元教師が教える思春期の子どもへの接し方のコツ

インターネットに書かれた実験をそのまま行い、自由研究として提出したけど学校には評価されなかったケースは非常に多いです。

私は元理科教師で、何年にもわたって毎年100人以上の自由研究の評価をつけてきました。

そこでこの記事では、学校でA評価がもらえる自由研究を1日で終わらせられるよう、学年別のおすすめ自由研究とその実験のやり方をまとめて解説します。

この記事を読めば、自分がこの夏休みにやるべき自由研究が分かります。

学校でA評価が取れる自由研究を1日で終わらせたい人は、最後まで読んでください。


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中学1年生におすすめの自由研究2選！

中学1年生は、1学期に 植物や動物と身のまわりの物質について学習しています。植物や動物と身の周りの物質に関係する実験を行うと、学校の授業とも関連付けられるため高評価です。

いつも食べている野菜をなかま分けしよう

≪方法≫
キャベツ、ニンジン、ダイコン、トウモロコシ、アスパラガス、ブロッコリーなど、普段食べている野菜を単子葉類と双子葉類に分類していきます。

このとき、インターネットを使って調べてはいけません。まずは、それぞれの野菜の葉のスケッチをしましょう。

葉のない（葉が取り除かれた）野菜は、着色した水を吸わせた後にカットし、茎の断面の様子を調べます。また、根のようすでも分類できますね。これらの結果をまとめて野菜を分類していきましょう。

普段よく食べている野菜は、単子葉類と双子葉類のどちらが多いのでしょうか。最後に、インターネットなどで自分の実験結果の答え合わせをして終了です。

1学期の学習内容と大きく関連しているので、理科に関する「意欲」があると非常に評価されます。

密度の違いを利用して3層の液体に物体を沈めよう

≪方法≫
初めに、透明のコップに水を3分の1程度注ぎます。次に食紅などの食品用着色剤を数滴加え、軽くかき混ぜます。

それから、水と同じくらいの量の蜂蜜を加え、その後水を少し加えます。最後に、サラダ油を加えて完成です。

水、蜂蜜、サラダ油の層の厚さが同じくらいになるように入れていくのが、ポイントになります。

また、それぞれの液体を加えるときは、コップを傾けずにゆっくりと入れていきましょう。層がきれいに3つに分かれれば成功です。

そして、この3層の液体の中にミニトマト、くぎ、ペットボトルの蓋、スポンジ、ブドウ、消しゴム、鉛筆など、身の回りの物 を沈めていきましょう。それぞれどこまで沈むのでしょうか。

最後に実験結果を書き、密度の大小 についてまとめたら終了です。この実験も1年生の1学期の学習内容と大きく関連しているため、評価されやすいです。

>> 【コピペで完成】高評価がもらえる自由研究のレポートの書き方

中学2年生におすすめの自由研究2選！

中学2年生は、1学期に 化学変化と 生物について学習しています。化学変化と生物に関係する実験や、中学1年生で学習した内容に関係した実験を行うと、高評価が得られやすいです。

ドライアイスを使って自家製炭酸ジュースを作ろう

≪方法≫
中学1年生の2学期に、気体の性質について学習します。その中で、二酸化炭素は水に少し溶ける性質であることを学習します。ドライアイスを使用し、これに関する実験を行いましょう。

初めに、炭酸飲料が入っていたペットボトル（500ml）を用意します。ケガの危険があるため、必ず炭酸飲料が入っていたペットボトルを使用して下さい。用意したペットボトルに7～8分目まで水を入れます。

その中に、1～2立方センチメートル程度の大きさに砕いたドライアイスを割りばしで入れていきます。入れたらすぐにふたをし、ペットボトルを軽く上下にひっくり返します。

すると、ペットボトルがパンパンに膨らんでくるので、膨らんできたら素早くふたを開けて気体を逃がします。この作業を何回か繰り返すと、水が炭酸水になっています。

最後に完成した炭酸水の中に自分が入れたいものを溶かし、飲んでみましょう。コーヒーやリンゴジュース、蜂蜜、カルピスなど何でも構いません。

普段炭酸飲料として売られていないものを入れてみると、意外な発見があるかもしれませんね。

ペットボトルは炭酸飲料が入っていたものを使用すること、ドライアイスを入れ、ペットボトルが膨らんできたらすぐにふたを開けることの2つをしっかり守れば、非常に面白い実験になります。

この実験を行う際は、必ず保護者がつくようにして下さい。中学1年生の2学期の学習内容と関連しているため、評価されやすい実験です。これは、子どもの 知的好奇心 も刺激するのでおすすめです。

だ液のはたらきを調べよう

≪方法≫
初めに、白米、パン、ゆでたパスタ麺、チーズなどのデンプンが含まれていそうな食品を用意します。

次に、それらを同じ量ずつ3つずつのグループに分けます。実験しやすいように、5g程度の少量で統一しましょう。（例：白米① 5g、白米② 5g、白米③ 5g）

3つに分けたうちの1つに「イソジン」を加え、色の変化を見ます。青紫色 に変化すれば、デンプンが含まれていることになりますね。

それから、3つに分けたうちの残りの2つのうち1つに水、もう1つにだ液を加えます。だ液は、ストローなどを使って加えましょう。その後、2つをビニール袋に入れてよく揉みます。

よく揉んだ後に「イソジン」を加えると…。

これにより、だ液のはたらきについて調べることができます。複数の食品で行ったり、揉む回数を変えたりすると面白いですね。「揉む」という作業は、口の中で「噛む」という作業の代わりに行っています。

この実験では、だ液を加えていてもよく揉まないとデンプンが残ったままで分解されないので、よく噛んで食べることの大切さも分かる実験です。

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中学3年生におすすめの自由研究2選！

中学3年生は、1学期に生命、イオン、運動とエネルギーのいずれかを学習します。生命、イオン、運動とエネルギーに関係する実験か1・2年生で学習した内容に関係した実験を行うと、高評価です。

タマネギとトマトのDNAを取り出そう

≪方法≫
タマネギ2分の1個、トマト2分の1個を皮をむいて細かく切り刻み冷凍庫に入れて凍らせます。次に、30gの食塩を170gの水に加え、よくかき混ぜて食塩を溶かした後に冷蔵庫に入れて冷やします。

また、エタノール（手指消毒用でOK）も冷蔵庫に入れて冷やします。これで準備完了です。

実験に移ります。初めに、凍ったタマネギ又はトマトをすり鉢に入れ、なるべく時間をかけないように意識しながら丁寧にすりつぶします。そこに台所用洗剤を小さじ2分の1程度加え、よく混ぜます。

そこに、冷やしておいた 食塩水 を小さじ1加えてよく混ぜます。これを 布巾 でこし、液体を取り出します。冷やした エタノール をコップに2〜3㎝程度入れ、コップの内側に箸を入れます。

そして、この箸をゆっくりと伝っていくように先ほどこしとった液体を注いでいきます。そのまま放置しておくと、糸状のものが見えるようになります。

3年生の1学期の学習内容と大きく関連しているため、評価されやすいです。

身近な食品を使って10円玉を還元しよう

≪方法≫
初めに、錆びた10円玉とお酢、ケチャップ、マヨネーズ、醤油、お湯、炭酸飲料、オレンジジュース、塩水、ソース、砂糖水などを用意しましょう。

次に、10個入りの卵パックにそれぞれの食品を入れ、その後10円玉を入れていきましょう。 時間ごとの変化を見て、どの食品が10円玉を還元しやすいのか調べてみます。

それから、先ほどの実験で効果の高かった食品をピックアップし、温度の違いによる変化を見てみます、冷蔵庫の中や湯せんした状態で同様の実験を行い、10円玉の還元と温度の関係について調べます。

酢や食塩を含むものが、10円玉をよく還元したということは……。

中学2年生の化学変化に関連しており中学3年生のイオンにも結びつく内容なので、学校に評価されやすい実験です。

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夏休みの自由研究は「実験」が高評価！

よく、夏休みの自由研究 として本やインターネットに書いてあることをそのまま書き写してくる生徒がいます。しかし、このような自由研究は 学校からは全く評価されません。「研究」ではないからです。

夏休みの自由研究で 高評価 を得るためには、どうすれば良いのでしょうか。

答えは、理科の「実験」を行うことです。特に 中学生の場合、理科の実験を行うことを強くおすすめします。

>> 夏休みの自由研究は理科の「実験」が正解！その理由は？

せっかく自由研究をやるなら、学校に評価されて授業とも関連するものが良いですよね。これらの自由研究を行えば、学習内容の理解を深めることにもつながります。ぜひ、今年の夏休みにやってみてください。

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