【元教師が解説】思春期の男の子の特徴と効果的な接し方|反抗期の息子に悩む親必見!

思春期の男の子の特徴と効果的な接し方のアイキャッチ画像
・中学生になってから息子の口数が減って……
・息子に彼女ができたら、親としてどう声をかけるべきなの?
・ちょっと叱ったらすぐ反抗する、思春期男子への接し方を教えてほしい!

あんなに素直でかわいかった息子が、思春期になった途端に口数が減り反抗的になってしまった。」このように、子どもの急な変化や幼い頃とのギャップに戸惑ってしまう人が多いです。

この記事では、元中学校教師の視点で思春期の男の子とのコミュニケーションの取り方から家庭で行うべき具体的な性教育までまとめて解説します

この記事を読めば、思春期で反抗的になってきた男の子への接し方のポイントが分かります。

私が13年以上かけて培ってきた「思春期男子への接し方」の知識や経験を凝縮しました。記事の最後には、思春期の男の子への接し方に悩む保護者におすすめの本を10冊厳選して紹介しています。

最近口数が減ってきた思春期の息子への接し方に悩んでいる人は、最後まで読んでください。

思春期の男の子に関する本が気になっていたけど、本が多すぎてどれがいいのか迷っていた」「元教師目線でおすすめの本が気になる」という人は、以下から読むのがおすすめです。
>> 【比較表付き】思春期の男の子への接し方に悩む人におすすめの本10選
>> 【子ども向けの性教育の本】思春期の男の子が1人で読め、親子で読めば会話が広がる本5選

まつい けいすけ(著者)の実績
  • ・文系→中学理科の教員採用試験に一発合格
  • ・不登校〜難関校志望の生徒対象の塾を経営
  • ・毎年150件以上の教育相談に対応

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目次

  1. 思春期の男の子に見られる主な特徴4選
    1. 暴言が増えたり物に当たったりする
    2. 急にやる気がなくなる
    3. 学校の成績が下がる
    4. 家族とあまり話さなくなる
  2. 【反抗期】思春期の男の子が反抗的になる理由3選
    1. 親から自立しようとしているから
    2. 【自立したいけどできない】親への自立と依存の間で心が揺れているから
    3. 思春期の男の子は性ホルモンの影響で攻撃的になるから
  3. 【今日からできる】思春期の男の子への接し方のポイント5選
    1. なるべく笑顔で接し、感情的に怒らない
    2. 【ながら対応はNG】子どもの話を聞く姿勢を大切にする
    3. 【干渉しすぎはNG】思春期の男の子とは適度な距離感を保つ
    4. 子どもの悩みは真剣に受け止めて共感する
    5. 【先入観はNG】子どものよさや頑張っているところを認めて褒める
  4. 【全然話さない】思春期の男の子とのコミュニケーションのポイント5選
    1. 会話の目的を子どもに伝える
    2. 【LINEも活用】会話のタイミングと手段を工夫する
    3. 【共通の話題探し】子どもが話しやすい雰囲気を作る
    4. 【絶対ダメ】学校や友達のことを詳しく聞こうとしない
    5. 親も変わっていく姿勢を見せる
  5. 【思春期男子を完全攻略】学年別の男の子の特徴と接し方のポイント
    1. 【思春期の入口】小学校高学年の男の子の特徴と接し方のポイント
    2. 【反抗期まっただ中】中学生の男の子の特徴と接し方のポイント
    3. 【大人の手前】高校生の男の子の特徴と接し方のポイント
  6. 【息子に彼女ができた】思春期の男の子の恋愛への親の関わり方
    1. 彼女についてしつこく聞かず、息子の恋愛を応援する
    2. 交際の最低限のルールは伝える
    3. 普段の会話の中で人として大切なことを伝える
  7. 【元教師が解説】思春期の男の子への家庭での性教育
    1. 男の子への性教育は小学校高学年までに行うのがベター
    2. 【父親が行うのが理想】思春期の男の子への性教育
    3. 【父親を頼れない場合】母親にできること3選
    4. 【元教師おすすめ】思春期の男の子が1人で読める性に関する本5選
    5. 【女性の立場】母親だからこそ伝えられること
    6. 子どもの性的な話題に誠実に答えることが大切
  8. 【Q&A】思春期の男の子への接し方に関するよくある質問7選
    1. 思春期の反抗期はいつ始まりいつ終わりますか
    2. 思春期の息子に母親は干渉しない方がいいと聞きますが、本当に放っておいて大丈夫ですか
    3. 息子が全然話さずLINEも既読スルーですが、どうコミュニケーションを取ればいいですか
    4. 思春期の息子を叱るときの注意点を教えてください
    5. 思春期で勉強しなくなり成績が落ちたのですが、どうすればいいですか
    6. シングルマザーですが、思春期を迎えた息子とどう向き合えばいいですか
    7. 中学生になっても反抗期が始まらず心配ですが、このままで大丈夫ですか
  9. 思春期の男の子への接し方に悩む人におすすめの本10選
  10. まとめ

思春期の男の子に見られる主な特徴4選


思春期の男の子に見られる主な特徴4選に関する図解
思春期は、子どもが心身ともに大人へと成長する移行期。そんな思春期の男の子の主な特徴を紹介します。

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暴言が増えたり物に当たったりする


思春期の男の子は、感情の爆発が暴言や物に当たる形で現れやすいです。

ホルモンバランスの急激な変化や脳の発達過程の影響で、思春期の子どもは情緒がとても不安定になります。

突然火山が噴火したかのように大声で怒鳴りながら暴れることもあるので、特に母親の場合身の危険を感じることもあるでしょう。

・さっきまで笑顔だったのに急に不機嫌になって大声を出す
・ちょっとしたことでカッとなる
・理由もないのにイライラする

自分の感情を上手にコントロールできず、後になって「なんであんなに怒ったんだろう……」と自己嫌悪に陥る子どもも多いです。

親から見ると「機嫌がコロコロ変わって扱いに困る」状態ですが、子ども自身はもっと戸惑っていることを忘れないでください。

急にやる気がなくなる


思春期の男の子は、突然「やる気ゼロ」状態になることがあります。

・「勉強しなさい」と言っても机に向かわずボーっとする
・大好きだった部活に熱が入らなくなる
・夢中になっていたゲームに急に興味を示さなくなる
・毎週楽しみにしていた習い事に行きたがらなくなる
・友達と遊ぶのを面倒くさがって避けるようになる

親から見ると「怠けている」「だらしない」と映るかもしれませんが、頭ごなしに叱るのは絶対にダメ。子どもがやる気ゼロ状態になった背景を考えてみましょう。

・頑張ることに意味があるのか
・勉強は将来何の役に立つのか
・結局世の中お金が全てじゃないのか

思春期は人生観や価値観が揺らぐ時期。上記のように考え、虚無感があるのかもしれません。

好きな女の子ができ、その子のことで頭がいっぱいなんてこともあるでしょう。

思春期の男の子が急に無気力になるのは珍しくありません。親としては心配ですが、「サボっている」と決めつけず、内面で何か葛藤していないか注意深く見守りましょう。

学校の成績が下がる


・学校の授業が難しくなる
・過去の学年で苦手だったことが積み重なっている
・勉強は将来何の役に立つのか疑問に感じている
・好きな女の子のことで頭がいっぱいになる
・親や学校の先生に反抗したい

思春期になると、さまざまな理由で学校の成績が下がりやすくなります。

実は、不登校の子どもが考える「自分が不登校になったきっかけ」の4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。

>> 文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書

不登校の子どものおよそ2人に1人は学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけになったと答えています。勉強に対する不安や悩みが解決できるようなサポートを心がけましょう。

>> 【元教師が解説】定期テストが20〜30点の子どもに60点取らせるための勉強法
>> 【元教師が解説】思春期の中学生が全然勉強しない理由13選!やる気スイッチの押し方とは

家族とあまり話さなくなる


思春期になると、男の子は女の子よりも口数が少なくなります。家でほとんど話さない男の子も多いです。

言葉によるコミュニケーションの男女差。これが原因です。

【母親と男の子が会話について思うこと】
母親男の子
なぜ男の子は全然喋らないの?なぜ女の人はそんな細かいことまで話すの?

母親からすると、子どもが全然話さないのでびっくりするかもしれません。しかし、心配することはありません。思春期の男の子が話をしないのは、普通のことです。
>> 【全然話さない】思春期の男の子とのコミュニケーションのポイント5選を先に見てみる

【反抗期】思春期の男の子が反抗的になる理由3選


【反抗期】思春期の男の子が反抗的になる理由に関する図解
思春期の男の子の反抗的な態度の裏には、子どもから大人へと心と体が大きく成長する時期特有の、複雑な心が隠れています。

子どもの複雑な心を理解するのは、親子関係をよりよく保つための第一歩

思春期の男の子が反抗的になる主な理由を、分かりやすく解説していきます。タップで各見出しに直接移動できます。

親から自立しようとしているから


思春期の男の子が見せる、反抗的な態度やあまり話さなくなる現象。最も大きな理由の1つが、「親から精神的に自立したい」という強い気持ちの表れです。

小学校高学年から中学生、高校生へと成長するにつれて、男の子は「自分のことは自分で決めたい」「親に干渉されたくない」と感じるようになります。

これは自律性が育っている証拠で、とても大切な成長のステップです。
*自律性とは、他の人からの指示を受けず自分の考えで判断し、行動すること

自律性が育つので、親が心配して「宿題やったの?」と声をかけたり行動を細かく把握しようとしたりすると、「うるさいな」と反発するようになります。

親子の会話はどうしても、親からの追求や小言、アドバイス(子どもにとっては「お説教」に聞こえることも)とセットになりがちです。

思春期の男の子には、「面倒なやり取り」を避けるために、初めから心を閉ざして会話をシャットアウトしようという心理が働いています。

・質問しても、「別に」「普通」しか言わない
・聞き出そうとすると、露骨に嫌な顔をしたり黙り込んだりする
・「もういいだろ!」「しつこいな!」と話を終わらせようとする
・親の言葉を無視してスマホをいじり始める
・注意されると「チッ」と舌打ちする
・ドアを強く閉める

上記の行動は、「僕のテリトリーに入ってこないで!」「放っておいてほしい!」という、子どもなりの心の叫びです。

心配だからといって質問攻めにするのは逆効果。「しつこいな…」「信用されてないのかな?」と感じさせ、ますます心を閉ざす原因になります。

【自立したいけどできない】親への自立と依存の間で心が揺れているから


親への自立と依存の間で心が揺れていることに関する図解
思春期の子どもは、自立したいと考えている一方で親に依存もしています。

さっきまで甘えてきたのに、急に突き放された。

思春期の男の子が見せる矛盾した態度は、「親から自立したい気持ち」と「まだ親に頼りたい気持ち」が心の中で綱引きしていることの表れです。

一人前として扱ってほしい、口出ししないでほしい」という強い思いがある一方で、「でも、やっぱりお母さんがいないと不安」「困ったときは助けてほしい」という気持ちも隠れています。

この2つの気持ちが子どもの心の中で共存しているので、親から見ると「どっちなの!?」と困惑するような、不安定で矛盾した行動につながります。

・手伝おうとすると「別に頼んでないし!」と怒るのに、結局うまくできずイライラする
・自分から話しかけてきたのに、少し意見を言うと「はいはい分かったから!」と聞く耳を持たない
・普段はそっけないのに、親が他の兄弟と仲良くしているとちょっかいを出して気を引こうとする
・「うるさいな!」と文句を言うのに、何も言わないと「俺のことなんかどうでもいいんだろ」と拗ねる

心の中に「大人になりたい自分」と「まだ子どもでいたい自分」が同居しているかのようですよね。

親としては本当に対応に困りますし、疲れてしまうのも当然です。

しかし、今は子どもが自立に向かってバランスを取ろうと必死にもがいている状態。子ども自身も自分をどうコントロールしていいか分からず、戸惑っています。

「今はそういう不安定な時期なんだな」と受け止め、穏やかに見守ってあげましょう。子どもの心の安定につながります。

思春期の男の子は性ホルモンの影響で攻撃的になるから


・ささいなことでカッとなる
・物に当たる
・以前は考えられなかったような暴言を吐く

上記のような攻撃的な言動の背景には、性ホルモンのバランスの変化が大きく影響している場合があります。
*性ホルモンとは、体の性的な特徴を発達させたり生殖機能を維持したりするホルモンで、思春期に分泌が活発になる

思春期になると、男の子の体内ではテストステロンなどの男性ホルモンの分泌が急激に活発になります。

男性ホルモンは、筋肉や骨格など男の子らしい体つきを作る上で不可欠。

しかし、同時に精神面にも作用し、競争心を高めたり衝動性や攻撃性を強めたりする働きがあると言われています。

男性ホルモンの影響に加えて、
・「自立したいけど甘えたい」という心の葛藤
・勉強や部活、友人関係といったストレス
・大人になっていくことへの漠然とした不安
なども重なるため、思春期は感情のコントロールが難しいです。

その結果、自分でも抑えきれないイライラや怒りが、親への反抗という形で現れます

【今日からできる】思春期の男の子への接し方のポイント5選


思春期の男の子への接し方のポイント5選に関する図解
思春期の男の子とよい親子関係を築くポイントは、「子どもを変えようとするのではなく、親の関わり方を見直す」ことです。

思春期の子どもとの関わり方は、その後の親子関係や子どもの成長に大きく影響します。

以下の5つのポイントは、私が中学校の教師や塾経営者として多くの家庭を見てきた経験によるものです。タップで各見出しに直接移動できます。

なるべく笑顔で接し、感情的に怒らない


思春期の男の子に対しては、できる限り笑顔で穏やかに接するのが基本です。

思春期の子どもが不機嫌だからといって、親までカリカリするのは絶対にダメ。親がカリカリしていると、思春期の子どもの心はさらに不安定になってしまいます。

親がいつも笑顔で穏やかにしていることで、子どもにとって家庭が「安心して過ごせる基地」になります

親が心がけたいこと
・子どもが不機嫌でも平常心を保つ
・できるだけ笑顔で話しかける
「そうなんだね」とまず共感する
・冷静に「なぜダメなのか」理由を説明して叱る

親のNG行動
・子どものイライラにつられて、親までカリカリする
・すぐに感情的になって怒鳴りつける
・子どもの言い分を聞かず、頭ごなしに叱る
・「態度が悪い!」など感情的に人格否定する

上記のことを心がけましょう。今はそっけなくても、「親は自分の味方だ」という信頼感が子どもの心の中で育ちます。

親のことを「困ったときに頼れる存在」だと認識するようになりますよ。

もちろん、人を傷つける行為や危険な行動は、きちんと叱らなければいけません。親として、毅然とした態度で注意しましょう。
*毅然とした態度とは、物事に動じず、強い意志を持って主張や立場を貫く態度

叱るときは、感情に任せて怒鳴るのは絶対にダメです。

感情的なぶつかり合いは、百害あって一利なし。「なぜその行為がよくないのか」を具体的に冷静に伝えることが重要です。

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【ながら対応はNG】子どもの話を聞く姿勢を大切にする


思春期になると、子どもから話しかけてくる機会は徐々に減ります。

子どもが何か話してきたときは、貴重なコミュニケーションのチャンス忙しくても必ず手を止め、真剣に話を聞く姿勢を見せましょう。

思春期の男の子にとって、親に自分から話しかけるのは意外と勇気がいることです。

親がスマホを見ながら返事をしたり、「あとでね」と後回しにしたりすると、「どうせ聞いてもらえない」「自分に関心がないんだ」と感じ、心を閉ざす大きな原因になります。

一度「話しても無駄だ」と思われてしまうと、ますます親子間の会話は減ってしまいます。

親が心がけたいこと
・スマホや家事の手を止めて、体を息子に向ける
・うなずいたり相づちを打ったりしながら聞く
・まずは、最後まで聞き役に徹する
・「そうだったんだね」「大変だったね」と気持ちを受け止める言葉をかける
・必要であれば、「どうしたいと思う?」と考えを促す
・アドバイスや説教は最後に慎重に行う

親のNG行動
・テレビを見たりスマホを操作したりしながら聞く
・「忙しいから後で」と話を後回しにする
・話の途中で、「でも」「やっぱり」と口をはさむ
・意見やアドバイスをすぐに言おうとする
・「そんなことで」「男の子なんだから」など、子どもの気持ちを軽視する
・すぐに結論を出そうとしたり、親の価値観を押し付けたりする

ゲームや友達の話など親からすればささいな内容でも、子どもにとっては大切な話題かもしれません。

内容の重要度で判断せず、「あなたの話に関心があるよ」という姿勢を示すことが重要です。

【干渉しすぎはNG】思春期の男の子とは適度な距離感を保つ


思春期の男の子とは適度な距離感を保つことに関する図解
子どものことが心配で、つい口や手を出したくなるのが親心。しかし、思春期の男の子とは「適度な距離感」を保ち、過干渉にならないよう意識することが大切です。

思春期は、子どもが「自分で考えて、自分で決める」練習を始める時期です。

親が先回りして指示したり細かく管理しすぎたりすると、子どもが自分で考える貴重な機会を奪ってしまいます。

失敗も含めて自分の経験から学ぶことで、子どもの自立心や問題解決能力が育ちます。

「干渉しすぎ」チェック
・子どもの勉強の悩みやペースを無視して、一方的に「勉強しなさい!」と言っていませんか
・親の希望を押し付けず、本人が何を考え、どうしたいのかをまず聞いていますか
・親の価値観で友達を評価していませんか
・学校のことや友達のことを、根掘り葉掘り聞き出そうとしていませんか
・少し散らかっていたらすぐに「部屋を掃除しなさい!」と言っていませんか
・勉強や片付けなど、本人が困るまで少し待つことはありますか

もちろん、放置や無関心とは違います。「あなたには失望した」「もう知らない」といった見放すような態度は、思春期の子どもの心に深い傷を与えるので要注意。

大切なのは「信じて見守る」スタンスです。

・基本的な生活習慣やルールは伝える
・困っている様子があれば、「何か手伝えることはある?」と声をかける
・本人が助けを求めてきたら、しっかりサポートする
・結果だけでなく、努力の過程を認める
・成功したら一緒に喜び、「〇〇をよく頑張ったもんね」と具体的に褒める

心配だからと手や口を出しすぎるのではなく、子どもの力を信じて、少し離れた場所から温かく見守る姿勢を大切にしましょう。

「困ったときはいつでも頼っていいんだ」という安心感を与えつつ、子どもの自立をサポートするのが理想的な距離感です。

子どもの悩みは真剣に受け止めて共感する


学校や友達のことを詳しく聞こうとしないことに関する図解
本当に困ったり悩んだりしたとき、子どもは勇気を出して親に相談することがあります。

これは、親子関係を深める絶好のチャンスです。子どもの悩みを軽視せず、真剣に受け止めて共感する姿勢で向き合いましょう。

大人から見れば小さなことでも、思春期の子ども本人にとっては世界の終わりのような重大事件のこともあります

悩みを打ち明けてくれたこと自体が、親への信頼の表れ。

「そんなこと気にするな」「時間が解決する」といった安易なアドバイスや、「お前が悪いんじゃないの?」といった頭ごなしの否定は、絶対にダメです。

子どもの心を深く傷つけ、「もう親には相談しない」と心を閉ざしてしまうかもしれません。

【思春期の子どもが悩みを打ち明けてくれたとき対応ステップ】
①まずは最後まで聞く
途中で口を挟まず、「うん、うん」と共感的に耳を傾ける
②気持ちを受け止める
「それはつらかったね」と、本人の気持ちに寄り添う
③必要に応じて状況を確認する
親の中で勝手に決めつけず、「もう少し詳しく教えてくれる?」と尋ねる
④本人の考えを尊重する
「あなたはどうしたいと思っているの?」と、本人の意向を確認する
⑤一緒に考える姿勢を示す
すぐにはアドバイスせず、「どうしたらいいか、一緒に考えてみようか」と寄り添う
⑥アドバイスは慎重に行う
親の経験談として「私だったらこう考えるかもしれない」という形で、押し付けにならないように伝える

息子が悩みを打ち明けてくれたら、「話してくれてありがとう」という気持ちで、真剣に向き合いましょう。

問題を解決すること以上に、「親は自分の気持ちを分かってくれる」と感じられる経験が、子どもの心の支えとなり親子の絆を強めます。

【先入観はNG】子どものよさや頑張っているところを認めて褒める


「男の子なんだからこうあるべき」「思春期はみんなこうだ」といった固定概念や先入観で思春期の子どもを見るのは避けましょう

子どものありのままの感情や個性を否定することになるので、反発心や自己肯定感の低下につながります。

私はこれまで2,000人以上の思春期の男の子と接してきましたが、全く同じ性格の子どもは1人もいませんでした。

思春期は、自分という存在に悩み自信を失いやすい時期。一人ひとりの個性と頑張りを具体的に認め、褒めることが大切です。

親からの肯定的な言葉や承認は、自己肯定感を育むための心の栄養になります。

【親が心がけたい認め方と褒め方】
結果だけでなく過程を褒める
「難しい問題に粘り強く取り組んでいたね」「毎日の部活の練習、大変だけどよくやっているね」
具体的な行動を褒める
「弟に優しく教えてあげていてえらかったね、ありがとう」
本人の気持ちや興味関心を尊重する
「そのゲーム、面白いんだ!どんなところが好きなの?」
他の子と比較せず、その子自身の成長を認める
「前はできなかった〇〇ができるようになったね!」「前より10分早くなったね!」
様々な価値観があることを伝える
子どもが「男だから」と悩んでいる場合、「色々な考え方や生き方があるんだよ」と視野を広げる手伝いをする

「男の子だから」「思春期だから」というフィルターを外し、目の前にいる「あなたの息子個人」のいいところ、日々頑張っているところを見つけ、具体的な言葉で伝えましょう。

【全然話さない】思春期の男の子とのコミュニケーションのポイント5選


思春期男子とのコミュニケーションのポイントに関する図解
思春期の男の子とコミュニケーションを取るのは大変ですよね。何を話しても「うるさいな」「知らない」で終わりなんてことも珍しくありません。

しかし、親子のコミュニケーションが完全になくなってしまうのは避けたいところ。

ここでは、少しでもスムーズに言葉のキャッチボールをするためのコツを紹介します。タップで各見出しに直接移動できます。

会話の目的を子どもに伝える


思春期の男の子とコミュニケーションを取るときは、会話の目的を伝えましょう

思春期の男の子は、自分のことや今日のできごとをいちいち話そうとしません。自分が特別話す必要があると判断したときに、話そうとする生き物です。

【母親と男の子が会話について思うこと】
母親男の子
なぜ男の子は全然喋らないの?なぜ女の人はそんな細かいことまで話すの?

母親からすると、子どもが全然話さないのでびっくりするかもしれません。しかし、心配することはありません。思春期の男の子が話をしないのは、普通のことです。

【子どもが親に話すこと】
女の子男の子
・今の自分の気持ちや考え
・今日のできごと
・最近の友達の話など
・普段と違うこと
・特別話す必要があること

進路について話したいことがあるから、30分後くらいに少しだけ時間いい?

上記のように会話の目的をはっきりさせることで、「うるさい」「知らない」とぶっきらぼうな態度を取られてあなたが傷つくリスクを減らせます。

>> 思春期の男の子が何も話さないたった1つの理由と母親としての関わり方

【LINEも活用】会話のタイミングと手段を工夫する


【LINEも活用】会話のタイミングと手段を工夫することに関する図解
面と向かって話すのを嫌がる子には、車での送り迎え中や食事中など、視線を合わせなくて済む場面がコミュニケーションのチャンスです。

リラックスしたときにポツリと本音を語ることもあります。

どうしても会話が難しい場合は、メモやLINEなど文字のコミュニケーションを活用しましょう。

最近どう?」「最近元気がないから、お母さん心配だな」と短いメッセージを送り、子どもから返事が来たら少しやり取りする。これも立派なコミュニケーションです。

ただし、返信がないのに毎日何通もメッセージを送るのはおすすめできません

思春期なので、返信がないのは当たり前。既読になるけど子どもから返信がない場合は、1日1〜2通を上限にメッセージを送ってみましょう。

【共通の話題探し】子どもが話しやすい雰囲気を作る


子どもが興味を持っていることに寄り添い、共通の話題を見つけましょう

好きなことについては話しやすく、親子で盛り上がるきっかけになりやすいです。

・ゲーム好きなら、一緒にプレイ動画を見てみる
・スポーツ好きなら、一緒に試合を観戦する
・趣味の分野を少し勉強して話を振る

もし親が興味を持てない場合は、無理に同調しなくて大丈夫。

「何が面白いの?どこが好きなの?」と興味を持って聞くだけでも効果があります。

子どもがさらに話しかけやすくなる雰囲気を作るポイントは、以下の通りです。

・日常的に、学校や友達のことを聞き出そうとしない
・普段、笑顔で穏やかに接する
・定期的に子どもを褒める

あまりできていないと思うものがある場合は、今日から意識して変えていきましょう。

【絶対ダメ】学校や友達のことを詳しく聞こうとしない


学校や友達のことを詳しく聞こうとしないことに関する図解
母親から定期的に学校のことを質問されると、子どもは問いつめられていると感じます

・うざい
・関係ない
・いちいちうるさい

このように反抗されるきっかけになります。

思春期の男の子は、特別なことがない限り話をしないのが普通です。学校や友達のことを詳しく聞き出すのはやめましょう。

そうは言われても、大切な子どものことなので気になってしまいますよね。

・ちゃんと勉強しているのか
・友だちと仲良くやっているのか
・いじめられていないか

学校での様子が気になって、つい子どもに「今日は学校どうだったの?」「どんなことあったの?」などと聞いてしまう人も多いです。

しかし、思春期の男の子に対して、学校のことを詳しく聞こうとしてはいけません。

母親に心配をかけたくないから話さないということもありますが、基本的に思春期の男の子はいろいろ聞かれるのが嫌いです。

話をしないということは、ちゃんと成長している証拠。聞きたいこともあるかもしれませんが、そっとしておいてあげましょう。

何かあったら相談してねお母さんは味方だから。」

この一言を伝えたら、あとはちゃんと成長してくれた息子を見守りましょう。今度はあなたが成長する番です

親も変わっていく姿勢を見せる


子どもの変化に合わせて、親も成長する姿勢を見せることも大切です。

①親が子どもへの接し方を見直して変えていく
②子どもの親への見方が変わる
③親と子がお互いに歩み寄りやすくなる

思春期は、子どもだけでなく親にとっても試練です。

これまでの子育て方法が通用しなくなり戸惑うのは当然ですが、「あなたも中学生になったし、お母さんも今までとは接し方を変えてみるね」と宣言してしまうのもいいですね。

実際に言葉にしなくても、親が明らかに対応をアップデートさせていけば、子どもも「お、なんか最近干渉してこないな」「少し認めてくれてるのかも」と感じます。

親子関係はお互いの歩み寄りが大切。親自身が学び、変わろうと努力する姿を子どもに見せることが、思春期の男の子との信頼関係を深めるポイントです。

【思春期男子を完全攻略】学年別の男の子の特徴と接し方のポイント


学年別の男の子の特徴と接し方に関する図解
思春期の男の子と一言で言っても、心と体の成長スピードは一人ひとり全く違います。

小学校高学年、中学生、高校生と、それぞれのステージで特徴的な変化があり、親としてどう寄り添っていけばいいのか悩むことも多いでしょう。

子どもの学年ごとに見られる一般的な特徴と、親として心がけたい効果的な接し方のポイントを、元教師としての経験も踏まえながら具体的に解説していきます

タップで各見出しに直接移動できます。

【思春期の入口】小学校高学年の男の子の特徴と接し方のポイント


小学校5〜6年生は、思春期の「入口」にあたる大切な時期です。心と体が少しずつ大人に向かって変化し始めます。

子どもは親よりも友達と過ごす時間を大切にするようになります。しかし同時に、まだ子どもらしい甘えたい気持ちも残っているため、感情や行動が不安定になりがちです。

思春期の小学校高学年の男の子の特徴


・個人差が大きく、周りと比べて焦ったり恥ずかしがったりする
・自分の体への関心が高まる
・親よりも友達との時間を優先し始める
・大人に対して少し反抗的な態度を取ることがある
・家ではまだ甘えん坊な一面が見られる
・プライドが芽生え、人前で子ども扱いされるのを嫌がる

身長が伸びて声変わりが始まる子もいれば、まだ幼児体型の子もいて発育の差が目立ちます

早熟な子は周囲に自慢したり逆に恥ずかしがったり、未発達な子は焦ったりと、自分の体への関心が高まり周りとの差が気になる時期です。

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小学校高学年の男の子への親の接し方のポイント3選


・思春期の体の変化について、事前に伝える
・子どもが感じる体の変化への不安や悩みを受け止める
・子どもの反抗は立派に成長した証拠だと捉える

体の変化について、「これからこういうことが起こるかもしれないけど正常な成長だから心配いらないよ」と伝え、驚かないよう準備させましょう。

本人が恥ずかしがる話題ではありますが、思春期前なら素直に聞いてくれることも多いです。

また、「人と違っていても大丈夫」「何か困ったことが起きたら遠慮なく相談していいんだよ」と日頃から伝えておくことも大切です。

高学年になると多少反抗的な言動も出ますが、小学生の間はまだ可愛いもの。「うるせえな!」など生意気を言っても、あとでケロッと甘えてくることが多いです。

頭ごなしに叱りつけるより、「お、口が達者になってきたね~」と冗談めかして受け流す余裕を持ちましょう。

ただし、暴言や人を傷つける行為は毅然とした態度で注意しましょう。
*毅然とした態度とは、物事に動じず、強い意志を持って主張や立場を貫く態度

小学校高学年の時期は、体や心の変化について親子でオープンに話せる雰囲気を作り、「あなたはあなたのままで大丈夫」「いつでも味方だよ」というメッセージを伝え続けることが大切です。

子どもの安心感を育み、この先の親子関係を良好に保つための基礎となります。

基本的な生活ルールも、この時期にしっかり身につけさせましょう。中学生になってから急に生活ルールについて叱っても、なかなか聞き入れてくれなくなります。

【反抗期まっただ中】中学生の男の子の特徴と接し方のポイント


中学生の男の子の特徴と接し方のポイントに関する図解
中学生は、多くの場合思春期・反抗期のピークを迎える時期です。

親に対して強く反抗したり、自分の世界に閉じこもったりすることが増え、親にとっては最も対応が難しいと感じる時期かもしれません。

この時期は、「干渉しすぎず、放任しすぎず」の絶妙な距離感を保ちながら、子どものプライバシーと自主性を尊重し、見守る姿勢が何よりも重要になります。

思春期の中学生の男の子の特徴


・口答え、無視、舌打ちなど、反抗的な態度が顕著になる
・親からの干渉(質問攻め、部屋への無断入室など)を極端に嫌う
・家族と過ごす時間が減り、自分の部屋にこもることが多くなる
・友達との関係を最優先にする
・異性を強く意識し始め、恋愛に関心を持つ子も増える
・理由もなくイライラしたり、落ち込んだりと感情の変化が激しい
・「誰も分かってくれない」という孤独感や、「自分はダメだ」という劣等感を抱えやすい
・大人ぶった態度をとる一方で、幼稚な言動が見られることもある
・勉強に力が入らず、成績が下がりやすい
・学校生活への不満やストレスから、不登校や非行などの問題行動につながるリスクも高まる
>> 令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

第二次性徴が本格化し、異性への関心が高まる一方で、ホルモンバランスの影響で情緒が不安定になりがちです。

「大人として扱ってほしい」という自立心と、「まだ親に頼りたい」という依存心の間で揺れ動き、自分でも感情をコントロールできずにイライラしたり、親に反発したりすることが増えます

部活動や友人関係など、親の知らない世界も広がります。物理的にも心理的にも親と距離を置こうとしますが、自立に向けて立派に成長している証拠。過度に心配する必要はありません。

中学生の男の子への親の接し方のポイント5選


子どものプライバシーを尊重する
・部屋に入る前に必ずノックする
・スマホや持ち物を勝手に見ない
・友人関係や学校のことを追求しない
適度な距離感で見守る
・「おはよう」「おやすみ」などの基本的なあいさつは続ける
・食事を一緒に取るなど、一緒に過ごす時間を大切にする
・干渉しすぎず放任しすぎず、子どもの変化を見守る
最低限のルールは守らせる
・スマホの使用時間のルールを家族で決める
・お小遣いやお金の使い方について家族で話し合う
・ルールを守れなかった場合のペナルティも設ける
・ルールやペナルティは一方的に決めず、必ず子どもと決める
・ルールを守らなかった場合は、約束通りのペナルティを与える
SOSのサインを見逃さない
・食欲不振、不眠、引きこもりなど、普段と違う様子に注意する
・「いつでも話を聞くからね」と寄り添う姿勢を見せる
・「男なんだから」という固定概念は捨てる
笑顔で穏やかに接する
・子どものイライラに感情的に反応しない
・親子ゲンカを翌日に引きずらない
・子どもの反応がなくても、笑顔で声かけをする

大切なのは、子どもの世界を尊重し、適度な距離で見守ること。そして、「いつでもあなたの味方だよ」というメッセージを伝え続けることです。

大変な時期ですが、高校生になる頃には落ち着き始めることが多いです。

親子関係を壊さずにこの時期を乗り越えられるよう、穏やかに粘り強く関わっていきましょう。SOSサインを見逃さない観察眼も重要です。

>> 【元教師が解説】定期テストが20〜30点の子どもに60点取らせるための勉強法
>> 【元教師が解説】思春期の中学生が全然勉強しない理由13選!やる気スイッチの押し方とは

【大人の手前】高校生の男の子の特徴と接し方のポイント


高校生の男の子の特徴と接し方のポイントに関する図解
高校生になると、中学生の頃のような激しい反抗は落ち着き始めます

心身ともに大人に近づき、「自分は何をしたいのか」「自分は何者なのか」と自問自答します。

高校生は、将来の進路についても具体的に考え始める自立への準備段階。対等な立場で接しながら、子どもの自己決定をサポートしていく姿勢が大切です。

思春期の高校生の男の子の特徴


・激しい反抗や親へのあからさまな無視などは、減る傾向にある
・必要なことについては、親とコミュニケーションをとるようになる
・精神的に安定し、自分の感情をコントロールできるようになってくる
・興味や関心によって、部活や勉強、趣味、アルバイトなどに積極的に取り組む
・「自分らしさ」や「将来やりたいこと」について真剣に考え始める
・大学進学や就職などの重要な進路選択があり、プレッシャーや不安を感じやすい
・大人になることへの漠然とした不安を抱えることがある
・親を絶対的な存在ではなく、1人の人間として客観的に見るようになる
・対等な立場で議論したり、アドバイスを求めたりすることがある

大人への階段を上り始めた高校生。高校生は、体つきも考え方も大人に近づき、精神的なバランスが取れてくる時期です。

部活動、勉強、アルバイト、恋愛など、自分の興味関心から活動範囲を広げ、社会との接点も増えていきます。その中で、自分自身の個性や価値観を確立しようと努力するのが特徴です。

高校生の男の子への親の接し方のポイント5選


1人の大人として尊重する
・子どもの意見や考えにしっかりと耳を傾ける
・服装や髪型は、ルールやマナーから外れない限り本人の自主性を尊重する
進路に向けた子どもとの対話を大切にする
・進路選択は親の価値観の押し付けではなく、本人の希望や適性を尊重して一緒に考える
・「~はどう思う?」「~という選択肢もあるよ」といった提案型のコミュニケーションを心がける
よき相談相手・サポーターに徹する
・子どもの夢や目標を応援し、必要な情報提供を行う
・失敗や挫折を経験したときは寄り添い、次につながるよう励ます
最低限のルールは伝え続ける
・門限や飲酒・喫煙の禁止など、人として守るべきことは毅然とした態度で伝え続ける
・金銭感覚や責任感についても、社会に出る準備として話す機会を持つ
親も子どもを頼ったり謝ったりする姿勢を持つ
・スマホの操作など子どもの方が詳しいときは教えてもらうなど、対等な関係性を意識する
・親が間違っていたら素直に謝ることで、子どもも心を開きやすくなる
高校生は、心身ともに大人へと大きく近づき、自立への道を歩み始める重要な時期です。

親は子どもを1人の人間として尊重し、自己決定をサポートする「伴走者」としての役割にシフトしていくことが求められます。

干渉しすぎず放任でもない、信頼できる対等な関係性を築くことを目指しましょう。子どもは、安心して自分の未来へ向かって羽ばたいていくことができます。

【息子に彼女ができた】思春期の男の子の恋愛への親の関わり方3選


思春期の男の子の恋愛への親の関わり方に関する図解
中学生や高校生になると、子どもに初めての彼女ができるかもしれません。親としては、嬉しいような心配なような、複雑な気持ちになることでしょう。

結論から言うと、基本的には温かく見守る姿勢が大切です。

思春期の恋愛は、子どもが他者との関係性を学び、精神的に成長するための貴重な経験です。

親が過度に干渉したり心配しすぎたりしてはいけません。子どもは窮屈に感じ、親に隠し事をするようになる可能性もあります。

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彼女についてしつこく聞かず、息子の恋愛を応援する


彼女のことやデートの内容をしつこく聞いたり、からかったりするのは避けましょう

「そっか、よかったね」「青春だね!」と、肯定的に受け止める姿勢が大切です。

子どもがデートに出かける際は、安全面だけは確認して「行ってらっしゃい、気をつけてね」と笑顔で送り出してあげましょう。

交際の最低限のルールは伝える


交際を応援するからといって、放任して良いわけではありません。門限や外泊、相手の家に行くときのマナーなど、家庭でのルールは事前に話し合っておきましょう

・遅くとも〇時には帰ってくること
・相手の家族に失礼のないように挨拶すること
・相手の家族と旅行に行く場合は、必ず事前に相談すること

ルールを決めておくことで、相手の親からの連絡などの万が一のトラブルにも冷静に対応できます。

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普段の会話の中で人として大切なことを伝える


直接的な恋愛アドバイスではなく、人との関わり方や思いやり、責任感といった価値観を、普段の会話の中で伝えていくのがおすすめです。

・夫婦で大切にしていることを話す
・人を大切にすることや相手を尊重することの大切さを伝える
・自分を大切にすることも、相手を大切にすることと同じくらい重要だと伝える
・感謝の気持ちを素直に表現することの大切さを教える


思春期の恋愛には、「見守りながらも人として大切なことは伝える」というバランスが重要です。

【元教師が解説】思春期の男の子への家庭での性教育


思春期の男の子を育てる上で、多くの保護者の方が戸惑うのが「性」に関する問題ではないでしょうか。

特に母親にとっては、息子と性の話をするのはハードルが高いと感じるかもしれませんね。しかし、性は子どもの心と体の成長に深く関わる大切なテーマです。

親として思春期の男の子への性教育にどのように関わっていけばよいのか、そのポイントを具体的にお伝えします。

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男の子への性教育は小学校高学年までに行うのがベター


小学校5年生頃になったら、体の変化についてそれとなく伝えてあげましょう。体が成長してきたときに安心できます。

日本の学校教育では、性に関する具体的な内容まで踏み込んで教える機会が少ないのが現状です。

思春期は性への関心が急速に高まる時期です。正しい知識がないままインターネットの誤った情報に触れてしまうと、間違った性知識を身につけたり、トラブルに巻き込まれたりする危険性があります

そのため、家庭でのフォローが非常に重要になります。

【父親が行うのが理想】思春期の男の子への性教育


思春期の男の子の性教育は、父親が行うのが理想です。

父親自身の思春期の経験談を交えながら「好きな子できたか?お父さんもお前くらいのときは○○で悩んだよ」と男性目線でアドバイスできるのがメリット。

母親だと言いにくい下半身の具体的な変化についても、父親からなら伝えやすいでしょう。

【父親を頼れない場合】母親にできること3選


・信頼できる身近な男性に頼む
・思春期の男の子向けの性教育の本を渡す
・フィルタリングやネットトラブル対策をする


叔父や自分の兄弟など、子どもが心を開いている信頼できる男性がいれば、お願いするのもよいでしょう。

思春期の男の子向けの性教育の本を探して、本人に渡す手もあります。

【元教師おすすめ】思春期の男の子が1人で読める性に関する本5選


私がおすすめする本は、以下の5冊です。思春期の男の子が1人で読んでも戸惑わず、親子で読めば会話が広がるような本を厳選しました。

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とりあえず1冊購入してみたいという人は、漫画で読みやすく性について幅広くまとめられている『13歳までに伝えたい 男の子の心と体のこと』がおすすめです。

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小学校中学年〜高学年の子どもの最初の1冊を探している人は、コミカルで読みやすい『小学生が知っておきたい からだの話【男の子編】』がおすすめです。

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SNSに広がる誤情報や多様性について対応した本を探している人は、『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』がおすすめです。

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医師目線の信頼できる本を探している人は、産婦人科医が2万人の生徒から受けた「40のリアルな質問」に厳選して回答している『産婦人科専門医が教える はじめての性教育』がおすすめです。

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性教育だけでなく、からだ全体を守り育てるための本を探している人は、スポーツ・食事・睡眠の話題が豊富で、部活盛りの中学生にも刺さる『10歳からの学校では教えてくれない 健康とからだ』がおすすめです。

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【女性の立場】母親だからこそ伝えられること


母親だからこそ伝えられる大切なこともあります。「女性の立場から見た性の捉え方や、男女の健全な関係性」についてです。

思春期の男の子は、放っておくとどうしても性的なことをゲームや武勇伝のように捉えがちです。そこで、母親が女性側の本音や感じ方を正直に話してあげると、とても良い勉強になります。

ただし、「女の子は〇〇だと嫌だから、こうしなさい」のようなお説教にならないよう注意してください。長々と話し続けるのも絶対にダメ。

シンプルに「本当に好きな人ができたら大切にするのよ」「相手を傷つけるようなことをしないことが大事だね」と伝えましょう。

子どもの性的な話題に誠実に答えることが大切


日本では家庭で性の話をするのはタブー視されがちですが、思春期の子を持つ親としては適度にオープンな姿勢も必要です。

親が性の話題をタブー視してしまうと、子どもは疑問や悩みを抱えても親に相談できなくなります。その結果1人で抱え込んだり、間違った情報に頼ったりする可能性があります。

思春期の男の子の恋愛や性に関する親の役割は、正しい知識と人として大切な倫理観を伝え、危険から守ること。

・相手への思いやり
・責任感
・同意の大切さ
・自分自身を守るための知識

上記のことについて、家庭で話せる機会を作ってみてください。無理強いせず、見て見ぬふりもしない。オープンな姿勢で、息子の心と体の成長をサポートしていきましょう。

【Q&A】思春期の男の子への接し方に関するよくある質問7選


思春期男子への接し方に関するよくある質問に関する図解
思春期の男の子の子育てについて、よくいただく質問にお答えします。タップで各見出しに直接移動できます。

思春期の反抗期はいつ始まりいつ終わりますか


著者の答え
一般的に思春期の反抗期は中学生前後に現れますが、個人差があります

早い子は小学校高学年頃から兆候が出て、遅い子は高校生になってから急に反抗的になることも。

多くの場合、中学〜高校にかけて反抗的な態度がピークを迎え、高校卒業に近づく頃には徐々に落ち着いてきます。

明確に「ここで終わり」という線引きはできませんが、高校生の後半にもなれば親子の関係が改善してくることが多いでしょう。

思春期の息子に母親は干渉しない方がいいと聞きますが、本当に放っておいて大丈夫ですか


著者の答え
「適度な距離感を保つ」のと「放置する」のは別です。

干渉しすぎないことは大事ですが、だからといって完全に無関心になると子どもは見捨てられたと感じてしまいます。

ポイントは、日常的な口出しは控えつつ子どもを常に気にかけている姿勢は伝えることです。

・ルールは守らせる
・危険な行為は止める
・許されないことをしたら毅然とした態度で叱る

でも、子どものプライバシーや考えは尊重する。こんなイメージです。

もちろん、日常的な声かけもします。「おはよう」「おかえり」「ご飯できてるよ」など日常のコミュニケーションは絶やさないようにしましょう。

子どもが自分から話しかけてきたときはチャンス。忙しくても、手を止めて子どもの話を聞きましょう。

息子が全然話さずLINEも既読スルーですが、どうコミュニケーションを取ればいいですか


著者の答え
LINEも既読スルーなのは、つらいですね。

まずは、「今はこういう時期なんだ」と受け入れて焦らないことが大切です。

僕が反抗したり無視したりしても、お母さんは決して僕を見捨てないよね?

実は、思春期の子どもの無視には上記のようなメッセージが込められていることも。無視をしても声かけをしてもらえることで、愛情を感じて安心する子どももいます

その上で、以下の工夫を試してみてください。

・本人の興味ある話題を振る
好きなゲームや趣味など、子どもが乗りやすいテーマで話しかけると口が軽くなる
・環境を変えてみる
食事中やドライブ中、一緒にスポーツ観戦しているときなどリラックスした場で話すと話せる子どもも多い
・手紙やメモを活用する
「最近あまり話せないけどいつも気にかけてるよ」など、一方的でも思いを伝える

重要なのは、コミュニケーションを完全に諦めないことです。

今は反応がなくても、あなたが子どもと向き合おうと努力している姿勢は伝わっています。

思春期の息子を叱るときの注意点を教えてください


著者の答え
叱るときの注意点は、以下の6つです。

・感情的に叱らない
・ポイントを絞る
・叱る理由や背景を説明する
・子どもの人格を否定しない
・子どものいいところを伝える
・叱った後はフォローの声かけをする

怒鳴ったり感情的に叱ったりするのは逆効果叱るときはポイントを1つか2つに絞り、毅然とした態度で冷静な口調で伝えましょう。
*毅然とした態度とは、物事に動じず、強い意志を持って主張や立場を貫く態度

夜遅く帰ると心配で眠れないから、約束の時間は守ってほしい。」

上記のように、必ず理由や背景も説明します。人格は否定せず、行為だけを注意しましょう

〇〇ですごく優しいところがあるからこそ、✕✕するのはもったいないよ。」

上記のように、子どもの良いところを伝えながら叱るのも効果的ですよ。

叱った後は必ずフォローの声かけをしましょう。

ごめん言い過ぎたかもしれないねあなたが心配だから、つい熱くなっちゃった。」

上記のように本心を伝えると、子どもも理解しやすくなります。もし感情的に怒ってしまったら、親であっても自分から謝る勇気を持ちましょう

思春期で勉強しなくなり成績が落ちたのですが、どうすればいいですか


著者の答え
頭ごなしに「勉強しなさい!」と言うのは逆効果です。

まずは、以下を参考に子どもの状況を把握しましょう。

・学校の先生に授業中の様子を聞く
・どの教科でつまずいているのか子どもと話し合う
・どのあたりの内容からつまずき始めたのか子どもに確認する
・自力で苦手科目の復習をするのが難しい場合、塾や家庭教師の力を借りる

元教師で現在塾を経営している私の経験では、親や学校の先生に言われると反発しても、塾の先生からなら素直に聞き入れる子どもも多いです。

勉強の目的やメリットを一緒に考えるのも効果的

例えば「将来自分の夢を叶えるために必要だよ」「好きな〇〇についてもっと知るために勉強してみたら?」など、子どもの関心に結び付けます。

勉強は、とにかくスモールステップが大切。今日は教科書を机に出せたね」「今日は問題集を開けたね」と、本当に小さなことでも子どもを認めてしっかり褒めましょう。

元教師として私がおすすめなのは、ゲーミフィケーション
*ゲーミフィケーションとは、ゲームに使われるような楽しさや競争といった要素を勉強や仕事に応用し、ゲームのような楽しさを作り出すこと

時間内に宿題を終わらせたら10ポイント300ポイント消費で今月のお小遣い1,000円UP!

上記のような、頑張ったときや目標を達成したときのご褒美も用意しておきましょう。


それでも難しい場合は、塾や家庭教師の力を借りるのも一つの手です。第三者に任せることで、親子の衝突を避けつつ勉強習慣をつける作戦も検討してみてください。

>> 【元教師が解説】定期テストが20〜30点の子どもに60点取らせるための勉強法
>> 【元教師が解説】思春期の中学生が全然勉強しない理由13選!やる気スイッチの押し方とは

シングルマザーですが、思春期を迎えた息子とどう向き合えばいいですか


著者の答え
シングルマザーとして思春期の息子と向き合うのは確かに大変なことですね。母親として以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。

・無理に父親の代わりをしようとしない
・性教育は信頼できる身近な男性か本に頼る
・強い反抗に理解を示す

無理に男性的な振る舞いをしたり、「父親代わりにならなければ」と肩に力を入れすぎる必要はありません。あなたらしく接することが大切です。

もちろん、子どもを叱る必要があるときは毅然とした態度で叱ります。

子どもの性教育は、叔父やあなたの兄弟など信頼できる人を頼るのがよいでしょう。頼れない場合は、子ども向けの性教育の本を積極的に活用するのがおすすめです。

>> 【子ども向けの性教育の本】思春期の男の子が1人で読め、親子で読めば会話が広がる本5選を見てみる

母子家庭の場合、息子が母親を守ろうとする気持ちから、かえって強く反抗することがあります。

複雑な愛情表現でもあるので、「お母さんは大丈夫だよ」と安心させつつ1人の人間として冷静に向き合いましょう。

シングルマザーだからといって、過度に心配する必要はありません。この記事の内容を参考に、お互いを尊重し合える関係を目指してみてください。

中学生になっても反抗期が始まらず心配ですが、このままで大丈夫ですか


著者の答え
反抗期がないことを心配する必要はありません。大丈夫です。

反抗的な態度が目立たなくても、子どもの心は自立へ向けて成長しています。

表面的な反抗の有無よりも、子どもの心の変化に目を向けることが大切です。

・親と距離を取り始めた
・将来への漠然とした不安や迷いを抱えるようになった
・人間関係でストレスを感じやすくなった
・性への興味関心が芽生えた
・自分なりの価値観を考え始めた

どれも立派な心の変化。反抗期があるかどうかで思春期になったか判断せず、子どもの心の変化を暖かく見守りましょう

思春期の男の子への接し方に悩む人におすすめの本10選


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まとめ


思春期の男の子の特徴と接し方のまとめ
思春期の男の子を育てるのは、親にとって本当に大変な時期ですよね。体も心も急に変化し、「うざい!」「うるさい!」と反抗してくる息子に手を焼く毎日……。

しかし、それは子どもが大人へと成長している証拠でもあります。

・思春期の男の子の反抗的な態度は、親から精神的に自立しようとする成長の証である
・「大人になりたい」気持ちと「まだ親に頼りたい」気持ちが共存し、矛盾した行動をとることがある
・子どもを変えようとするのではなく、親が笑顔で穏やかに接し、感情的に怒らないように心がける
・子どもが話しかけてきたら、他の作業をやめて真剣に耳を傾ける
・過干渉に注意してプライバシーを尊重し、「信じて見守る」姿勢を大事にする
・コミュニケーションのときは会話の目的を明確に伝え、LINEや手紙も活用する
・共通の話題を見つけ、学校や友達のことは根掘り葉掘り聞かないようにする
・「男の子だから」といった先入観を持たず、個性や頑張りを具体的に認めて褒めることで自己肯定感が育つ
・性に関する正しい知識を伝え、トラブルを防ぐために家庭での性教育は重要である
・子どもの成長に合わせて親も接し方をアップデートしていくことが、信頼関係を築く上で大切である

もし親子ゲンカが絶えなくても、「これは思春期によくあることなんだ」と割り切って考えてみてください。

1番大切なのは、子どもとしっかり向き合い続けること。

「今はぶつかり合っていても、きっといつかまた笑って話せる日が来る」と信じ、長い目で見てあげてくださいね。

イライラして、つい突き放したくなることもあるかもしれません。しかし、諦めずに何とか関係を保ちましょう。

思春期を乗り越えたあと、きっと子どもから「あの時はごめんね」「ありがとう」と言われる日が来ますよ。

学校の先生やスクールカウンセラーなど周りの人の力も借りながら、あなたと息子だからこそ築ける信頼関係を育てていってください

思春期の嵐は、いつまでも続くわけではありません。あんなに反抗的だった子どもが、ある日ふと大人びた顔を見せて、頼もしい言葉を話す瞬間が必ず来ます

愛情と冷静さを持って温かくサポートしていきましょう。

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