・中学生になってから子どもが学校に行きたがらなくて……
・最近元気がないし、体調不良で学校を休むことが増えて心配
・子どもが不登校になりそうだけど、原因と私にもできるサポート方法が知りたい
不登校は年々増えています。中学生の子どもが最近学校に行きたがらないけど、どうしたら良いのか分からないと悩んでしまう人は非常に多いです。
この記事では、子どもが不登校になるリスクを少しでも減らせるよう、学年別のよくある不登校の原因から母親としての子どもとの接し方のポイントまでまとめて解説します。
この記事を読めば、中学生の子どもの不登校を防ぐために今あなたにできることが分かります。
子どもが将来不登校にならないか不安を感じている人は、最後まで読んでください。
まつい けいすけ(著者)の実績
・文系から中学理科の教員採用試験に一発合格
・不登校〜難関校志望の小中学生用の塾を経営
・毎年150件以上の教育相談に対応
目次
【中学生になる息子の不登校が心配】30代ママからのご相談
ご相談内容
まつい先生、はじめまして。私は30代で、現在小学校6年生の息子がいます。息子は4月から中学生になりますが、不登校になるのではないかととても心配しています。息子は今まで友達関係で悩むことが多く、特に大勢の中でうまく馴染めずに孤立することがありました。
そのため、学校に行くのを嫌がる日もありました。最近では「中学校が嫌だ」といった言葉を口にするようになり、親としてどうサポートすべきか頭を悩ませています。中学生になってから不登校になる人はかなり多いと聞き、息子が不登校にならないか不安です。
特に、以下の点についてご意見を伺えればと思っています。
・中学進学前に家庭でできる準備やサポート
・息子の中学校への不安を和らげるためのコミュニケーションの取り方
・中学生の不登校に関する情報(不登校になる原因など)
・息子が不登校になった場合の相談先やサポート
息子が中学校にちゃんと通えるよう、親としてできる限りのことをしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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中学1年生の不登校の原因と母親にできるサポート
小学校と中学校の違いに戸惑い、不登校になる子どもが多いです。
小学生の頃はあんなに楽しそうに学校に行っていたのに、中学生になったら全然元気がない……。これは、中1ギャップが原因かもしれません。
よくある不登校の原因は中1ギャップ
中1ギャップとは、小学校から中学校への進学に伴い、環境や学習内容の変化に適応できないことです。
・先輩後輩の上下関係
・部活動
・教科担任制
・小学校とは異なる学校内での細かいルール
・難しい勉強
小学校とは全く異なる環境に対応できず、不登校になってしまう子どもが非常に多いです。
中学1年生の不登校を未然に防ぐ方法3選
中学校1年生の不登校を未然に防ぐには、
・小学校6年生の3月に、中学校生活について子どもに説明をしておく
・家の中でルールを作り、中学校入学前にルールを守ることに慣れさせる
・中学生になり疲れている子どもに対し、あれこれ聞き出そうとしない
小学校6年生の3月に、中学校生活について子どもに説明をしておく
子どもが中学生になる前に、中学校生活がどのようなものか説明してあげましょう。
子どもにある程度心構えがあれば、不登校になるリスクを減らすことができます。
・先輩後輩の関係について
・敬語について
・部活について
・教科担任制について
・高校受験について
これらについて、小学校6年生の3月に話をします。
難しい話や不安をあおるような話をする必要はありません。中学校生活がどのようなものかについての簡単な話で大丈夫です。
最後に、「お母さんはあなたの味方だから、何かあったらいつでも遠慮なく相談してね」と一言付け加えておきましょう。
やっぱりお母さんは自分の味方なのだと、子どもが安心できます。
家の中でルールを作り、中学校入学前にルールを守ることに慣れさせる
小学生の間に、ルールを守って行動することの大切さを教えてあげましょう。
・スマホの使用時間についてのルール
・ゲームの課金についてのルール
・宿題をやる時間についてのルール
・片付けについてのルール
・お小遣いについてのルール
一方的にルールを作ってはいけません。ただの束縛になってしまいます。子どもと話し合ったうえで、ルールを決めましょう。
ルールを作るときは、家族全員のためのルールを作るのもおすすめです。子ども1人用のルールではないので子どもにとっても抵抗が少ないですし、家族の雰囲気も良くなります。
家族全員のルールの例
・食事中はスマホをさわらない
・お風呂上がりに下着姿でリビングをうろうろしない
・夕ご飯のあと、自分の食器は流し(シンク)まで持ってくる
子どもが中学生になってから小学校とのギャップで困らないようにと理由を伝え、旦那さんにも協力してもらいましょう。
中学生になり疲れている子どもに対し、あれこれ聞き出そうとしない
中学生になった子どもは、とても疲れています。
>> 子どもが大人よりも忙しい理由
・授業時間が増えた
・宿題が増えた
・部活動が始まった
ただでさえ、中学生は思春期でさまざまな悩みや葛藤を抱えやすい時期です。疲れて帰ってきた子どもに対し、「学校はどうだった?」「今日の授業はどうだった?」「宿題はどれくらいあるの?」などとあれこれ聞き出そうとしてはいけません。
仕事や子どもの世話が一段落して一息ついたときに、姑から「休んでいて気楽でいいね」などと小言を言われたらイライラしませんか。子どもも同じです。
子どもが学校から帰ってきて一息ついているときに、あれこれ聞き出さないようにしましょう。
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中学2年生の不登校の原因と母親にできるサポート
中学1年生から中学3年生までを比較すると、中学2年生の不登校が最も多いです。
中学1年生 | 中学2年生 | 中学3年生 | |
不登校の人数 | 53,770人 | 70,622人 | 69,544人 |
>> 令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
しかし、中学1年生から継続して不登校になっている生徒が多いため、実は中学校2年生から不登校になる生徒はそこまで多くありません。
中学2年生のよくある不登校の原因とサポート方法をまとめます。
よくある不登校の原因は中だるみと甘え
中だるみ、甘え、思春期特有の悩み。この3つが中学2年生の不登校のキーワードです。順番に解説します。
中だるみ
中学2年生は、中だるみの時期と言われています。
・中学校生活に慣れてきた
・後輩ができて自分の立場が上になり、調子に乗った
・なんとなく無気力になった
いじめやトラブルがあったわけではないけど、だらけてしまい不登校になる。これが、中だるみによる不登校です。
甘え
中学校2年生になると、高校受験を意識し始める子どもが増えてきます。
・まだ子どもでいたい
・入試なんて受けたくない
・将来について考えたくない
このような甘えから、不登校になるケースも多いです。
思春期特有の悩み
中学2年生は、思春期真っただ中です。ちょっとしたことで悩みや葛藤を抱えやすく、人間関係や周りからの目線、異性などが非常に気になるようになります。
・周りの子に比べて胸が小さいのが嫌だな
・足が太いのが気になる
・もっとイケメンだったら……
このような悩みから不登校になることも多いです。
中学2年生の不登校を未然に防ぐ方法3選
中学2年生の不登校を未然に防ぐには、
・子どもとのコミュニケーションを大切にする
・子どもの状態を把握する
・過干渉にならないように注意する
子どもとのコミュニケーションを大切にする
子どもとのコミュニケーションは、いつでもとても大切です。しかし、この時期はこれまで以上にコミュニケーションを大切にしてください。
思春期真っただ中の子どもは、悩みやストレスを抱えやすいです。子どもとコミュニケーションをきちんと取っていれば、子どものわずかな変化に気づくことができます。
子どもの不登校を防ぐためには、子どものわずかな変化に敏感に気づけるかどうかが大切です。アンテナを高くはっておきましょう。
子どもの状態を把握する
日常会話や夕ご飯を食べるときなどの会話を通して、子どもの状態を把握しましょう。
中学2年生の心は不安定です。毎日調子に波があるのが当たり前。
しかし、毎日子どもの様子を把握しているとあきらかにいつもと様子が違うときがあります。
1日や2日で元に戻るようなら心配いりませんが、3日たっても様子がおかしいようでしたらストレスの原因を探る必要があります。
【3日たっても様子がおかしいときの対処法】
・学校に相談する
・子どもとコミュニケーションを取る
・子どもに理解を示す
過干渉にならないよう気をつけながら、子どもとコミュニケーションを取るようにしましょう。
過干渉にならないように注意する
コミュニケーションを取るのは大切ですが、過干渉になってはいけません。あなたの話しかけ方で、子どもの反応は大きく変わります。
悪い例
・最近元気がないけど、学校で何かあったんじゃないの?
・最近全然食欲がないじゃん。友達と何かあったんでしょ。
・宿題を提出していないって学校から連絡があったけど、これが中だるみなのかしらねー。
良い例
・最近元気がないけど、何かあったらいつでも相談してね。
・最近食欲がないから心配だな。お母さんは味方だから、何かあったら相談してね。
・宿題を出していないって学校から連絡があったよ。宿題は学校のルールだから、ルールは守ろう。お母さんは、あなたがルールを守れる人だと知っているから。信じている。
「コミュニケーションを取る=子どもの話を聞き出す」ではありません。過干渉にならないように注意しましょう。
「うるさいな。今疲れているんだよ。」
このような返事が返ってきたときは、子どもに理解を示してあげます。
「そうだよね。お母さんも中学生の頃そうだったから分かるよ。ただ、お母さんはいつでもあなたの味方だってことだけは忘れないでね。」
このような一言を伝えるだけで、子どもの心は軽くなります。
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中学3年生の不登校の原因と母親にできるサポート
中学3年生になると、部活が終わり受験が近づきます。そのため、部活と受験が原因の不登校が非常に多くなります。
中学3年生の不登校を防ぐためには、子どもの受験をサポートするような声かけが必要です。
よくある不登校の原因は部活が終わった無気力感と受験のプレッシャー
中学3年生から始まる不登校は、中学2年生の不登校と少し原因が異なります
キーワードは部活の終了と高校受験です。
部活が終わった無気力感
中学校3年生になると部活動が終わりますね。
部活を熱心にやっていた子どもは、部活が終わると同時に目標や目的を失ってしまうことがあります。何とも言えない寂しさや無気力感から不登校になるケースです。
受験のプレッシャー
・受験に失敗したらどうしよう
・志望校に行けるかな
・親が公立高校に行けって言うから頑張らないと……
受験が近づくにつれて、子どもはプレッシャーを感じるようになります。
受験のプレッシャーや親の期待と戦いながら一生懸命勉強していたけど、日に日にプレッシャーが増していき、限界を超えて不登校になるパターンです。
義務教育が終わり、いよいよ自分の力で生きていかなければならないという不安から、学校を休んでしまうこともあります。
中学3年生の不登校を未然に防ぐ方法3選
中学3年生の不登校を未然に防ぐには、
・部活動が終わったら、勉強に目が向くよう支援する
・高校受験に対するプレッシャーを与えすぎず、事実を教える
・受験勉強に息抜きは必須なので、子どもがリラックスできる環境を作る
部活動が終わったら、勉強に目が向くよう支援する
部活動が終わったら、そのまま勉強にシフトしていけるよう声かけをしましょう。
部活を一生懸命頑張っていた子どもは、部活が終わると心にぽっかりと穴が空いた状態になってしまうからです。
・部活が終わって何もすることがない
・自分が頑張れるものがなくなってしまった
・毎日がつまらない
この状態の子どもを変えられるのは、あなたです。
「部活を本気で頑張れた人は、勉強も本気になれる。次は入試に向けて本気を見せてくれ。」
このような一言を子どもに伝えれば、子どもは勉強に目を向けることができます。
すぐに受験モードに変えることは難しいですが、受験や進路に関する話を少しずつ増やして勉強に目が向くようにサポートしましょう。
高校受験に対するプレッシャーを与えすぎず、事実を教える
子どもをあおってプレッシャーを与え、受験勉強をさせようとする人がいますが、これはNGです。
下手にあおってしまうと、子どもは「自分には無理だ」「親は自分の気持ちを分かってくれない」とマイナス思考になり、不登校にまで追い詰めてしまうこともあります。
そのため、高校受験の話をするときは
・偏差値
・定員
・前年度の倍率
・内申点がどれくらい必要か
・目標となる点数
不安をあおるのではなく、受験についての情報を集めて子どもをサポートしてあげるイメージです。そうすれば、自分のためにサポートしてくれる親に対して子どもは感謝するようになりますよ。
子どもがリラックスできる受験勉強しやすい環境をつくる
受験勉強はプレッシャーとの戦いです。何日もの間、志望校合格を目指して緊張した中勉強しなければなりません。
子どもが受験勉強を頑張れるようにするには、リラックスできる環境が大切です。
リラックスさせるとすぐにスマホで遊ぶので、勉強できるようにならないと心配する人もいますがそんなことはありません。
長時間勉強を続けると、集中力が落ちます。適度な休憩を取ることで、むしろ効率良く勉強できますよ。
【子どもが受験勉強しやすい環境づくりのポイント】
方法 | 具体例 | 効果 |
勉強スペースづくり | 子ども部屋がない場合はリビングの一角や 和室の一部を受験勉強専用スペースにする | 落ち着いて勉強できる |
休憩時間の設定 | ポモドーロ学習法* | 集中して勉強できる |
睡眠時間の確保 | 夜ふかしせず決まった時間に寝る** | 頭がすっきりして知識が定着しやすい |
趣味の時間の確保 | 好きな漫画やアニメを見る | 気分転換とストレス解消になる |
**夜の22時以降は勉強の効率が下がる(静岡新聞より抜粋)
子どもと一緒になって、受験を乗り越えていきましょう。
>> 高校受験の面接で聞かれることとA評価の例文
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【文部科学省のデータを紹介】中学生が不登校になる主な原因
中学生の子どもが不登校になる原因は、何が多いと思いますか。
いじめや差別、友達とうまくいかないことが原因だと考えている人が多いですが、実は全く違います。
【不登校の原因トップ5】
順位 | 原因 | 割合 |
1位 | 無気力・不安 | 52.2% |
2位 | 生活リズムの乱れ・遊び・非行 | 10.7% |
3位 | いじめを除く友人関係をめぐる問題 | 10.6% |
4位 | 学業の不振 | 5.8% |
5位 | 親子の関わり方 | 4.9% |
圧倒的に多いのが、無気力や学校生活に対する漠然とした不安です。
不登校の実態を知れば、中学生の子どもが何に悩んでいるのかが分かります。子どもの不登校を未然に防げるよう、文部科学省のデータを紹介します。
中学生の不登校の52.2%は「無気力・不安」
令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要によると、中学生の不登校の原因の半分以上が「無気力・不安」です。
*無気力とは、なんとなく学校に行きたくないというもの
*不安とは、友達とうまくやれるか心配、授業についていけるか心配といった学校生活に対する漠然とした心配事
この記事でお話しした、「学年別のよくある不登校」も一言で言ってしまえば「無気力・不安」になります。
>> 中学1年生のよくある不登校をもう一度見てみる
>> 中学2年生のよくある不登校をもう一度見てみる
>> 中学3年生のよくある不登校をもう一度見てみる
多くの中学生が、同じような悩みを抱えています。決してあなたの子どもだけではありません。
「私の子どもはなんでこんなに心が弱いのだろう」と悩む必要はありません。
不登校の71.7%は本人または家庭に原因あり
不登校の主な原因 | 割合 | 合計 | |
本人に関わるもの | 無気力・不安 | 52.2% | 62.9% |
生活リズムの乱れ・遊び・非行 | 10.7% | ||
家庭に関わるもの | 親子の関わり方 | 4.9% | 8.8% |
家庭の生活環境の急激な変化 | 2.2% | ||
家庭内の不和 | 1.7% |
実は、家庭環境が原因で不登校になる中学生も多いです。
・両親の仲が悪くて……
・親が全然家に帰ってこない
・すぐに怒るから親が怖い
思春期の子どもの心は、あなたが思っている以上に敏感です。子どもが安心できる家庭環境を心がけましょう。
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子どもの不登校について相談できる専門機関3選
子どもの不登校の相談が可能な、信頼できる専門機関を3つ紹介します。
不登校支援センター
不登校支援センターは、不登校や引きこもりを扱っている一般社団法人です。
不登校の相談件数 | 約10,000件(2022年) |
累積カウンセリング件数 | 約17万件 |
常駐カウンセラーの人数 | 70名以上 |
不登校の解決率 | 87.1%(2015年時点) |
オンライン相談への対応 | ◯ |
最新の不登校の解決率はホームページ内に書かれていませんが、80,000人以上の臨床データ数もあり、子どもの不登校の相談先として信頼できます。
>> 【一般社会法人】不登校支援センター
ひきこもり地域支援センター
ひきこもり地域支援センター は、厚生労働省が設置している機関です。ひきこもりに特化した相談窓口で、全国の都道府県や指定都市に設置されています。
深刻な引きこもり状態や、半年以上に渡って不登校の状態の子どもの支援に最適です。
国が設置している機関なので、他の機関との連携が充実しています。子どもの不登校の相談でしたら、まずこちらに連絡すれば間違いないです。
教育支援センター
教育支援センターは、教育委員会が不登校の子どもの学校復帰を目的として支援する機関です。
教育支援センターが行っていることの一例
・個別のカウンセリング
・教育相談
・少人数での授業
教育支援センターは学校と連携しているため、不登校の出席扱い制度に対応しています。
*不登校の出席扱い制度とは、学校に行かなくても出席になる仕組みのこと
教育支援センターのデメリット
・教育支援センターを嫌がる子どもが多い
・スタッフが少ないので、一人ひとりの子どもをずっと見ているわけではない
・数時間〜半日しか対応できないこともある
・近くに教育支援センターがないと、送迎が大変になる
不登校の子どもの多くは、教育支援センターを嫌がります。
教育支援センターが、学校への適応を基本的な目的にしているからです。
不登校の子どもたちは、学校に行けない何かを抱えています。そのため、学校に適応させようとするフリースクールを嫌がる子どもが多いです。
公的機関が無料で行っているので仕方ありませんが、スタッフが少ないので1人の子どもをずっと見ていることはできません。
まだ1人で勉強するのが難しい小学校低学年の場合、数時間〜半日しか対応できないこともあります。
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子どもが不登校になったとき親にできること4選
子どもが不登校になったとき、親にできることをまとめます。タップで各見出しに直接移動できます。
睡眠時間の管理をする
不登校の子どもは、友達や地域社会との関わりが少なくなります。そのため、生活リズムが崩れてしまうことが多いです。
夜遅くまで起きていたり、昼近くまで布団から出てこなかったりといった様子がよく見られます。ゲームやSNSに夢中になり、昼夜逆転生活になることも少なくありません。
身体の成長や精神状態などに大きな影響を与えます。
子どもの生活リズムが崩れたら、ゲームやSNSの時間を昼間に限定したり夜は家族と一緒に過ごすようにしたりするといった対応を取りましょう。
子どもが規則正しい生活を送れれば、不登校からの復帰に大きなプラスとなります。
しかし、子どもが精神的に不安定で
・夜眠るのが怖い
・悪夢を見るから眠れない
・スマホを手放すと不安になる
そのようなときは、迷わず思春期外来の診察を受けるようにしましょう。
思春期外来とは、思春期の子どもに対するメンタルヘルスを専門に扱う医療機関です。
>> 思春期外来が扱う症状と治療法
子どもとの会話を増やす
不登校の子どもは、自信のない言葉や自分を否定する言葉を言うことが多いです。
否定的な言葉を言う子どもには、「自分を認めてほしい」という気持ちが隠れています。
つまり、あなたに「違うよ、そんなことないよ」と言ってもらいたいということです。
子どもがマイナスな発言をしたときは子どもを肯定し、しっかりと認めてあげましょう。
また、会話をしていると脳が活性化します。不登校の子どもは、刺激の少ない生活を送っています。会話をすると活力が出てくるので、子どもと日常会話をするようにしましょう。
日常会話をするだけでも、学校復帰につながります。
あなたが声をかけても
・うるさい
・静かにして
・私のことは構わないで
そのようなときは、声かけだけしてそっとしておきます。子どもに話をさせようとするのではなく、日常会話を投げかけるイメージです。
私のおすすめの日常会話は、「今日の夕ご飯何がいい?」の一言です。
思春期で不登校の子どもの場合、「何でもいい」と返してくることが想像できますね。そのときは、すぐに「から揚げとハンバーグだったらどっちが食べたい?」などと具体的な二択を出しましょう。
多くの子どもはどちらかを選んでくれます。これだけでも日常会話になりますね。このような会話を積み重ねていくだけでも、子どもの脳を刺激できます。
どれだけ反抗していても、まだまだ子どもです。中学生の子どもは、あなたに依存しています。あなたが声かけをやめたら、子どもは
・自分は見捨てられた
・やっぱり自分は駄目な人間なんだ
・親は自分のこと分かってくれないから、もうどうでもいい
不登校の子どもの反抗的な言葉は、「こんな自分だけど、お母さんは見捨てないよね?」というメッセージです。決して子どもを否定しないようにしましょう。
子どもが1人でゆっくりできる環境を作る
不登校の子どもは、精神的に疲れています。子どもの疲れを癒すために、1人で過ごせる環境を作ってあげましょう。
・子どもが1人で過ごせる時間を作る
・リビングの一角や和室を子ども用のスペースにする
・子どもの趣味のための部屋を設ける
子どもが1人でゆっくりとくつろぐことができれば、ストレス は少しずつ解消されていきます。
子どもが精神的に落ち着いている場合は勉強の時間を設ける
子どもが学校に復帰したときに1番苦労するのが、学校の授業が全然分からないことです。
子どもが不登校で学校を休んでいる間も、授業はどんどん進んでしまいます。
①不登校になってしまった
②しばらく家で休んだ
③頑張って学校に行ってみた
④授業が分からなくて、自分の居場所がないように感じた
⑤学校に行けなくなる
頑張って学校に行ったけど、授業についていけないから学校に行けなくなる。不登校の生徒が陥りやすい、負のスパイラルです。
不登校の場合、どうしても勉強時間が短くなってしまいます。1人で勉強するにも、モチベーションが上がらず何を勉強したら良いのか分からない人も多いです。
そこで、私は不登校の出席扱いに対応したオンライン塾を最もおすすめしています。
*不登校の出席扱い制度とは、学校に行かなくても出席になるしくみのこと
>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説
元教師で現在個人塾を経営している私としては、ティントルとすららがおすすめです。
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まとめ
自分の子どもが不登校になるかもしれないと心配するのは、自然なことです。しかし、この心配が子どもに伝わると、「お母さんを心配させたらいけないから」とプレッシャーになり、子どもを追い詰めてしまう可能性があります。
大切なのは、ストレスを抱えやすい思春期の子どもが安心できる環境をつくること。そして、何があっても親は味方だと感じてもらえるような関係性を築くことです。
不登校は、決して子どもやあなたの責任ではありません。もし万が一そのような状況になったとしても、必ず乗り越えられる道があります。
あなたの愛情とサポートが、子どもの成長を支える最大の力になります。
\専属の教育心理カウンセラーがサポート/
不登校の出席扱い制度に対応
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不登校の出席扱い制度に対応
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