ下がってきていて、学校の先生からも「もう少し家庭学習の習慣をつけられるといいですね」と言われてしまいました。
思春期で難しい年頃だとは思うのですが、親としてどう接すればいいのか、どこまで関わっていいのかと本当に悩んでいます。専門の方のアドバイスをいただければと思い、メッセージを送らせていただきました。
思春期の子どもが勉強しない理由10選

思春期の中学生が勉強しない背景には、いくつかの共通した理由が隠れていることが多いです。
元教師の視点から、思春期の子どもが勉強しない際によく見られる10個の理由を解説します。
子どもが勉強しない理由を理解することで、子どもの心に寄り添った効果的なサポートが見えてきます。自分の子どもに当てはまるのはどれだろうと考えながら、読み進めてみてください。
タップで各見出しに直接移動できます。
親が「勉強しなさい」と言いすぎている

親が子どもを思って伝える「勉強しなさい」という言葉が、子どものやる気スイッチをOFFにしてしまっているケースは非常に多いです。
子ども自身も、勉強しなければならないことは理解しています。
しかし、親から繰り返し「勉強しなさい」と言われると、思春期なので反発しやすくなります。思春期の子どもは、自律性が芽生え親からの干渉を嫌がるからです。
*自律性とは、他の人から指示を受けず自分の考えで判断し、行動すること
・親は自分のことを分かってくれない
・今からやろうと思っていたのにやる気がなくなった
・「勉強しろ」と言うくらいなら、応援してほしい
・自分のペースでやりたいのに、急かされてイライラする
・どうせやっても怒られるだけだから、やる気になれない
・結局、親は点数しか見てないんでしょ
何度も「勉強しなさい」と言われた結果、上記のような反発心を抱きやすくなります。
学校の授業、部活動、宿題、習い事、そしてテスト勉強。子どもの毎日は、大人が想像する以上に忙しいです。大人で例えると、朝から仕事をして上司の趣味のゴルフにも付き合い、家に持ち帰り残業をしているイメージでしょうか。
さらに、中学生の子どもは以下のような思春期ならではの悩みも抱えています。
・体の急激な変化に関する悩み
・友達関係の悩み
・親との距離感の悩み
自分の体と心の急激な変化に戸惑いながら忙しい日々を過ごしているのに、以下のような言葉を言われたら子どもはどう感じるでしょうか。
・他の子はもっと頑張っているよ
・ダラダラしていないで早く勉強しなさい
・そんなことで大丈夫なの?
追い詰められているように感じ、勉強への意欲はなくなってしまいますよね。
中学生というデリケートな時期だからこそ、子どもの気持ちを無視した「勉強しなさい」という言葉はNG。
まずは「勉強しなさい」という言葉をぐっとこらえ、子どもの頑張りや大変さを認める言葉をかけてみましょう。
「いつも部活と勉強、両立していてえらいね」「疲れているのに頑張っているね」といった子どもに共感する言葉が、子どもの心を少しずつ開いています。
子どもの心が開いてきたら、一緒に勉強の計画を立てたり子どもに合った勉強法を見つけたりといったサポートに移りましょう。最初は、子どもに寄り添う姿勢を見せることが大切です。
勉強する意味が分からない

「何のために勉強するの?」という疑問に、子ども自身が納得できる答えを見つけられないと、勉強へのモチベーションはなかなか上がりません。
思春期になると、子どもは以下のように物事を批判的に捉えようとします。
・本当にそうなの?
・自分にとってはどんな意味があるの?
・勉強させるためにそう言っているだけじゃないの?
これは、子どもが精神的に自立してきた証拠。「健全に成長している」「私の育て方は間違っていなかった」と、プラスに捉えましょう。
しかし、勉強する意味や目的を子どもが1人で見つけるのは大変です。無理やり「将来役に立つから勉強しなさい!」と押し付けても、子どもの心には響きません。
まずは、今子どもが何に興味を持っているのか、どんなことにワクワクするのかに注目しましょう。その興味関心と勉強内容を結びつけながら、「この勉強は、あなたの好きな〇〇につながるかもしれないね」というように、学ぶことの目的や意味を一緒に見つけてあげる姿勢が重要です。
また、私は教員時代勉強する意味や目的について、以下の2つのように子どもたちに説明していました。
将来の選択肢を増やすため
著者の答え
勉強することで将来の選択肢が広がります。例えば、今はプロ野球選手になりたいかもしれませんが、高校生になったら科学者になりたいと思うかもしれません。あなたが科学者になりたいと思ったとき、理科の勉強をしていなければ、せっかく夢を見つけても叶えることができなくなってしまいます。
中学生までは義務教育です。言い換えれば、将来どんな仕事に就くときにも役立つ基礎基本の詰め合わせ。5教科まんべんなく勉強するのは、自分の将来の選択肢を増やすことにつながります。
やり方や考え方のヒントを学ぶため
著者の答え
教科や先生によって、勉強の仕方が大きく違います。「数学なんて将来使わないじゃん」「歴史を覚えて何になるの?」と思う人もいるでしょう。しかし、将来社会に出たときに「数学の先生が言っていたあのやり方を使えばうまくいきそう」「歴史の授業でやったあのやり方でプレゼンをしよう」のように、今の勉強が社会で成功するためのヒントになるかもしれません。
1つの方法しか分からないと、その方法が使えなかったときに対処できなくなってしまいます。しかし、いろんなやり方を知っていれば「次はこの方法でやってみよう」といろんな角度、いろんな方法で問題に立ち向かうことができますね。
自分の中の引き出しを増やすため、いろんな教科をまんべんなく勉強することは大切です。
ぜひ、「勉強する意味」について説明するときの参考にしてください。
授業が分からず、勉強についていけない

勉強しないのではなく、「したくてもできない」子どもは多いです。中学生になると、勉強内容が難しくなるため1度つまずくと追いつくのが大変です。
小学校と比べて、中学校は各教科の専門性が高まり授業のスピードも速くなります。もちろん、小学校で習った内容は分かること前提。
少しでも分からないところを放置してしまうと、あっという間に授業についていけなくなり、何をどう勉強すれば良いのか分からなくなってしまいます。
・国語
難しい記述問題が増えて古文・漢文が始まり、中1の文法でつまずくと中2以降の文法の理解が難しくなる
難しい記述問題が増えて古文・漢文が始まり、中1の文法でつまずくと中2以降の文法の理解が難しくなる
・数学
正負の数や簡単な方程式でつまずくと、その後の関数や図形問題の理解が難しくなる
正負の数や簡単な方程式でつまずくと、その後の関数や図形問題の理解が難しくなる
・英語
小学校の「聞く・話す」中心の活動から、文法理解や長文読解といった「読む・書く」中心の活動になり、覚える英単語も増える
小学校の「聞く・話す」中心の活動から、文法理解や長文読解といった「読む・書く」中心の活動になり、覚える英単語も増える
授業が分からず勉強しないのは、「やりたくてもできない」という子どもからのSOSです。
実は、不登校の子どもが考える「自分が不登校になったきっかけ」の4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。
>> 文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書
・学校の先生に授業中の様子を聞く
・どの教科でつまずいているのか子どもと話し合う
・どのあたりの内容からつまずき始めたのか子どもに確認する
まずは、上記を参考に子どもがどこでつまずいているのかを具体的に把握しましょう。
>> 【元教師が解説】定期テストが20〜30点の子どもに60点取らせるための勉強法
>> 【塾経営者が厳選】中学生におすすめのオンライン塾8選!口コミが良くコスパが高い塾は?
親や先生に反抗している

思春期特有の「親から精神的に自立したい」という気持ちが、勉強への抵抗感として現れることがあります。子どもが、精神的に成長しようとしている証拠です。
500人以上の反抗的な勉強しない子どもと接してきて、私には分かったことがあります。中学生の「勉強しない」という反抗的な態度の裏には、以下のような思いが隠されていることがほとんどでした。
・自分のことをもっと認めてほしい
・1人の人間として尊重してほしい
・束縛せず、自分を自由にしてほしい
あれもダメこれもダメと抑圧されたり、叱られ続けたり、なかなか褒められなかったり……。
上記のような経験から、簡単に自分らしさを発揮できて自由になれる「勉強をしない」という選択をするのです。
頭ごなしに叱りつけてはいけません。まずは、「そうか、今はそういう気持ちなんだね」「やりたくないんだね」と、子どもの気持ちに共感してあげることが大切です。
>> 思春期の男の子の特徴と効果的な接し方|反抗期の息子に悩む親必見!
>> 思春期の女の子の特徴とコミュニケーションの取り方|反抗期の娘に悩む親必見!
親や先生に構ってもらいたいと思っている

実は、親や先生の気を引きたくてわざと勉強しない子どももいます。
子どもが勉強しないのは、愛情不足やコミュニケーション不足を感じているサインかもしれません。
思春期の子どもの心の中では、「親から自立したい気持ち」と「まだ親に頼りたい気持ち」が綱引きしています。
「一人前として扱ってほしい、口出ししないでほしい」という強い思いがある一方で、「でも、やっぱりお母さんがいないと不安」「困ったときは助けてほしい」という気持ちも隠れています。
・自分は大切にされていないのではないか
・親は自分に関心がないのではないか
・自分のことはどうでもいいと思っているのではないか
思春期は、上記のような寂しさや不安を感じやすい時期です。
宿題を提出しなかったりテスト前に勉強しなかったりすると、親や先生から叱られる可能性が高いですよね。自分に注意が向くことで「構ってもらえた」と感じ、一時的に心の空白を埋めようとすることがあります。
親に愛されていないと感じている子どもの中には、過剰なほど勉強を頑張ることで「褒められたい」「構ってもらいたい」「もっと自分を見てほしい」とアピールするケースもあります。
どちらの行動も、根底には「親にもっと構ってほしい」という切実な思いが隠れていることが多いです。
まずは、普段の子どもとのコミュニケーションを見直しましょう。忙しい中でも意識して会話の時間を作り、「おかえり」「今日も学校おつかれさま」と声をかけます。
勉強の成果だけでなく子どもの存在そのものを認め、愛情を言葉や態度で伝えることが大切です。「お母さんはいつでもあなたの味方だよ」と子どもに感じさせることが、子どもの心の安定につながります。
勉強しても無駄だと思っている

過去の経験から「どうせ自分は勉強してもできるようにならない」と諦めてしまい、勉強しないこともあります。
これは、子どもの自己肯定感がとても低くなっているサイン。
・もっと頑張れるよ
・〇〇ちゃんはもっといい点数を取っているのに…
・お兄ちゃんはもっとすんなりできたよ
・点数が低いのは努力が足りない証拠だよ
・こんな成績だけど、ちゃんと勉強しているの?
親に上記のように言われた経験から、「自分には才能がないんだ」「頑張っても意味がない」と思い込んでしまっている状態です。
まずは、結果だけでなく子どもの努力の過程を具体的に褒めることから始めましょう。
・計算が速くなったね
・10分長く勉強できたね
・集中して考えていたね
上記のように、小さな成長や頑張りを見つけて認めることが大切です。
過去の失敗をネチネチ責めたり他人と比較したりしてはいけません。子どもが「できた!」という成功体験を積み重ねられるよう、スモールステップの意識で接しましょう。
諦めずに努力し続けることの大切さを伝え、子どもの自己肯定感を育んでいくことが何よりも重要です。
SNSやゲームなど勉強よりも楽しいことがある

SNSやゲームなど、現代の中学生の周りには魅力的な誘惑があふれています。SNSやゲームに時間とエネルギーを使いすぎてしまい、勉強時間が確保できない子どもは多いです。
SNSやゲームは、手軽に楽しさや達成感を得られます。どうしても、地道な努力が必要な勉強よりも優先してしまいがちです。
・ちょっとだけSNSを見るつもりが、気づいたら1時間経っていた
・ゲームのイベントが気になって勉強に集中できない
・好きなアニメを見始めたら止まらなくなった
上記のような経験は、あなたにも身に覚えがあるのではないでしょうか。中学生にとって、これらの誘惑を自力で断ち切るのは非常に難しいです。
友達とのコミュニケーションにSNSが欠かせなかったり、クラスで流行しているゲームについていかないと仲間外れにされるのではないかと不安を感じたりしている子どももいます。
勉強より楽しいことがあるのは自然なこと。大切なのは、SNSやゲームとどう向き合い、メリハリをつけるか親子で一緒に考えることです。
思春期の中学生を相手に、一方的にSNSやゲームを禁止してはいけません。
・勉強を始める前にはリビングにスマホを置く
・夜10時以降はスマホの電源を切って親に渡す
・ゲームは1日2時間までにする
上記のような子どもが納得できる具体的なルールを一緒に決め、ルールを守れるようにサポートしていくことが重要です。
テスト勉強の大切さを分かっていない

テスト勉強や定期テストの大切さについて分かっていないため、勉強しない子どももいます。これは、中学校に入学したばかりの子どもに多いです。
私の教員時代の経験上、小学校高学年の国語・算数・英語の平均点は80点前後。テスト内にヒントも多く、授業をしっかり聞いていればテスト勉強をしなくても点数が取りやすかったです。
中学生になったばかりの子どもの多くは、「テストのためにわざわざ勉強する」という習慣が全く身についていません。
・勉強しなくても何とかなるだろう
・テストの問題用紙にヒントが書かれているはずだ
・小学生の頃に100点を取ったから、自分ならできる
「まあ、なんとかなるだろう」と軽く考えてしまい、ほとんど勉強しないままテスト当日を迎えてしまう子どもが多いです。
・定期テストの結果が内申点にどう影響するのか
・内申点が高校入試にどれほど重要なのか
・高校や大学への進学はどういうシステムなのか
上記のような、成績と将来の進学や就職の関係性を理解できていないのも、子どもが勉強しない原因の1つ。
テスト勉強の重要性が分からなくて勉強しない場合は、子どもが悪いわけではありません。
まずは、中学校の定期テストは小学校と異なり、範囲が広くて計画的な準備が必要だと丁寧に説明しましょう。
定期テストの結果が内申点につながり、高校入試に大きく影響することを具体的に伝えることが大切です。
初めての定期テストで思うような結果が出なかったとしても、気にしなくて大丈夫。
「お母さんが言った通り、やっぱり勉強は大事なんだ!」と次に向けて頑張れるよう、テストの振り返りを一緒に行い、学習計画を立てるサポートしてあげましょう。
勉強する環境が整っていない

子どもが勉強に集中するためには、落ち着いて取り組める環境が必要不可欠です。
見落としがちですが、子どもの学習環境が子どもが勉強しない原因になっていることがあります。
学校の宿題やテスト勉強は、静かで落ち着いた場所でなければ集中してできません。
・子ども部屋がなく、リビングは家族の話し声やテレビの音がうるさい
・兄弟姉妹と一緒の部屋なので、どちらかが遊んでいるとつられてしまう
・部屋が散らかっていて、勉強道具を広げるスペースがない
・外から聞こえる車の音や工事の音がうるさくてイライラしてしまう
上記のように、勉強しようとしているときに余計なものが気になってしまうと、勉強どころではなくなってしまいます。
「光」も勉強の集中力に影響を与えます。
・部屋の照明が暗すぎる
・近くのビルやコンビニの光で明るすぎる
・窓から入る車のヘッドライトで、チカチカする
上記のような環境では、目が疲れやすくなり集中力が途切れやすいです。
まずは、子どもが勉強に集中できる環境になっているか確認しましょう。改善点が見つかれば、可能な範囲で環境を整えてあげることが大切です。
リビングで勉強する場合
・子どもの勉強中はテレビを消す
・子どもの勉強中は、親もスマホを触らない
・子どもの勉強中は、ドアの開け閉めや移動の回数を減らす
子ども部屋で勉強する場合
・机の周りをすっきりさせる
・スマホやゲームを親が預かる
・室内灯やデスクライトの明るさを調整する
>> 子どもが自分の部屋を自主的に片付けるようになる魔法の言葉2選!
その他の方法
・耳栓を使う
・イヤーマフを使う
・遮光カーテンを使う
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子どもと一緒にどうすればもっと集中できるか話し合い、よりよい学習環境を作り上げていきましょう。
いじめや友達関係などのストレスで勉強どころではない

・いじめのターゲットにされたり友達がいじめられているのを見たりしている
・仲がよかった友達から急に避けられるようになった
・LINEなどのSNS上でトラブルに巻き込まれている
・部活動内の人間関係がギスギスしている。
・将来に対する漠然とした不安や勉強のプレッシャーに押しつぶされそう
・両親の仲が悪く、家庭内がピリピリした雰囲気である
思春期の子どもの心は、とても不安定になりがち。上記のように強いストレスにさらされていると、子どもは勉強どころではなくなってしまいます。
中学生になると、自分の悩みを親に素直に打ち明けられなくなることも多いです。
・疲れている
・今日は勉強する気分じゃない
・放っておいて
ストレスを抱えた子どもは、上記のような言葉でごまかして勉強を避けることがあります。
まず何よりも大切なのは、子どもの小さな変化に気づくこと。そして、安心して悩みを話せるような親子関係を築いておくことです。
普段から子どもに対して穏やかに接し、「おはよう」「いってらっしゃい」などの基本的な声かけを欠かさず行いましょう。
いじめや深刻な悩みが疑われる場合は、1人で抱え込んではいけません。すぐに、学校の先生やスクールカウンセラーに相談しましょう。
勉強よりもまず、子どもの心の安全と安心を確保することが最優先です。
【学年別】中学生の子どもが勉強しない理由

中学生が勉強しない理由の中には、その学年ならではのものもあります。
中1から中3までの、それぞれの学年によくある勉強しない理由について解説します。タップで各見出しに直接移動できます。
【中1】環境の変化と小学校とのギャップ

中学1年生が勉強につまずく原因として特に多いのは、環境への戸惑いと小学校とのギャップです。
・新しい校舎
・新しい友達
・教科ごとに専門の先生が教えるスタイル
・先輩、後輩の関係
・本格的に始まる部活動
中学校は、小学校と比べて環境が大きく変わります。環境の変化に適応するだけでエネルギーを使い果たしてしまい、勉強にまで気持ちや体力が向かない子どもも多いです。
さらに、勉強の内容は難しくなり授業のスピードも速くなります。
・方程式や関数が難しくてついていけない
・覚えなきゃならない英単語がどんどん増える
・国語の授業のスタイルが、小学校の頃と全く違う
上記のような壁にぶつかりやすいのが、中学校1年生です。
中学受験を乗り越えた子どもの場合、燃え尽き症候群でやる気スイッチがOFFになってしまうケースもあります。
中学校1年生の子どもに対しては、まず子どもが新しい環境や中学校の授業のスピードに慣れるよう焦らず見守ることが大切です。
特に入学してから最初の定期テストが終わるまでは、「どこかでつまずいていないかな?」としっかり子どもを観察しておきましょう。
【中2】中だるみ

中学2年生は、いわゆる「中だるみ」の時期です。
*中だるみとは、頑張っていたことに対してだんだんやる気がなくなってしまう状態のこと
中学校生活に慣れて気が緩みがちになる一方で、高校受験や進路選択がまだ遠くに感じられる。中学校2年生は、「何のために勉強するんだっけ?」とモチベーションが下がりやすいです。
さらに、部活動では自分たちが中心になります。実際に動いている時間が増えたり後輩の指導を任されたりと、責任と負担が増加。
・友達とLINEしていたら寝る時間になっちゃった
・ゲームが楽しくて夜ふかししてしまった
・部活でクタクタで教科書を開く気力すらない
上記のような理由で、勉強しなくなる子どもが多いです。
中学2年生になると、友人関係の悩みやトラブルが増えたり異性を意識したりと、思春期特有の心の変化も大きくなります。
>> 【思春期あるある完全攻略】元教師が思春期の男女別の特徴から接し方のポイントまで徹底解説!
中学2年生は、部活や恋愛、友達付き合いなどが学校生活の中心になりやすいです。生活リズムや時間の使い方を親子で一緒に考え、勉強と他の活動とのバランスを取るようにしましょう。
【中3】部活動の燃え尽き症候群と受験や将来への不安

・受験に失敗したらどうしよう
・部活が終わって何もすることがない
・自分の頑張れるものがなくなってしまった
中学3年生に多いのは、中体連が終わり燃え尽き症候群になってしまったり、受験が不安で勉強が手につかなくなってしまったりするパターンです。
部活が終わって無気力になった子どもを変えられるのは、親だけです。
「部活を本気で頑張れた人は、勉強も本気になれる。次は入試に向けて本気を見せてほしい。」
上記のような声をかけ、受験や進路に目が向くようサポートしましょう。
受験に対するプレッシャーや不安を感じている場合は、子どもの気持ちに寄り添い不安をあおらないよう注意しましょう。
高校受験の話をするときは、
・偏差値
・定員
・前年度の倍率
・内申点がどれくらい必要か
・目標となる点数
よい例
・偏差値は53くらい必要だね
・去年は倍率1.3倍だったみたいだね
・250点満点で、150点取れればボーダーだね
悪い例
・偏差値は53くらい必要だから、もっと頑張りなさい
・去年は倍率1.3倍だったみたいだから、結構な人数が落ちるね
・250点満点で、150点取れればボーダーだけど大丈夫かな……
よい例を参考に、子どもの不安に寄り添いつつやる気スイッチをONにしてあげてください。
【あなたの子どもはどのタイプ?】やる気スイッチのパターン

子どものやる気スイッチは、「目標追求型」「危機回避型」「自己成長型」「他者貢献型」の組み合わせで大きく4パターンに分けられます。
・目標追求型✕自己成長型
自分がこうなりたいから頑張れる
自分がこうなりたいから頑張れる
・危機回避型✕自己成長型
自分がこうなりたくないから頑張れる
自分がこうなりたくないから頑張れる
・目標追求型✕他者貢献型
他人にこうなってほしいから頑張れる
他人にこうなってほしいから頑張れる
・危機回避型✕他者貢献型
他人にこうなってほしくないから頑張れる
他人にこうなってほしくないから頑張れる
どのタイプがいい、悪いというわけではありません。
大切なのは、子どもが「どんなときに自然と体が動くのか」「何に心を動かされるのか」をじっくりと観察し、子どもに合ったアプローチをすることです。
子どもに合ったアプローチをすれば、それだけでやる気スイッチがONになりやすくなります。「目標追求型」「危機回避型」「自己成長型」「他者貢献型」の4つについて解説します。
【目標追求型】「こうなりたい」という目標があると頑張れる
「こうなりたい!」「こうなってほしい!」という目標を持つことで、自発的に努力できるようになるタイプです。
目標追求型の子どもは、将来の夢や理想の姿を思い描くことでモチベーションが高まります。
・プロのサッカー選手になりたいから、練習を頑張る
・次のテストで自己ベストを更新したいから、毎日勉強する
・親を喜ばせたいから、プレゼントを買う
上記のような憧れや目標が、原動力になります。
【危機回避型】「こうなりたくない」という不安から行動する
「怒られたくない」「失敗してほしくない」といった気持ちが、やる気を引き出すきっかけになるタイプです。
危機回避型の子どもは、「こうなったら嫌だな」という状況を思い描くことで「どうすれば避けられるか」と自分なりに工夫し、モチベーションを上げて行動します。
・試合でミスしてチームに迷惑をかけたくないから、集中して練習する
・先生に叱られるのが嫌だから、宿題をきちんと終わらせる
・友達が居残りさせられるのがかわいそうだから、宿題を手伝ってあげる
上記のような不安や心配が、原動力になります。
【自己成長型】自分のために頑張るタイプ
自分自身のスキルアップや目標の達成、失敗の回避に喜びを感じるタイプです。
自己成長型の子どもは、他人ではなく「昨日の自分」や「これまでの自分」と向き合い、成長を実感することで達成感を得ます。
・前よりも速く走れるようになった
・前回のテストよりも点数が上がった
・ちゃんと練習したから、本番でも緊張しなかった
自己成長型の子どもには、「昨日より○○だったね」「ちゃんと練習していたから立派に発表できたね」など、努力や成長そのものをしっかり認めてあげることが大切です。
【他者貢献型】誰かのために頑張るタイプ
「誰かの役に立ちたい」「親や友達に喜んでほしい」という思いが、やる気につながるタイプです。
他者貢献型の子どもは、「誰かのため」を意識したときにより大きな力を発揮します。
・お母さんが喜ぶ顔を見たくてお手伝いを頑張った
・チームのみんなのために一生懸命応援した
・家族の負担にならないように、進学校目指して頑張った
他者貢献型の子どもには、「みんなのために一生懸命声を出していて、かっこよかったよ」「お母さんのために、ありがとね」と「頑張ってくれた気持ち」をしっかり認めてあげることが大切です。
どんな子にも、その子らしいやる気スイッチがあります。子どもの個性や行動パターンに気づき、認めてあげることがやる気を引き出す第一歩です。
・目標追求型✕自己成長型
自分がこうなりたいから頑張れる
自分がこうなりたいから頑張れる
・危機回避型✕自己成長型
自分がこうなりたくないから頑張れる
自分がこうなりたくないから頑張れる
・目標追求型✕他者貢献型
他人にこうなってほしいから頑張れる
他人にこうなってほしいから頑張れる
・危機回避型✕他者貢献型
他人にこうなってほしくないから頑張れる
他人にこうなってほしくないから頑張れる
あなたの子どもはどのタイプに近いですか。
子どものやる気スイッチをONにする親の接し方6選

子どものやる気スイッチをONにする、親の接し方について解説します。
【あなたの子どもはどのタイプ?】やる気スイッチのパターンで解説した、4つの全てのタイプに効果があるものを厳選しました。
タップで各見出しに直接移動できます。
アイメッセージで声かけをする

アイメッセージとは、「私」を主語にして伝えることで、相手に配慮しながら自分の気持ちや考えを伝えるコミュニケーションです。
アイメッセージには、柔らかい表現になりお互いを尊重しながら自分の気持ちを伝えられるメリットがあります。アイは英語の「I(私)」から来ています。アイメッセージの反対は、ユーメッセージです。
アイメッセージの具体例
・自分のためにちゃんと勉強する人だと、(私は)信じている
・(私は)応援しているから、サポートできることがあったら言ってね
・失敗してもまた頑張ろうとする姿が、(私は)素敵だと思う
・頑張っているっていうのは、(私は)分かるよ
・嫌なことがあったら言ってくれると(私は)うれしいな
ユーメッセージの具体例
・(あなたは)ちゃんと勉強しなさい
・サポートしてほしかったら、(あなたは)ちゃんと言ってね
・失敗したら、(あなたは)また頑張ればいいさ
・(あなたは)もっと頑張らなきゃ
・嫌なことがあったら、(あなたは)ちゃんと言ってね
同じ声かけでも、伝え方で印象が全然違いますね。
アイメッセージを使うと、子どもは「自分は親に必要とされている」「1人じゃない」と感じることができます。
思春期の子どもは、精神的に不安定になりがちです。アイメッセージは思春期の子どもの心を温め、勉強に対するやる気スイッチをONにします。
声かけをしたときは、「うん」「分かっている」などの素っ気ない反応しか返ってこないかもしれません。しかし、あなたの気持ちは確実に伝わりやすくなりますよ。
ポジティブな言葉に言い換えてメッセージを伝える

子どもに投げかける言葉を、意識的にポジティブな表現にしましょう。
同じ内容でも、ポジティブな言い方とネガティブな言い方では子どもの受け取り方が全く異なります。
ネガティブな言い方
・まだ宿題やっていないの?早くやりなさい!
・全然できていないじゃん!
・つべこべ言わずどんどん勉強しなさい!
ポジティブな言い方
・宿題、そろそろ始められそうかな? 何か手伝えることがあったら言ってね
・おっ、3割くらい終わったかな?引き続き頑張って!応援しています!
・勉強した分だけ、将来の選択肢が増えるんだよ
毎日の声かけを少しだけ「ポジティブ」に変える意識を持つだけで、子どもの心は驚くほど前向きに変化します。
子どもに前向きに勉強に取り組んでもらいたければ、まずは親自身が前向きな声かけをしましょう。アイメッセージ+ポジティブな声かけ。ぜひ、今日から試してみてください。
子どもが勉強に集中できる環境をつくる

子どもが集中して勉強できるかどうかは、勉強する環境によって決まります。
少し工夫をして子どもが自然と机に向かえるような環境を作るのは、やる気を引き出すために非常に効果的です。
・テレビの音
・家族の笑い声や視線
・手の届くところにある漫画やゲーム、スマホ
人間の集中力は、周りの状況に影響を受けます。大人でも同じですよね。
上記のような「雑音」や「誘惑」を、子ども1人の力でシャットアウトするのは現実的ではありません。だからこそ、親や家族のサポートが必要不可欠です。
子どもの「やる気スイッチ」をONにして質の高い勉強時間を確保するために、今日からできる環境づくりの秘訣を具体的にお伝えします。
【子ども部屋vsリビング】中学生におすすめの勉強場所とは
子ども部屋とリビングのどちらがいいかは、子どもの性格や家庭の状況によって変わります。
1番大切なのは、「どこなら集中できそうか」子どもと話し合って決めることです。子ども部屋とリビングの、メリットとデメリットをまとめます。
子ども部屋で勉強するメリット
・子どものプライバシーが守られる
・子どもが自分のペースで勉強しやすい
・夜遅くまで勉強しても家族の生活に影響しにくい
・人目を気にせず音読やリスニングの練習ができる
・勉強の進み具合を子どもが自分で管理しやすい
・自分の机やイスなど、慣れた空間で勉強できる
子ども部屋で勉強するデメリット
・漫画やゲーム、趣味のものなど誘惑が多い
・親の目が行き届きにくく、本当に勉強しているか分からない
・気づいたら寝てしまう
・時間管理が甘くなりがちになる
・部屋が散らかっていると集中しづらい
・スマホやSNS、YouTubeなどのネットの誘惑を受けやすい
リビングで勉強するメリット
・親の気配を感じながら勉強するのでサボりにくい
・分からないところをすぐに親に質問できる
・見守られている安心感がある
・家族と同じ時間に活動するため、生活リズムが整いやすい
・おやつや飲み物をすぐに取れる
・勉強の進み具合を親が把握しやすい
リビングで勉強するデメリット
・テレビの音や家族の会話、生活音などが気になりやすい
・宅配便や来客など、家に誰か来たときに集中力が切れる
・他の家族の行動が目に入り、集中できない可能性がある
・子どものために家族全員が協力する必要がある
・勉強内容を家族に見られる恥ずかしさがある
・親主導になりがちで、子どもが達成感を感じにくい
時間帯によって、「この時間はリビング、この時間は子ども部屋」と使い分けるのも効果的です。
【勉強の最大の敵】スマホやゲームのルールづくりのポイント
今や中学生にとって欠かせない、スマートフォンやゲーム。子どもの勉強の集中を妨げる最大の誘惑とも言えますね。
しかし、スマホやゲームを頭ごなしに禁止するのは逆効果。
親が一方的に禁止したり厳しく制限しすぎたりすると、思春期の子どもは反発心を抱きます。隠れて使ったり、嘘をついたりするようになるなど、親子関係を悪化させる原因にもなりかねません。
大切なのは、親子で納得できるルールを決めることです。
・スマホの使用時間やゲームのルールを家族で決める
・ルールを守れなかった場合のペナルティも設ける
・ルールやペナルティは一方的に決めず、必ず子どもと決める
・ルールを守らなかった場合は、約束通りのペナルティを与える
・子どもが納得できるよう親にもルールやペナルティを設ける
親が一方的にルールを押し付けるのではなく、まずは子どもの意見をじっくりと聞きましょう。
その上で、「勉強時間を確保するためには、ある程度のルールが必要だよね」「集中して勉強するためには、誘惑は少ない方がいいよね」というように、なぜルールが必要なのか子どもが納得できるように丁寧に説明します。
「守らされている」のではなく「自分で決めた約束」という意識が、ルールを守るモチベーションにつながります。
子どもには「スマホばかり見てないで勉強しなさい!」と言いながら、親はリビングで長時間スマホをいじっている。これでは説得力がありませんよね。
子どもの前では親もスマホを使わず読書をするなど、子どもが納得できるルールを作りましょう。
【元教師おすすめ】ゲーミフィケーションを取り入れる
ゲーミフィケーションとは、ゲームに使われるような楽しさや競争といった要素を勉強や仕事に応用し、ゲームのような楽しさを作り出すことです。
罰だけを与えていても、子どもはやる気になりません。頑張ったときや目標を達成したときのご褒美も、用意しておきましょう。
| 親にスマホや ゲームを預けた | 5ポイント/1時間 |
| 宿題を時間内に 終わらせた | 10ポイント/1回 |
| 1週間スマホの使用時間 のルールを守れた | 50ポイント/1回 |
300ポイント消費で今月のお小遣い1,000円UP、1,000ポイント消費で1日スマホ使い放題のようなご褒美をつけると、ゲームみたいに楽しみながら学習習慣を身につけられますよ。
【勉強のハードルが下がる】毎日同じ時間に勉強する習慣をつけさせる
「夕ご飯のあとすぐ」や「お風呂に入る前」など、自然な形で「毎日決まった時間に机に向かう」習慣をつけられるようサポートしましょう。勉強の習慣を、日常の一部として定着させることができます。
「ごはんを食べたら歯をみがく」という習慣がある人は、特に何も考えなくても自然とごはんのあとに歯みがきをしますよね。
私もそうです。ご飯を食べたあとに歯をみがかないと、気持ち悪くて仕事に集中できません。
子どもの勉強習慣も同じです。
・朝ご飯を食べる前に、15分間漢字の練習をする
・学校から帰宅後、 おやつを食べたら30分間学校の宿題を行う
・夕ご飯の片付けが終わったら、30分間英単語の練習をする
上記のようなルールを決めて毎日続けると、それが当たり前になります。「勉強しなきゃ」と強く思わなくても自然と机に向かえるようになり、勉強を始めるハードルが下がります。
最初は5分でも10分でも構いません。大切なのは「時間」よりも「決まったタイミングで机に向かう」という行動そのものを習慣にすることです。
決まった時間に机に向かう習慣は、勉強に向けた「心の準備運動」のようなもの。
子どもの生活リズムや集中しやすい時間帯を考慮し、親子で話し合って「我が家の勉強タイム」を決めましょう。一度決めたら、できるだけ毎日同じ時間帯に実践することが定着のコツです。
学習計画を一緒に立て、勉強の見通しをもたせる

どんな子どもの学習時間が長いのか!?より引用
上記の図は、「ベネッセ教育総合研究所」が出した、小学校4年生〜高校3年生の平日1日あたりの勉強時間の平均です。
子どもの勉強時間について分かること
・学習計画を立てる子どもの方が、勉強時間が長い
・受験生になると、学習計画の有無による勉強時間の差がさらに大きくなる
何となく勉強しても、絶対に続きません。計画を立てることが重要です。
・何をいつまでにどれだけやるのかはっきりさせる
・無理な計画は立てない
・計画通りに進まないことも想定し、「予備日」や「計画通りに行かなかったときの計画」も考えると計画倒れを防ぎやすくなる
・うまくいったときのご褒美とうまくいかなかったときの罰を設ける
・集中力を維持するためには休憩も不可欠なので、計画の中に休憩時間を組み込む
・学習計画は定期的に見直し、必要に応じて修正する
学習計画は具体的に立てましょう。「頑張る」「一生懸命やる」だけだと、ゴールがはっきりしないので絶対にうまくいきません。
私の塾で使用している学習計画表と、実際に生徒が書いたものです。もしよろしければダウンロードして使ってください。


ゴールが見えないマラソンは、つらくてモチベーションを上げて頑張れません。いつまでに何をすればいいのかはっきりしていないと、不安になったりだらだらと時間を過ごしてしまったりしがち。
親子で一緒に計画を立てることで、子どもは見通しを持って取り組めるようになります。子どもが学習計画を主体的に作成することで、計画に対する責任感や意欲も高まりますよ。
>> 学習計画を立ててくれる中学生におすすめのオンライン塾8選!
【うちの子大丈夫?】勉強しない中学生を放置するリスク4選
中学生が勉強しないことには、定期テストの点数が低くなる以外にもさまざまなリスクがあります。
教員として塾経営者として私が感じた、勉強しない中学生を放置するリスクは以下の4つです。タップで各見出しに直接移動できます。
学力低下がモチベーションの低下につながり「負のスパイラル」に陥る
勉強しない中学生を放置してしまう最大のリスクは、学力低下がさらなるモチベーションの低下を招くことです。
①勉強しない
②学力が低下する
③授業が分からなくなる
④モチベーションが低下する
⑤さらに勉強しなくなる
⑥さらに学力が低下する
⑦さらに授業が分からなくなる
⑧さらにモチベーションが低下する
上記のような、抜け出すのが困難な「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
勉強しなければ、学力はどんどん低下。授業が理解できなくなると、勉強がますます苦痛でつまらないものになってしまいます。
・どうせ自分には無理だ
・勉強には意味がない
・自分はバカだからできるようにならない
上記のようにどんどんネガティブになってしまいます。
一度失った「宿題をする」「毎日机に向かう」といった学習習慣を取り戻すには、たくさんの時間やエネルギー、「またやってみよう」という子どもの強い気持ちが必要です。
学力の低下がさらなるモチベーションの低下を招くという現実を、親としてしっかり理解しておきましょう。
高校や大学、就職など将来の選択肢が減る
勉強が分からないと、当然進学できる高校の選択肢は少なくなります。
高校の選択肢が少なくなるというのは、大学や専門学校、将来の職業の選択肢も少なくなるということ。
「あのときもう少し頑張っていれば、自分には違う未来があったかもしれないのに……」と、将来子どもに後悔させたくないですよね。
ちゃんと勉強するのは、子どもが自分の可能性を広げて自分の希望する道を自由に選ぶための「大切なパスポート」を手に入れることでもあります。
「自分はできない」と思い込み自己肯定感が低くなる
勉強せず授業が分からない状態が長く続くと、子どもの自己肯定感が低くなってしまいます。
・自分は何をやってもダメなんだ
・どうせ自分はできるようにならない
・勉強ができない自分には価値がない
・自分は普通以下の人間だ
・このまま人生終わるんだろうな
上記のように、子どもがネガティブになってしまうのが原因です。
勉強を通して、「やればできる」という自信が生まれたり「もっと知りたい」という知的好奇心が育ったりします。
子どもが自分に自信を持てるよう、勉強における小さな成功体験を積み重ねていくことが大切です。
不登校のリスクが上がる

実は、不登校の子どもが考える「自分が不登校になったきっかけ」の4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。
>> 【アンケート調査】子どもが考える「自分の不登校のきっかけ」と学校復帰に効果的だったこと
不登校の子どものおよそ2人に1人は学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけになったと答えています。
>> 文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書
子どもの勉強に対する不安や悩みに寄り添い解決してあげることは、子どもが不登校になるリスクを減らすことにもつながります。
【Q&A】子どもが全然勉強しないことに関するよくある質問6選

中学生の子どもが勉強しないことについて、よくいただく質問にお答えします。タップで各見出しに直接移動できます。
「勉強する意味が分からない」と言う子どもに対し、どう声をかければいいですか
著者の答え
まずは、子どもが今、何に興味を持っているのか、どんなことにワクワクするのかに注目しましょう。その興味関心と勉強内容を結びつけながら、「この勉強は、あなたの好きな〇〇につながるかもしれないね」というように、学ぶことの目的や意味を一緒に見つけてあげる姿勢が重要です。
私が、教員時代に子どもたちに伝えていた「勉強する意味」は、以下の2つです。
・将来の選択肢を増やすため
・やり方や考え方のヒントを学ぶため
>> 勉強する意味が分からないに戻る
「疲れた」「無理」と言って全然勉強しないのですが、どうすればいいですか
著者の答え
まずは「そっか、疲れているんだね」と子どもの気持ちを受け止め、共感しましょう。無理やり勉強させようとするのは絶対にダメ。
・15分程度の短い昼寝をする
・散歩をする
・音楽を聴く
・好きなおやつを食べる
上記のようなことをさせ、子ども の心と体を休ませてあげましょう。子ども自身も、勉強しなければならないことは理解しています。
学校の授業、部活動、宿題、習い事、テスト勉強、体の変化に関する悩み、友達関係の悩み、親との距離感の悩み、恋愛の悩み……。
思春期の子どもの心は、大人が想像する以上に疲れやすいです。「勉強しなさい」という言葉をぐっとこらえ、子どもの頑張りや大変さを認める言葉をかけてみましょう。
「いつも部活と勉強、両立していてえらいね」「疲れているのに頑張っているね」といった子どもに共感する言葉が、子どもの心を少しずつ開いています。
落ち着いたタイミングで、「なぜ疲れているのか」「なぜ無理だと感じてしまうのか」理由を優しく尋ねてみてください。
睡眠不足や友人関係の悩み、勉強についていけないなどの原因が分かれば、具体的な対策を考えやすくなります。
スマホやゲームばかりで全く勉強せず、ルールを決めても守らないです
著者の答え
まずは、スマホやゲームのルールに対して子どもが納得しているのか自問自答してみましょう。大切なのは、ルールを作ることではありません。親子で納得のいくルールを作ることです。
・スマホやゲームのルールを家族で決める
・ルールを守れなかった場合のペナルティも設ける
・ルールやペナルティは、必ず子どもと決める
・ルールを守らなかった場合は、約束通りのペナルティを与える
・子どもが納得できるよう親にもルールやペナルティを設ける
子どもとじっくり話し合い、お互いの妥協点を探って子どもの納得のいくルールを作りましょう。
「守らされている」のではなく「自分で決めた約束」という意識が、ルールを守るモチベーションにつながります。
子どもには「スマホばかり見てないで勉強しなさい!」と言いながら、親はリビングで長時間スマホをいじっている。これでは説得力がありませんよね。
子どもの前では親もスマホを使わず読書をするなど、子どもが納得できるルールを作りましょう。
私は、元教師として「ゲーミフィケーション」を取り入れるのをおすすめしています。
*ゲーミフィケーションとは、ゲームに使われるような楽しさや競争といった要素を勉強や仕事に応用し、ゲームのような楽しさを作り出すこと
罰だけを与えていても、子どもはやる気になりません。頑張ったときや目標を達成したときのご褒美も、用意しておきましょう。
>> 【元教師おすすめ】ゲーミフィケーションを取り入れるに戻る
反抗期がひどく、勉強するように言っても「うるさい!」と聞く耳を持ちません
著者の答え
反抗期がひどいときは、「これだけは親として絶対に譲れない」ということだけ毅然とした態度で伝え続けましょう。*毅然とした態度とは、物事に動じず、強い意志を持って主張や立場を貫く態度
反抗期の子どもへのNGな接し方
・子どもを頭ごなしに怒る
・子どもの人格を否定する
・子どもに過度なプレッシャーを与える
・子どもに対して過干渉になる
・親が感情的に泣いたり突き放したりする
・子どもに暴力的な罰を与える
反抗期の子どもと親子関係をよくするためにできること
・適度な距離感で見守る
・子どもを信頼し、尊重する
・無条件の愛情と安心感を与え続ける
・子どもと話をするときは聞き役になる
>> 【思春期との違いを深堀り】男女別の反抗期の特徴から反抗期が来ない子どもへの接し方まで解説
子どもが全然勉強しないのですが、塾に行けば勉強するようになりますか
著者の答え
塾に行ったからといって、勉強するようになるとは限りません。子どもを塾に行かせる上で最も大切なのは、子どもが塾に行くことを納得しているかどうかです。
さらに、以下の7つについてもしっかりと頭に入れておきましょう。
・塾のスタイルが子どもに合うかが大切である
・親の声かけやサポートも大切である
・子どもの気持ちや悩みを定期的に聞く
・成果が出るまでに時間がかかる
・塾のペースに子どもが追いつけないこともある
・成績だけでなく、子どもの頑張りや成長を認める
・「塾=万能」と思い込んではいけない
必ず、子どもが納得してから塾に行かせるようにしましょう。
近所にいい塾が見つからないのですが、塾選びのポイントについて教えてください
筆者の答え
全然勉強せず勉強に苦手意識がある中学生の場合、以下の7つのポイントを押さえて塾を選びましょう。・学習計画を立ててくれる
・過去の学年にさかのぼって勉強できる
・先生とコミュニケーションを取れる
・先生の選択や交代ができる
・学校と両立できるカリキュラムである
・勉強が苦手な生徒を伸ばした実績がある
・高校受験や大学受験に対応している
近所にいい塾がない場合、私はオンライン塾をおすすめしています。オンライン塾には、以下のようなメリットがあります。
・送り迎えが必要なくなる
・対面授業と同等以上の学習効果がある
・どこに住んでいても質の高い授業を受けられる
・対面の塾と比べ、同じサービスでも料金が安い
・対人関係が苦手でも安心して勉強に取り組める
>> オンライン塾のメリット・デメリットと失敗しない塾選びのポイント
>> 中学生におすすめのオンライン塾8選!口コミが良くコスパが高い塾は?
まとめ

思春期の中学生が勉強しない理由は、親が「勉強しなさい」と言いすぎている、勉強する意味が分からない、授業が分からず勉強についていけないなどさまざまです。
親として大切なのは、子どもが勉強しないのを叱ることではありません。まずは子どもの気持ちに寄り添い、勉強しない理由を探る姿勢です。
・思春期は自立心が強まるため、「勉強しなさい!」だとやる気スイッチがOFFになる
・勉強しない状態を放置すると、学力の低下→モチベーションの低下→さらなる学力の低下と負のスパイラルに陥る
・勉強が分からない状態を放置すると、不登校リスクも高まる
・子どものやる気スイッチは4つのパターンに分けられる
・「疲れているのに頑張っているね」などの子どもの大変さを認める言葉が、子どもの心を開く
・アイメッセージなど、親の接し方で子どものやる気は引き出せる
・ゲーミフィケーションを取り入れると、楽しみながら学習習慣を身につけられる
・小さな進歩や粘り強さを具体的に褒めることで、子どもの自己肯定感が上がる
・スマホやゲームのルールは、子どもが「自分で決めた」と納得するのが重要である
「子どもが勉強しない」と悩む500人以上の親子と向き合ってきた私が強く感じるのは、「親子の信頼関係こそ、子どもの成長の土台」だということ。
ぜひ、この記事を参考に子どもが勉強しない理由とやる気スイッチのパターンを探り、やる気スイッチを刺激し続けてみてください。
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