
・うちの子、中学生になっても全然反抗期が来ないけど大丈夫かしら?
・思春期のはずなのに、子どもが素直すぎる気がして……
・アダルトチルドレンという言葉を知り、子育てが不安になってしまって……
思春期になると子どもが反抗的になると聞いていたのに、「うちの子は全然反抗期にならない」と不安に感じる人は多いです。
この記事では、思春期になっても反抗期が来ない理由から子どもをアダルトチルドレンにさせないための親の接し方までまとめて解説します。
この記事を読めば、反抗期が来ない子どもに対する接し方のポイントが分かります。
結論を言ってしまうと、反抗期がないのはアダルトチルドレンの特徴の1つです。しかし、反抗期がないからといって全員がアダルトチルドレンになるわけではありません。
思春期になってもなかなか反抗期が来ないと不安を感じている人は、最後まで読んでください。
「反抗期がどのような時期なのかは知っている」「アダルトチルドレンについて先に知りたい」という人は、以下から読むのがおすすめです。
>> 反抗期の有無とアダルトチルドレンの関係
まつい けいすけ(著者)の実績
- ・文系→中学理科の教員採用試験に一発合格
- ・不登校〜難関校志望の生徒対象の塾を経営
- ・毎年150件以上の教育相談に対応
【中学生でも反抗期にならず、アダルトチルドレンにならないか心配】40代ママからの相談
ご相談内容
私には中学2年生の息子がいます。息子は小学生の頃から真面目な性格なのですが、未だに反抗期にならないのです。中学生の子どもがいる他のママの話を聞くと、「子どもが反抗期で大変」「反抗期で会話が減った」などという話をよく聞きます。
たしかに、私も中学生の頃は親に対して多少反抗的だったと思います。しかし、私の息子は一切反抗的な姿を見せないのです。
このまま反抗期がないと、アダルトチルドレンにならないか心配です。反抗期がない息子に対して、どのように対応すればよいのでしょうか。
反抗期とは思春期の中の反抗的な時期のこと

反抗期とは、思春期の中で子どもが親や他の大人に対して強い反発心を示す時期のことです。
| 思春期 | 反抗期 |
| 成長の過程 | 態度に現れる現象 |
第一次反抗期は幼児期に誰もが経験しますが、第二次反抗期は個人差があります。「反抗期らしい反抗期がなかった」という子どもも多いです。
*第一次反抗期とは、2〜3歳頃のいわゆる「イヤイヤ期」のこと
*第二次反抗期とは、思春期の中の反抗的な時期のこと
反抗の強さや現れ方には個人差が大きいです。
思春期の子どもが反抗的になる理由についてまとめます。タップで各見出しに直接移動できます。
思春期の子どもが反抗的になる理由3選

・親から自立しようとしているから
・【自立したいけどできない】親への自立と依存の間で心が揺れているから
・男の子の場合、性ホルモンの影響で攻撃的になるから
思春期の子どもの反抗的な態度の裏には、子どもから大人へと心と体が大きく成長する時期特有の、複雑な心が隠れています。
第2次反抗期が子どもの成長にとって大切な理由2選
第2次反抗期が子どもの成長にとって必要な理由は、以下の2つです。
・大人への反抗を通して精神的に自立するから
・大人への反抗を通して自分らしさを確立するから
子どもは大人への反抗を通して精神的に自立する

思春期の子どもは「親から精神的に自立したい」と考えています。
・自分は自分
・もう子ども扱いされたくない
・好きにさせてほしい
決して親を否定したいわけではありません。思春期の子どもは自立したがりますが、親に依存もしています。
・親と同じに見られたくない
・親と一緒にいたくない
・自分と親は違う
・親が好きだ
・親と一緒にいると安心する
・親に守ってもらえてうれしい
親から自立したいという気持ちと親への依存心が混ざった結果が、反抗的な態度として現れます。
子どもは大人への反抗を通して自分らしさを確立する

思春期は「自分は何者か?」を考える時期です。
幼い頃は、親が子どもの髪型を決めたり服を選んだりしましたよね。
しかし、思春期になると、子どもは友達関係や好きな音楽、ファッションなどを通じて、自分の個性や立ち位置を探り始めます。
30歳や40歳になっても、「お母さんが決めてくれないと洋服が選べないから手伝って」だと困ってしまいますよね。
親の価値観と自分の考えがぶつかり、「自分は親とは違うんだ」という主張が反抗的な態度として現れます。
思春期の子どもの親への反抗は、自分の足でしっかりと人生を歩んでいくための土台作りです。
>> 【思春期あるある完全攻略】元教師が思春期の男女別の特徴から接し方のポイントまで徹底解説!
思春期になっても反抗期が来ない理由6選

実は、思春期になっても反抗期が来ない子どもは多いです。
第一次反抗期は幼児期に誰もが経験しますが、第二次反抗期は個人差が大きいです。
*第一次反抗期とは、2〜3歳頃のいわゆる「イヤイヤ期」のこと
*第二次反抗期とは、思春期の中の反抗的な時期のこと
思春期になっても反抗期が来ない理由には、ポジティブなものとネガティブなものがあります。
タップで各見出しに直接移動できます。
思春期になっても反抗期が来ないポジティブな理由3選

・子どもの性格
子どもがもともと穏やかで、感情をぶつけるタイプではない
子どもがもともと穏やかで、感情をぶつけるタイプではない
・親子関係が良好
普段から親子がお互いを尊重していて対話もあるので、衝突が起こりにくく反抗期が目立たない
普段から親子がお互いを尊重していて対話もあるので、衝突が起こりにくく反抗期が目立たない
・静かな反抗期
反抗的な態度ではなく、内に秘めたり別の形で気持ちを表現したりする
反抗的な態度ではなく、内に秘めたり別の形で気持ちを表現したりする
近年、思春期になっても反抗期が目立たない子どもが増えています。その理由の1つが、近年増えている「友達親子」です。
*友達親子とは、友達のような対等な関係性を築いている親子のこと
友達親子は日常的に一緒に買い物や旅行に行ったり、同じ趣味を楽しんだりするので、思春期の子どもの反抗が目立たない傾向があります。
上記のようにポジティブな理由で反抗期がない場合は、「子どもに反抗期が来ない」と過度に心配する必要はありません。
子どものちょっとした変化に敏感に気づき、「いつもと違うな」と感じたら「何かあった?」「いつでも話を聞くよ」と優しく声をかけてあげましょう。
無理に聞き出そうとするのではなく、「話したくなったらいつでも聞くからね」という姿勢で見守ることが大切です。
思春期になっても反抗期が来ないネガティブな理由3選

・親が子どもを甘やかしすぎている
子どもの要求が常に満たされるため、親に不満を抱いて反抗する必要がない
子どもの要求が常に満たされるため、親に不満を抱いて反抗する必要がない
・親の支配や圧力が強く、子どもが反抗することを諦めている
「親の言うことは絶対だ」という考えが刷り込まれており、反抗することを恐れている
「親の言うことは絶対だ」という考えが刷り込まれており、反抗することを恐れている
・親子のコミュニケーション不足で、信頼関係が築けていない
何を言っても聞いてもらえないという無力感を感じていて、反抗する気が起きない
何を言っても聞いてもらえないという無力感を感じていて、反抗する気が起きない
上記の3つに共通する問題点は、自我の確立や自立心の育成が妨げられる点です。
*自我の確立とは、「自分はどんな人?」「自分は将来何をしたい?」と考えて、自分なりの答えを見つけていくこと
親に甘やかされすぎた子どもは、自分の思い通りにならない状況への耐性が育たず、主体的に考えて行動する力が養われにくいです。
親の支配や圧力が強すぎると、子どもは自分の意見や感情を抑え込むようになります。子どもの自己肯定感が低下し、将来的な「自分で考えて行動する力」の低下にもつながりやすいです。
親子間の信頼関係が築けていない場合、子どもは感情を表現する機会を失ってしまいます。人間関係を築く上で大切な「身近な人と向き合い、本音でぶつかり合う経験」を得られません。
上記のようにネガティブな理由で反抗期がない場合は、子どもの将来的な生きづらさを未然に防ぐためにも、アダルトチルドレンになるのを防ぐためにも今の親子関係を見つめ直すことが大切です。
>> 【アダルトチルドレンにさせない】反抗期がない子どもへの接し方のポイントを先に見てみる
反抗期の有無とアダルトチルドレンの関係

実は、反抗期の有無とアダルトチルドレンには関係性があります。
*アダルトチルドレンとは、子どもの頃に家庭環境や親との関係でトラウマを抱え、大人になってもその影響に苦しんでいる人のこと
反抗期とアダルトチルドレンについて解説します。タップで各見出しに直接移動できます。
アダルトチルドレンの定義と特徴

アダルトチルドレンは、子どもの頃に家庭環境や親との関係でトラウマを抱え、大人になってもその影響に苦しんでいる人のことです。
・暴言や暴力
・育児放棄
・子どもへの関心の薄さ
・過干渉
・過保護
・親の都合を優先
アダルトチルドレンは、上記のように子どもが安心して健やかに育つことが難しい、あらゆる「機能不全家族」で育った経験を持つ人を指します。
アダルトチルドレンと呼ばれる人には、以下のような特徴があります。ただし、これらはあくまで傾向であり全ての人に当てはまるわけではありません。
・自分に自信が持てず、自己評価が極端に低い
劣等感を抱えており、「どうせ自分は……」と否定的に考えたり自分を好きになれなかったりする
劣等感を抱えており、「どうせ自分は……」と否定的に考えたり自分を好きになれなかったりする
・本音を隠し、「いい人」を演じてしまう
子ども時代に親の機嫌を損ねないよう「いい子」にしていた経験から、怒りや悲しみなどのネガティブな感情表現が苦手になる
子ども時代に親の機嫌を損ねないよう「いい子」にしていた経験から、怒りや悲しみなどのネガティブな感情表現が苦手になる
・人と深く関わることや信頼関係を築くことが難しい
人と関わるとき、緊張し過ぎたり不安になり過ぎたりするため、友達や恋人と長く仲良くするのが難しい
人と関わるとき、緊張し過ぎたり不安になり過ぎたりするため、友達や恋人と長く仲良くするのが難しい
上記のような傾向から、学校や職場で孤立感を深めてしまうケースも多いです。
反抗期がないのはアダルトチルドレンになる人の特徴の1つ
アダルトチルドレンになる人の特徴の1つとして、学生時代に反抗期がないことが挙げられます。反抗期がない子どもは、アダルトチルドレンになりやすいということです。
ただし、反抗期がない子どもの全員がアダルトチルドレンになるというわけではありません。
・親が子どもを甘やかしすぎている
子どもの要求が常に満たされるため、親に不満を抱いて反抗する必要がない
子どもの要求が常に満たされるため、親に不満を抱いて反抗する必要がない
・親の支配や圧力が強く、子どもが反抗することを諦めている
「親の言うことは絶対だ」という考えが刷り込まれており、反抗することを恐れている
「親の言うことは絶対だ」という考えが刷り込まれており、反抗することを恐れている
・親子のコミュニケーション不足で、信頼関係が築けていない
何を言っても聞いてもらえないという無力感を感じていて、反抗する気が起きない
何を言っても聞いてもらえないという無力感を感じていて、反抗する気が起きない
上記のようなネガティブな理由で反抗期がない場合は、注意が必要だということ。
親の愛情不足や過干渉、過保護に育った子どもは、思春期を迎えても親に対して健全な形で反抗したり甘えたりすることが難しくなります。
大人になっても自尊心が低く、相手に好かれようと無理をしたり相手の言いなりになったりと、社会生活を送る上で苦労することが多くなってしまいます。
【アダルトチルドレンにさせない】反抗期がない子どもへの接し方のポイント

思春期になっても子どもに反抗的な態度が見られないと、「うちの子、反抗期がなくて大丈夫かな」と心配になる人が多いです。
結論を言ってしまうと、反抗期が来ないことに対して過度に心配する必要はありません。第二次反抗期は個人差があり、「反抗期らしい反抗期がなかった」という子どもも多いです。
*第二次反抗期とは、思春期の中の反抗的な時期のこと
反抗期がない子どもに対する接し方のポイントについて、解説します。タップで各見出しに直接移動できます。
【反抗期がなくても大丈夫】大切なのは子どもの心の成長

反抗期がないことを心配する必要はありません。大丈夫です。
反抗的な態度が目立たなくても、子どもの心は自立へ向けて成長しています。
表面的な反抗の有無よりも、子どもの心の変化に目を向けることが大切です。
・親と距離を取り始めた
・将来への漠然とした不安や迷いを抱えるようになった
・人間関係でストレスを感じやすくなった
・性への興味関心が芽生えた
・自分なりの価値観を考え始めた
どれも立派な心の変化。反抗期があるかどうかで思春期になったか判断せず、子どもの心の変化を暖かく見守りましょう。
思春期の子どもに対する接し方のポイント3選

思春期の子どもに対する親の基本スタンスは、以下の3つです。
思春期の子どもは適度な距離感で見守る
・干渉しすぎず放任しすぎない、適度な距離感が大切である
・自分で考え行動することを尊重しつつ、いざという時は支えてあげる
・「気にかけているけど信じている」と態度で伝えることが重要である
来る者拒まず、去る者追わず。
子どもが自分の力で考えたり何かを決めたりする機会を尊重しつつ、いざとなったらすぐに支えられるよう後ろで見守るイメージで見守りましょう。
子どもを一人の人間として信頼し、尊重する
・思春期は親から精神的に自立しようとする時期なので、子どもを対等な存在として扱う
・親の価値観を押しつけず、まずは子どもの考えを聞こうとする
・自分が尊重されることで、子どもも親を尊重するようになる
思春期は親から精神的に自立する時期です。子離れの覚悟をしましょう。
子どもを小さい頃の延長で見るのではなく、1人の対等な人間として意見や気持ちを尊重するのが大切です。
思春期になっても無条件の愛情と安心感を与え続ける
・思春期でも「無条件の愛情」を伝えることは心の支えになる
・日常の声かけや共感的な態度が子どもの安心感を育む
・家庭が安心できる場所であることが、思春期の子どもには何より大切である
日常的に「あなたを信じているし、お母さんはいつでもあなたの味方だよ」という態度で接すると、思春期の子どもは家庭を「安全基地」だと思えるようになります。
>> 【思春期あるある完全攻略】元教師が思春期の男女別の特徴から接し方のポイントまで徹底解説!
思春期の子どもとのコミュニケーションのポイント3選

子どもと話をするときは聞き役になる
・思春期の子どもとの会話は「聴くこと」が最優先である
・否定せず、相づちや感謝で「聴いている姿勢」を示すと信頼につながる
・子どもの話の途中で口を挟むと心を閉ざす原因になるため、最後まで聴くことが大切である
子どもの話に共感して言葉を言い換えると会話が弾む
・子どもの話に対して、すぐに評価や意見を言ってはいけない
・子どもの話に共感し、子どもの言葉をやさしく言い換えると会話が深まる
・「お母さんは分かってくれている」と感じることで、子どもに安心感が生まれる
面と向かって話すのを嫌がる子どもには、話すタイミングと手段を工夫する
・車内や食事中など視線を合わせないタイミングを狙って自然に話す
・会話が難しいときは、メモやLINEなどの文字でのやり取りも有効である
・子どもからの返信がないときは、1日1〜2通のペースを上限にメッセージを送るのがよい
「親がちゃんと聴いてくれる安心感」は、思春期の子どもにとって心の栄養になります。気の利いた言葉は必要ありません。子どもの話に耳と心を傾けることが大切です。
>> 【元教師が解説】思春期の女の子の特徴とコミュニケーションの取り方|反抗期の娘に悩む親必見!
>> 【元教師が解説】思春期の男の子の特徴と効果的な接し方|反抗期の息子に悩む親必見!
【絶対ダメ】思春期の子どもに対するNGな接し方6選

思春期の子どもに対してやってしまいがちだけれど、子どもをアダルトチルドレンにさせやすくする親の対応も押さえておきましょう。
・頭ごなしに怒る子どもは親にはどうせ分かってもらえないと感じ、反発心を強める
・子どもの人格を否定する「本当にダメな子だね」と子どもの人格や存在を否定すると、子どもの自己肯定感が傷つく
・過度なプレッシャーを与える無理な要求をしたり失敗に対して親が過剰に失望したりすると、子どもの自己肯定感が傷つく
・過干渉になる子どものスマホをチェックしたり友達関係に口出ししすぎたりすると、子どもは強い怒りや不信感を抱く
・親が感情的に泣いたり突き放したりする親がヒステリックになってしなうと、子どもは安全基地を失い親を信頼できなくなる
・暴力的な罰を与える恐怖で親に従わせると、子どもの心が離れるばかりか深い傷も残る
上記の行為は、短期的には言うことを聞かせられても長期的に見ると子どもにトラウマを与え、大人になっても苦しませる恐れがあります。
「反抗しない=悩みがない」ではない!親が注意すべき小さなサイン18選

反抗的な態度が見られないからといって、子どもに悩みがないわけではありません。反抗的な態度が見られないからこそ、子どものちょっとした変化に敏感に気づいてあげることが重要です。
【親が注意すべき小さなサイン】
表情
・何となく元気がない
・暗い表情が増えた
・笑顔が減った
・目を合わせなくなった
会話
・学校や友達のことを話さなくなった
・返事がそっけなくなった
・何気ない冗談に傷ついたような反応を示した
・会話中に黙ることが増えた
生活習慣
・食欲が急に増えたり減ったりした
・寝つきが悪くなった
・夜中に何度も起きている
・朝起きられなくなった
・身だしなみに無頓着になった
行動
・部屋にこもりがちになった
・ため息が増えた
・趣味や好きだったことをしなくなった
・外出や友達との遊びを断ることが多くなった
・学校の準備や宿題がギリギリまでできなくなった
思春期なので、表には出さなくても心の中では様々な悩みやストレスを抱えている可能性があります。
親に心配をかけたくないという思いから、言いたいことをグッと我慢していることもあります。
「いつもと違うな」と感じたら「何かあった?」「いつでも話を聞くよ」と優しく声をかけ、あなたが気にかけていることを伝えてあげてください。
無理に聞き出そうとするのではなく、「話したくなったらいつでも聞くからね」という姿勢で見守ることが大切です。
反抗期がなくても子どもと適切な距離感を保つことが大切

子どもに反抗的な態度が見られないと、安心してつい小学校低学年や中学年の頃と同じように、あるいはそれ以上に細かく関わってしまうことがあるかもしれません。
しかし、「子どもと仲良しだから大丈夫」と油断して過干渉になったり、先回りして管理しすぎたりすると、子どもはストレスを溜め込んでしまう可能性があります。
反抗してこない子どもだからこそ、親は意識して一歩引いたところから見守り、子どもを信頼する姿勢を心がけましょう。
子どもが自分でできることには口を出さず、困っている様子が見られたり助けを求めてきたりしたときは全力でサポートする。
「見守り」と「サポート」のバランスが重要です。
【Q&A】反抗期とアダルトチルドレンに関するよくある質問5選

反抗期とアダルトチルドレンについて、よくいただく質問にお答えします。タップで各見出しに直接移動できます。
アダルトチルドレンとは何ですか
著者の答え
アダルトチルドレンは、子どもの頃に家庭環境や親との関係でトラウマを抱え、大人になってもその影響に苦しんでいる人のことです。アダルトチルドレンと呼ばれる人には、以下のような特徴があります。ただし、これらはあくまで傾向であり全ての人に当てはまるわけではありません。
・自分に自信が持てず、自己評価が極端に低い
・本音を隠し、「いい人」を演じてしまう
・人と深く関わることや信頼関係を築くことが難しい
アダルトチルドレンの人は、学校や職場で孤立感を深めてしまうケースも多いです。
>> アダルトチルドレンの定義と特徴に戻る
私自身が親に反抗できないまま大人になったので、子育てで気をつけるべきことが知りたいです
著者の答え
親に反抗できずに育った場合、子どもの反抗に直面すると強い不安や怒りを感じるかもしれません。自分自身にアダルトチルドレンの傾向がある場合、「自分は親に逆らえなかったのに、なんでこの子は…」と戸惑ったりイライラしたりすることもあるでしょう。
まずは、あなた自身の心のケアを大事にしてください。カウンセリングを受けたり今の自分の状況を専門家に相談したりすることで、心が楽になる人も多いです。
その上で、自分の子には「私とは同じ思いをさせない」と決意しましょう。過去の自分と我が子を重ねてしまうかもしれませんが、今目の前にいる子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
「あのとき私は親にこうしてほしかった」という経験を生かして、子どもの話を聞き、真摯に受け止める親になってあげてください。
反抗期は何歳から始まって何歳まで続きますか
著者の答え
一般的に、思春期の第二次反抗期は中学生前後(12~13歳頃)から始まり、高校生(17~18歳)くらいまでには落ち着くことが多いです。ただし個人差が大きく、早い子は小学校高学年くらいから反抗的になりますし、逆に高校生になってから反抗が始まる子もいます。
第二次反抗期は、反抗的な態度がずっと続くわけではなく波があります。例えば、「中2の頃は反抗的だったけど中3で落ち着き、高1になったらまた反抗的になる」のような感じです。
第二次反抗期は、数ヶ月で終わる子もいれば数年かけてゆるやかに終わる子もいます。
いずれにせよ、反抗期は永遠に続くものではありません。子どもが高校を卒業する頃には、反抗が落ち着いて親子関係も安定することが多いです。
>> 【思春期との違いを深堀り】男女別の反抗期の特徴から反抗期が来ない子どもへの接し方まで解説
子どもに反抗期がなくても大丈夫ですか
著者の答え
基本的には、反抗期がないことを心配する必要はありません。大丈夫です。反抗的な態度が目立たなくても、子どもの心は自立へ向けて成長しています。
表面的な反抗の有無よりも、子どもの心の変化に目を向けることが大切です。
・親と距離を取り始めた
・将来への漠然とした不安や迷いを抱えるようになった
・人間関係でストレスを感じやすくなった
・性への興味関心が芽生えた
・自分なりの価値観を考え始めた
どれも立派な心の変化。反抗期があるかどうかで思春期になったか判断せず、子どもの心の変化を暖かく見守りましょう。
>> 反抗期がない子どもに対する接し方に戻る
悪い友達の影響で子どもまで悪くなってしまわないか心配で……
著者の答え
思春期は親より友達を優先しますから、不良っぽい友達ができると心配ですよね。ただし、頭ごなしに友達を否定するのは絶対にダメです。「親は何も分かってない!」と反発し、その友達との仲間意識が高まるだけです。
まずは「どんな子なの?」と聞き、友達の話をしっかり受け止めましょう。
その上で、「お母さんはあなたを信じているから基本的には何も言わないけど、もし万が一タバコを吸ったりお酒を飲んだりなんてことがあったら絶対に許さないから」と毅然とした態度で伝えます。
決して友達を名指しで悪者にせず、最終的には子ども自身が人間関係を取捨選択できるよう信じて見守りましょう。
もちろん、あらかじめ許さないとくぎを刺しておいた悪さをした場合はしっかりと叱りましょう。思春期の子どもは、どこまでなら許されるのか、何をしたら親が怒るのかを探りながら悪さをしようとします。
まとめ

反抗期がないからといって、すぐに「アダルトチルドレン」と結びつける必要はありません。
反抗期がない理由が、子ども自身の穏やかな性格や日頃から何でも話し合える良好な親子関係が築けている証だとしたら、素晴らしいことですよね。
しかし、子どもが本音を押し殺したり、親の期待に応えようと無理をしたりしている結果、反抗期がないこともあります。
子どもが自己表現の機会を失い、将来的な生きづらさやアダルトチルドレンに繋がる可能性もゼロではありません。
・反抗期の有無は個人差があるため心配しすぎる必要はないが、「なぜないのか」見極めることは大切である
・子どもに反抗期がないのには、ポジティブな理由とネガティブな理由がある
・反抗期がないのは、アダルトチルドレンの特徴の1つである
・暴言や暴力、過干渉、育児放棄などは、子どもの自己肯定感を下げ、トラウマの原因になる
・思春期の子どもの反抗は、親からの精神的な自立と自分らしさの確立に重要である
・表面的な反抗の有無よりも、「将来への不安」や「自分らしさの模索」などの心の変化が大切である
お母さん自身が「親に反抗できなかった」という経験をお持ちだとしたら、無意識にその経験を子どもとの関係で繰り返してしまうかもしれません。
しかし、どうかあなた自身を責めないでください。大切なのは、それに気づくことです。
子どもと信頼関係を築くのに、遅すぎるということはありません。
「いつでもあなたの味方だよ」「話したくなったら、いつでも聞くからね」という安心感を、言葉と態度で伝え続けること。
それが、子どもにとって何よりの「安全基地」になります。