【学校復帰につながる?】不登校の子どもを無理やり学校に連れていくのはありか元教師が解説

不登校の子どもを無理やり連れていくのはありかについてのアイキャッチ
・子どものことを考えたら、無理やりでも学校に連れていくべきなの?
・不登校の子どもを何とか学校に行かせたいんだけど……
・学校復帰に効果的なことって何?

子どもの将来を考え、たとえ嫌がっていても学校に連れていくべきなのか悩んでしまう人が多いです。

そこでこの記事では、無理やり学校に連れていくことによる子どもへの影響から不登校を長引かせないために大切なことまでまとめて解説します

この記事を読めば、学校復帰に向けてどんなサポートができるのか分かります。

結論を言ってしまうと、不登校の子どもを無理やり連れていくのは絶対にNGです。

どうすれば不登校の子どもが学校復帰に前向きになるか分からず、悩んでしまっている人は最後まで読んでください。

まつい けいすけ(著者)の実績
  • ・文系→中学理科の教員採用試験に一発合格
  • ・不登校〜難関校志望の生徒対象の塾を経営
  • ・毎年150件以上の教育相談に対応

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目次

  1. 【無理やり学校に行かせるべきか悩んでいます】40代ママからの相談
  2. 【絶対ダメ】不登校になったあと無理やり学校に連れていくのはNG
  3. 【文部科学省のデータを紹介】学校復帰に効果的だったこと
    1. 【子どもへのアンケート】学校に戻りやすくなる、うれしいサポート3選
    2. 【保護者へのアンケート】学校復帰に役立ったこと3選
  4. 【不登校の小中学生の声】親の対応でうれしかったこと5選
    1. 学校を休むことを受け入れてくれた
    2. 学校に関する会話を家でしないようにしてくれた
    3. 学校に行けない自分を守ってくれた
    4. 大学や将来についての明るい話をしてくれた
    5. あれこれ言わず見守っていてくれた
  5. 不登校を長引かせないために大切なこと5選
    1. 子どもの自己肯定感を高めるための声かけをする
    2. 小さな変化の積み重ねを大事にする
    3. 子どもに感謝の気持ちを伝える
    4. 同じ生活の繰り返しにならないように注意する
    5. 他人とコミュニケーションを取る機会を設ける
  6. 不登校の3つの状態と子どもへの接し方のポイント
    1. 【不登校初期】学校に行くのを激しく拒否
    2. 【不登校中期】落ち着いているけど無気力
    3. 【不登校後期】積極性や行動力が見られる時期
  7. 登校したら褒める!ただし学校に行った事実を褒めるのはNG
    1. 不登校の子どもが登校したときの悪い声かけ3選
    2. 不登校の子どもが登校したときの良い声かけ3選
    3. 久しぶりの登校のあとに親が気をつけるべきNG行動3選
  8. まとめ

【無理やり学校に行かせるべきか悩んでいます】40代ママからの相談


ご相談内容
中学生の子どもがいますが、ここ最近、学校に行きたがらず悩んでいます。10月の途中から学校に行けていません。

理由を聞いても「別に…」としか言わず、詳しく教えてくれませんでした。もともと真面目でおとなしい性格ですが、最近は、部屋に閉じこもることが多いです。

夫や周囲からは「無理やりでも行かせるべき」「休ませるのは甘やかしだ」と言われますが、無理に行かせてさらに娘を追い詰めてしまうのではないかと不安で、私自身どうするべきか分からなくなっています。

本人の気持ちを優先したいけど、長期的に考えると学校に行かせる方がいいのかもしれないとも思います。親としてどうするのが正解なのか、ご教示ください。

【絶対ダメ】不登校になったあと無理やり学校に連れていくのはNG


無理やり学校につれていくのは絶対にダメな理由に関する図解
子どもが不登校になったあと、無理やり学校に連れていこうとするのは絶対にダメです。

「お母さんは自分のことを何も分かってくれない」と、親への信頼を一気に失ってしまいます

一度信頼を失うと、親子関係を修復するのに非常に時間がかかります。無理やり学校に連れて行くことで、
・不登校が長引く
・非行に走る
・部屋から出てこられなくなる
などにつながる可能性もあります。

不登校になった子どもは、「学校に行くのを強制しないでほしい」「自分を優しく見守ってほしい」と思っています。

「お母さん、僕が不登校のとき無理やり学校に連れていってくれてありがとう!」と言われることは絶対にないです。

子どもの気持ちに寄り添い、自己肯定感を高めることができるような声かけを行いましょう。

>> 【144個の具体例を紹介】不登校の子どもが前向きになる良い声かけと悪い声かけ

【文部科学省のデータを紹介】学校復帰に効果的だったこと


学校復帰に役立ったことTOP3
不登校の状態から学校復帰するに当たって効果的だったことを、子どもと保護者のそれぞれの視点からまとめます。

文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書で投票が多かった上位3つに絞って紹介します。

【子どもへのアンケート】学校に戻りやすくなる、うれしいサポート3選


前の学年で、学校を休んでいるとき、どのようなことがあれば学校に戻りやすかったと思いますか


うれしいサポート割合
友達からの声かけ36.8%
家族からの声かけ23.0%
個別に勉強を教えてもらえること
(学校以外を含む)
22.6%

不登校の子どもは、特に友達や家族からの声かけや個別の授業をしてもらえると学校に戻りやすくなると答えています。

注目すべきは、個別の授業を求めている不登校の子どもが多いことです。実は、不登校の子どもが考える自分が不登校になった原因の4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。

>> 【アンケート調査】子どもが考える「自分の不登校のきっかけ」と学校復帰に効果的だったこと

不登校の子どものおよそ2人に1人は、学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけになったと答えています。友達や家族からの声かけはもちろん、勉強に対する不安や悩みが解決できるようなサポートを心がけましょう。

不登校の出席扱い制度にも対応したサービスとして
・教育支援センター
・フリースクール
・不登校専門のオンライン塾
があります。
*不登校の出席扱い制度は、学校に行かなくても出席になる仕組みのこと

教育支援センターフリースクール不登校専門のオンライン塾
入会金0円約53,000円10,000~30,000円
月謝0円約33,000円10,000円〜
個別指導
通信教材××
オンライン授業×
主要5教科の勉強
公的機関××
子どもに合った先生
を選べるシステム
××
不登校の出席扱い
制度に対応
発達障害に対応
カウンセラーなど
専門家の存在
保護者へのサポート
*フリースクールの料金は、文部科学省の調査から引用

私としては、子どもの負担や通いやすさ、料金のバランスが取れた不登校専門のオンライン塾がおすすめです。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説

【保護者へのアンケート】学校復帰に役立ったこと3選


(不登校が)解消されたとき、以下のことは役に立ったと考えますか


不登校の解消に役立ったもの割合
友達からの声かけ82.0%
家族からの声かけ73.5%
先生とインターネットや
電話で話す
70.1%
*各項目について行った(行ってもらった)人の中で、役立ったと答えた人の割合

【各項目について行った(行ってもらった)人の割合】
項目行った(行ってもらった)人
の割合
友達からの声かけ88.4%
家族からの声かけ95.8%
先生とインターネットや
電話で話す
81.4%

このデータから、不登校の子どもへの支援として「人とのつながり」が大切だと分かります。家族や友達など身近な人との継続的な関わりが、特に学校復帰に役立っています。

声かけやコミュニケーションは、対面だけでなくオンラインや電話も効果的です。不登校の状態だからこそ、子どもとのつながりを大切にして声かけをしていきましょう。

【不登校の小中学生の声】親の対応でうれしかったこと5選


不登校中の親の対応でうれしかったことに関する図解
私の塾に来ている、不登校や元不登校の生徒へのアンケート結果です。

学校に行くのがしんどくなったとき、学校にいけなくなったとき、お家の人がしてくれてうれしかったことがあったら教えてください


学校を休むことを受け入れてくれた


中学3年生
「学校に行きたくない」と伝えた私に対して、「休んで大丈夫だよ」と声をかけてくれたのがうれしかったです。

「限界になるまで無理をする必要はない」「つらいときは逃げることも大切」のような話を真面目にしてくれたのもうれしかったです。

私が何も言わなくても、学校に休む連絡をしてくれ、学校の代わりに塾を探してくれたのもうれしかったです。

学校に関する会話を家でしないようにしてくれた


小学6年生
学校の話はしないで、アニメやマンガの話をしてくれたのがよかった。

学校に行けない自分を守ってくれた


中学3年生
「もし何かあったら俺が命がけで守るから」ってお父さんに言われたこと。

「お母さんはいつも味方だよ」ってお母さんに言われたこと。

「無理しちゃダメだよ」って書いた手紙をおばあちゃんがくれたこと。

大学や将来についての明るい話をしてくれた


中学3年生
不登校になってしばらくしてから、お父さんが「日本一のところに連れて行ってあげる」と言って東大に連れて行ってくれた。

東大の中でご飯を食べながら、「日本一頭がいいやつらが集まっているけど、楽しそうにしているだろ?大学は楽しいところだ」と話をしてくれた。

大学の中を見て大学ってすごいっていう感じがした。自分も何か勉強してみたいって思えた。

あれこれ言わず見守っていてくれた


中学2年生
休んでいるとき、学校をどうするのか聞かないでくれた。

イオンやゲーセンに遊びに行っても許してくれた。でも、無視しているとかではなく、朝は起こしてくれたし、ご飯もいつも通り用意してくれた。

気を使わないで、普通の感じで、いろいろ聞かれないのが良かった。

>> 【私と同じ失敗をしないでほしい】不登校の子どもへの対応で親が後悔していること17選

不登校を長引かせないために大切なこと5選


不登校を長引かせないために必要なことに関する図解
不登校を長期化させないために、親にできることを5つ紹介します。どれも、不登校を解決するために非常に大切ですよ。タップで各見出しに直接移動できます。

子どもの自己肯定感を高めるための声かけをする


不登校の子どもは、自己肯定感が低くなっていることが多いです。子どもの心を軽くし、自分に自信が持てるようになる声かけをしましょう。ポイントを4つ紹介します。

休むのを認める声かけをする


まずは、子どものことを認める声かけをしましょう。

・今はゆっくり休んで大丈夫だよ
・今までよく頑張ったね
・無理をして学校に通い続けるのが正しいわけじゃないよ

1番身近な家族のあなたが、子どものことを認めてあげる。何よりも子どもの心が軽くなります。

親は子どもの味方だと伝える


自分の存在が認められ、助けを求めても大丈夫だと分かるので自分が大切にされていると実感できます

・何かあったときは、お母さんが絶対に守るからね
・いつでも話を聴くから、何かあったら遠慮なく言ってね
・あなたが笑顔でいられる場所を作るのが、お母さんの仕事だから

子どもを問い詰めたり追い詰めたりする雰囲気が出ないよう、優しく穏やかに声かけをしましょう。

子どもが話してくれればしっかり聴き、話さなければ見守る。この意識が大切です。

子どもが否定的なことを言ったら肯定する


子どもが否定的なことを言ったときが、親子の絆を深めるチャンス。積極的に肯定しましょう。

「どうせ俺にはできない」などの子どもの否定的な言葉の裏には、「そんなことないよって言ってくれるよね?」「大丈夫だよって言ってくれるよね?」という気持ちが隠れています。

・そんなことないよ
・あなたは、生まれてきたときからずっとお母さんの大切な存在なんだから
・あなたはお母さんの1番だから、絶対に大丈夫だよ

すぐに否定を打ち消し、子どもを安心させてあげましょう。

間違っても「分かっているなら、変われるように何とかしなさい」などと怒ってはいけませんよ。何度も否定的なことを言われてイライラしてしまいますが、根気強く子どもの自己肯定感を高めていきましょう。

アイメッセージで言葉を伝える


アイメッセージとは、「私」を主語にして伝えることで、相手に配慮しながら自分の気持ちや考えを伝えるコミュニケーションです。アイは英語の「I(私)」から来ています。アイメッセージの反対は、ユーメッセージです。

【アイメッセージの具体例】
・そう言われると(私は)悲しい
・もう少し早く起きてくれると(私は)うれしい
・部屋を掃除してくれると(私は)助かる

【ユーメッセージの具体例】
・(あなたは)そんな言い方しないで
・(あなたは)もっと早く起きようよ
・(あなたは)部屋を掃除してね

同じ声かけでも、伝え方で印象が全然違いますね。アイメッセージを積極的に使いましょう。

>> 【144個の具体例を紹介】不登校の子どもが前向きになる良い声かけと悪い声かけ

小さな変化の積み重ねを大事にする


家で安心感を得た子どもは、少しずつ少しずつ前向きになっていきます。

しかし、子どもが不登校だと、焦りや不安からつい小さな変化を見逃しがちです。子どもや自分を責めたり、過干渉になったりしてしまう人も多いです。

今できていることに目を向けると小さな変化に気づける


子どもの小さな変化に気づけるよう、今できていることに目を向けるようにしましょう。

・いつもより早く起きられたね
・机に向かっている時間が増えたね
・笑った回数が増えたけど、そっちの方がお母さんはうれしいな

アイメッセージも一緒に伝えられると良いですね。

ベイビーステップの意識を大切にする


ベイビーステップとは、目標を非常に小さなステップに区切っていくことです。英語の「Baby steps」から来ており、「焦らずゆっくりやればいいよ」と伝える表現です。

例えば、「問題集を1冊やる」という目標を立てたとしましょう。

見開き1ページやるよう伝えても、なかなかできない。問1だけやるよう伝えてもできない。問1の問題文だけ読むよう伝えてもできない。

このような場合、今日の目標は「問題集を机の上に置く」や「問題集の目次を開く」が妥当です。

学校でもそうですが、どうしても教科書やノートを机の上に出しておくのが精いっぱいの子どももいます。そんな子どもがある日、
・教科書を開いた
・ノートを開いた
・筆箱も机の上に出した

このタイミングで間髪入れず褒める!すると、子どもは少しずつ前向きになっていきます。

どうしても、今子どもができていないことが気になり子どもの小さな変化に気づけない人も多いです。

非常に小さな変化を見逃さずに褒めれば、子どもの自信や成長につながります。ベイビーステップの意識を大切にしてください。

子どもに感謝の気持ちを伝える


感謝されて、嫌な気持ちになる人はいません。心の健康は体の健康につながります。子どもに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう

よく、「私の子どもには感謝できるところがありません」と相談されます。何を感謝したら良いのか分からないと悩む人も多いです。

ですが、親だからこそ伝えられる魔法の言葉があります。

・産まれてきてくれてありがとう。
・赤ちゃんのころからたくさんの幸せをありがとう。
・大切なあなたと一緒に過ごせる喜びをありがとう。

言う側も言われる側も幸せになる、すてきな言葉ですよね。

人は感謝されると「人とのつながり」を感じることができます

不登校になると人との関わりが少なくなるので、感謝したりされたりする機会が減ってしまいます。子どもが人とのつながりを感じにくい状態です。

親から「ありがとう」と感謝されることで、子どもは親とのつながりや自分の存在を感じることができるようになります。幸せな気持ちになり、モチベーションも上がります。

子どものちょっとした変化や良いところに気づけるよう努力し、ぜひ日常的に感謝の気持ちを伝えてください

同じ生活の繰り返しにならないように注意する


不登校になったら、日々の生活に変化を与えることが大切です。

同じ生活の繰り返しになると、子どもは不登校に慣れ不登校の状態が当たり前になってしまいます。例えば、朝起きてすぐにスマホのSNSを見る癖がつくと、朝スマホを見ないと落ち着かなくなりますよね。それと同じです。

不登校になり、毎日
①朝10時に起きる
②スマホでSNSをする
③ご飯を食べる
④ゲームをする
⑤寝る
のような同じ生活が繰り返されていると、その生活から抜け出せなくなります。

毎日少しずつでも、生活に変化をつけるようにしましょう。

【毎日の小さな生活の変化の例】
・いつもと違う部屋でご飯を食べる
・いつもと違う服を着る
・外出してみる
・いつもと違うコンビニに行く
・いつもと違う時間に散歩する
・いつもと違うことをテーマに親子で会話する
・いつもと違う教科の勉強をする

一度今の生活に慣れてしまうと、なかなかその生活から抜け出せません。大事なのはベイビーステップです。
*ベイビーステップとは、目標を非常に小さなステップに区切っていくこと

非常に小さな変化を積み重ねることで、少しずつ今の生活に変化を与えましょう。

他人とコミュニケーションを取る機会を設ける


子どもが精神的に落ち着いている場合は、他人とコミュニケーションを取る機会を積極的に設けましょう。

「引きこもり」の実態に関する調査報告書、「不登校と社会性」(学校調査:2022年)によると、学生時代に不登校経験があると、社会性が身につきにくくなることが分かっています。

調査した内容
・主張スキル
・協調スキル
・視線スキル
・グループ活動スキル
・冷静な対処


分かったこと
冷静な対処以外の全てにおいて、不登校経験がある人は統計的にスキルレベルが低い

同級生、先輩・後輩、教師(大人)と関係を築く機会が少なくなってしまうことが原因です。

不登校の子どもにとって大切なのは、社会性を身につける環境や機会です。これが、将来の就職や引きこもりにも影響しています。

子どもが不登校の場合、他人とコミュニケーションを取る機会を与えることが大切になります。

子どもの精神状態やストレス状態に応じて、無理のない範囲でさまざまな人とコミュニケーションを取れるようにしてあげましょう

>> 【不登校の子どもの将来】統計的に見た現実と受験や就職でのリスクを元教師が解説

不登校が原因で将来苦労したこと


小中学生のころ不登校だった人を対象にした、文部科学省のアンケートの調査の結果をまとめます。


不登校が原因で、他者との関わりに不安を感じることがありましたか


大いにあった43.7% 少しあった31.7%



不登校が原因で、受験や仕事で苦労しましたか


大いにあった21.3% 少しあった30.9%



不登校が原因で、生活リズムが崩れ苦労しましたか


大いにあった33.8% 少しあった34.0%


他人とコミュニケーションを取れない状態の場合は間接的にコミュニケーションを取る


・この写真の中に数字の3が見える人は、10%もいないらしいよ
・近所の〇〇さんが、あなたがあいさつしてくれてうれしいって言っていたよ
・この問題が解けるのは、頭が柔らかい人らしいよ

他の人の言葉を、親を通して子どもに伝える。間接的なコミュニケーションも、子どもに気づきや変化を与えられるので効果的です。

不登校の3つの状態と子どもへの接し方のポイント


不登校の3つの状態
不登校 は、子どもの様子や行動によって 3つの状態に分けることができます。タップで各見出しに直接移動できます。

【不登校初期】学校に行くのを激しく拒否


子どもが不登校になりそうな状態から、不登校になったばかりの状態です。

子どもの状態と考えていること


子どもの状態
子どもが
考えていること
精神的に不安定
・学校に行くのを強く拒否する
・人間関係に疲れている
・イライラしていることが多い
どうすれば学校に行かなくて済むのか
・他人と接触するのが怖い
・学校に行けない自分が情けない
・学校に行けない自分に嫌気がする
・行かなきゃダメなのは分かるけど……

不登校初期の子どもに対する接し方のポイント


完全に不登校になる前
①子どもに登校刺激を与える
②保健室登校や午前中だけの登校など、さまざまな選択肢があることを教える
③月曜日だけ休んで、火〜金曜日は登校するといったルールを決める

学校に行きたくない気持ちに共感を示しつつも、最初は登校を促しましょう

普通に登校するのが厳しい場合は「②の保健室登校や午前中だけの登校」、それも厳しい場合は「③の1週間に1日だけ休む登校の仕方」を提案します。

普通に登校するのが厳しい場合は②、②も厳しい場合は③というように少しずつ譲歩するイメージです。

完全に不登校になった後
・ここまでよく頑張ったと子どもを認める
・親は味方だから、何かあったら言うように伝える
・子どもをゆっくり休ませることを優先させる

嫌々ながら、よく頑張って学校に行き続けたと褒めてあげましょう

>> 【144個の具体例を紹介】不登校の子どもが前向きになる良い声かけと悪い声かけ

【不登校中期】落ち着いているけど無気力


子どもが完全に不登校になってから時間がたち、不登校に慣れてきた状態です。

子どもの状態と考えていること


子どもの状態
子どもが
考えていること
落ち着いているけど無気力
・不登校に慣れてくる
・普段は落ち着いている
・学校へ行くように促すと反抗的になる
・少しずつ毎日の生活に飽きてくる
退屈だけど学校には行きたくない
・することがなくて暇だ
・退屈だから何かしようかな
・学校に行けない自分はダメな人間だ

不登校中期の子どもに対する接し方のポイント


・日常的なコミュニケーションを続ける
・子どもの様子を注意深く見守る
・非行に走った場合はしっかりと叱る

子どもは、不登校に慣れて少しずつ毎日の生活に飽きてきます。刺激がないため無気力になることもありますが、退屈しのぎに何かしらの行動を始めることも多いです。

・絵を描く
・本を読む
・アニメを見る

このような行動の場合は、生活リズムが崩れないように注意していれば問題ありません。そのまま見守りましょう。

しかし、
・夜遅くに外出する
・親のお金を盗む
・SNSで出会った人と会う
・ネットショッピングやスマホアプリの課金を繰り返す
ような場合は、しっかりと注意しましょう。

注意することで、「お母さんはあなたのことをちゃんと見ているよ」「お母さんはあなたのことを大切に思っているよ」というメッセージを子どもに伝えることができます。

【不登校後期】積極性や行動力が見られる時期


学校には行かなくても、勉強を始めたり習い事を始めたりする状態です。不登校後期になったら、塾の無料体験を受けてみるなど将来に向けて動き出しても大丈夫でしょう。

子どもの状態と考えていること


子どもの状態
子どもが
考えていること
積極性や行動力が見られる
・精神的に落ち着いている
・学校には行かなくても習い事には行ける
・家事を手伝ったり外出したりできる
自分を変えるきっかけが欲しい
・ずっとこのままなのかな
・このままじゃダメだ
・自分からは学校に行くと言い出せない……

不登校後期の子どもに対する接し方のポイント


・学校復帰や将来の社会生活に向けたルール作り
午前中は自分で勉強して夜はオンライン塾に通う、休日は家族と出かけるといったルールを作る
・規則正しい生活の心がけ
朝起きて夜眠る、一般的な子どもの生活リズムに整える
・学校復帰の手伝い
不登校の理由がいじめや担任が合わないなどの学校生活によるものではない場合、学校へ通う準備をする

不登校が続いていますが、「何か自分を変えるきっかけはないだろうか」と考えていることも多いです。まずは、不登校に対応した塾に通って子どもの様子を観察します

1〜2ヶ月塾に通って問題なさそうなら、学校へ通う準備を始めても問題ないでしょう。

学校を休んでいた子どもが「明日から学校へ行きます」と自分の口から言い出すのは、とても勇気が必要です。なかなか言えません。

子どもの背中を優しくポンと押し、一歩前へ進ませてあげるのも親の仕事です。学校へ行くことを強制しないように注意しながら、登校を促してみるのがおすすめです。

・いじめられた
・担任が合わない
・自分はいじめられていないけど、いじめっ子が怖い

このように学校生活に不登校の原因がある場合は、学校復帰をゴールにする必要はありません。高校進学や将来の社会生活に向けて、子どもの社会性を伸ばしてあげましょう。

子どもに登校を拒否されたときも同じです。慌ててはいけません。塾に通いながら、少しずつ子どもの社会性を伸ばしてあげましょう。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説

登校したら褒める!ただし学校に行った事実を褒めるのはNG


登校したら努力したことを褒めることを説明した図解
登校したことを認めて褒めることで、子どもの自信につながります。

子どもの中で「学校に行こう」という決心が芽生えてから実際に一歩を踏み出すまでには、想像以上の勇気と努力が必要です。

この気持ちに寄り添い、認めることで「自分にもできた」「頑張れた」という自己肯定感を高めることができます。不登校の状態から登校できたら、まずはしっかりと褒めましょう。

たとえ教室に入れなくても、グラウンドまでしか行けなくても、保健室登校だったとしても、学校に行けたのは大きな一歩です。登校したらとにかく褒める!これはしっかりと覚えておいてください。

不登校の子どもが登校したときの悪い声かけ3選


・学校に行けたじゃん!偉い!
・やっぱりお母さんの言った通り、頑張れば学校に行けたでしょ?
・学校に行けた!すごい!再登校への一歩だね

大げさに褒めたり、学校に行った事実を褒めたりするのは逆効果です。

不登校の子どもが登校したときの良い声かけ3選


・すごく勇気がいたと思うけどよく頑張ったね
・勇気を出して一歩進めたのが、何よりもすごいことだしうれしい
・学校に行こうと決めて実際に頑張って行動できたのが、何よりもすばらしいと思うよ

学校に通うために努力したことを褒めるのがポイントです。

長い言葉で声かけする必要はありません。短い言葉で、子どもの努力を認める声かけをしましょう。

久しぶりの登校のあとに親が気をつけるべきNG行動3選


・登校したことに舞い上がってしまう
・明日も行けるか確認してしまう
・学校に行けない日にがっかりする

親にとって、子どもの再登校は切実な願いですよね。しかし、その思いが強すぎて知らず知らずのうちに子どもを追い詰めてしまうことがあります

久しぶりの登校のあと、子どもの心の中ではこんな気持ちが渦巻いているかもしれません。

・やっぱり学校に通うのは無理かも……
・みんなの期待に応えられない
・明日は行けないって言ったら、せっかくお母さん喜んでいるのに悲しむだろうな

子どもは、親の態度の変化に敏感です。登校したことに過剰に反応すると、「やっぱり不登校はダメなことだ」「不登校の自分はダメな人間だ」と思わせてしまいます。

接し方のポイント
・登校できた日もできなかった日も、同じように穏やかに接する
・「明日は行けそう?」はグッと我慢する
・行けない日があっても、表情や態度を変えない

不登校だった子どもが登校すると、喜びや開放感からつい期待が大きくなってしまいます。
・明日も行けるかもしれない
・不登校が解消されるかもしれない
・もう不登校に悩まなくて済むかもしれない

その期待が子どもを追い詰めます

子どもが登校できない日は、私たち親も不安になったりイライラしたりするものです。決して恥ずかしいことではありません。

しかし、その不安やイライラを子どもの前で出すのではなく
・スクールカウンセラーや学校の先生に相談する
・同じような経験を持つママ友に話を聞いてもらう
・不登校について相談できる専門機関に相談する
など、自分なりのストレス発散方法を見つけていくことが大切です。

>> 【私と同じ失敗をしないでほしい】不登校の子どもへの対応で親が後悔していること17選

まとめ


不登校の子どもを無理やり連れていくのは絶対にNGです。「お母さんは自分のことを何も分かってくれない」と、親への信頼を一気に失ってしまいます

「お母さん、僕が不登校のとき無理やり学校に連れていってくれてありがとう!」と言われることは絶対にないです。

・子どもの自己肯定感を高めるための声かけをする
・小さな変化の積み重ねを大事にする
・子どもに感謝の気持ちを伝える
・同じ生活の繰り返しにならないように注意する
・他人とコミュニケーションを取る機会を設ける

不登校の子どもは、特に友達や家族からの声かけや個別の授業をしてもらえると学校に戻りやすくなると答えています。

不登校の子どものおよそ2人に1人は、学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけです。声かけはもちろん、勉強に対する不安や悩みが解決できるようなサポートを心がけましょう。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説
>> 【アンケート調査】子どもが考える「自分の不登校のきっかけ」と学校復帰に効果的だったこと

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