【アンケート調査】子どもが考える「自分の不登校のきっかけ」と学校復帰に効果的だったこと

不登校のきっかけと学校復帰に効果的だったことアイキャッチ
・不登校の原因について、ネットで調べたけどよく分からない……
・結局、学校復帰に効果的だったことは何なの?
・とにかく不登校のきっかけや学校復帰についての情報がほしい

不登校のきっかけや学校復帰に関する情報をネット上で探しても、情報が漠然としていてよく分からないと悩んでしまう人が多いです。

そこでこの記事では、不登校のきっかけや学校復帰に関するアンケート調査の結果をまとめ、分かりやすく解説します

この記事を読めば、子どもが不登校になるきっかけや不登校の子どもが抱える悩み、そして学校復帰に効果的だったことが分かります。

結論を言ってしまうと、不登校の子どもは自分が不登校になった原因を平均7.5個挙げています。TOP3は
①不安・抑うつ
②居眠り、朝起きられない、夜眠れない
③体調不良
でした。

不登校の子どもが思う学校に戻りやすくなるサポートと保護者が考える学校復帰に役立ったことは、共に
①友達からの声かけ
②家族からの声かけ
がTOP2でした。

信用できるデータを参考に、不登校の子どもへの接し方を考えたい人は最後まで読んでください。

まつい けいすけ(著者)の実績
  • ・文系→中学理科の教員採用試験に一発合格
  • ・不登校〜難関校志望の生徒対象の塾を経営
  • ・毎年150件以上の教育相談に対応

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【不登校の原因や学校復帰のデータが知りたい】40代パパからのご相談


ご相談内容
中学生の息子がいる43歳の父親です。実は、息子が最近学校に行きたくないと言うようになり、登校が難しくなっています。

今、不登校についての情報を集めているところです。不登校の原因や、学校復帰についての最新のデータがあれば知りたいと考えています。

ネットで調べたのですが、よく分からなかったので教えてください。

子どもが不登校になる原因は1つとは限らない


不登校のきっかけと学校復帰に効果的だったことアイキャッチ
ほとんどの場合、小中学生の子どもが不登校になるきっかけは1つではありません。2024年に発表された、不登校のきっかけについての調査結果で明らかになりました。

>> 文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書

不登校の児童生徒とその保護者、そして不登校の児童生徒を受け持つ先生に対して、不登校のきっかけになったと思うものを全て選択してもらうアンケート調査です。

アンケート結果をまとめます。タップで各見出しに直接移動できます。

【平均7.5個】不登校の子どもが考える自分が不登校になった原因


不登校になった子どもは、自分が不登校になったきっかけとして平均7.5個の原因を挙げています。

【不登校の小中学生が選ぶ不登校のきっかけ】
1位不安・抑うつ76.5%
2位居眠り、朝起きられない、夜眠れない70.3%
3位体調不良68.9%
4位宿題ができない50.0%
5位授業が分からない47.0%
6位ゲーム・スマホへの依存42.3%
7位声や音がうるさい、嫌なにおい40.3%
8位制服、給食、行事などへの不適応38.6%
9位成績の低下37.9%
10位先生と合わなかった35.9%
11位遊び、非行30.3%
12位親子の関わり方27.3%
13位進路に関わる不安や問題27.0%
14位いじめ被害26.2%
15位入学、進級、転校など24.9%
16位いじめ以外の友人関係のトラブル24.8%
17位仲の良い友達がいない19.9%
18位部活動などにおけるトラブル19.0%
19位教職員とのトラブル、叱責など16.7%
20位家庭の生活環境の急激な変化9.3%
21位家族の世話や家事7.2%
21位授業が簡単すぎた7.2%
23位いじめ加害2.6%
*23個の選択肢から該当するものを全て選ぶ形式のアンケート調査

【平均7.2個】保護者が考える我が子が不登校になった原因


保護者は、子どもが不登校になったきっかけだと思うものとして平均7.2個の原因を挙げています。

【保護者が考える我が子の不登校のきっかけ】
1位不安・抑うつ78.4%
2位体調不良76.5%
3位居眠り、朝起きられない、夜眠れない74.7%
4位先生と合わなかった44.7%
5位声や音がうるさい、嫌なにおい38.9%
6位宿題ができない37.7%
7位制服、給食、行事などへの不適応37.6%
8位授業が分からない35.9%
9位入学、進級、転校など32.5%
10位いじめ以外の友人関係のトラブル31.4%
11位ゲーム・スマホへの依存29.9%
12位いじめ被害29.2%
13位仲の良い友達がいない28.2%
14位親子の関わり方26.3%
15位成績の低下21.9%
16位教職員とのトラブル、叱責など20.5%
17位部活動などにおけるトラブル17.4%
18位遊び、非行17.0%
19位家庭の生活環境の急激な変化11.6%
20位進路に関わる不安や問題10.8%
21位授業が簡単すぎた7.3%
22位家族の世話や家事5.6%
23位いじめ加害2.6%
*23個の選択肢から該当するものを全て選ぶ形式のアンケート調査

親子でギャップが大きいのは、勉強に関すること、ゲーム・スマホへの依存、遊び・非行です。特に注意しなければならないのは、子どもは親が思っている以上に勉強に悩んでいるかもしれないということです。

ギャップが
大きい項目
子ども親子の差
進路に関わる
不安や問題
27.0%10.8%16.2%
成績の低下37.9%21.9%16.0%
遊び・非行30.3%17.0%13.3%
ゲーム・スマホ
への依存
42.3%29.9%12.4%
宿題ができない50.0%37.7%12.3%
授業が分からない47.0%35.9%11.1%

親が見逃しがちな不登校の原因
・勉強に悩んでいること
・ゲームやスマホに依存していること
・悪さをして自分を見てもらいたいこと

思い違いが原因で、子どもがさらに傷つくこともあります。先入観にとらわれないように気をつけましょう。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説

【平均2.8個】先生が考えるその児童生徒が不登校になった原因


先生は、その生徒が不登校になったきっかけだと思うものとして、平均2.8個の原因を挙げています。

【先生が考えるその児童生徒の不登校のきっかけ】
1位授業が分からない41.2%
2位宿題ができない40.5%
3位制服、給食、行事などへの不適応23.2%
4位不安・抑うつ19.0%
5位体調不良18.5%
6位いじめ以外の友人関係のトラブル16.6%
7位仲の良い友達がいない15.0%
8位声や音がうるさい、嫌なにおい14.1%
9位親子の関わり方13.7%
10位成績の低下12.9%
11位進路に関わる不安や問題9.7%
12位居眠り、朝起きられない、夜眠れない8.3%
13位ゲーム・スマホへの依存8.1%
14位部活動などにおけるトラブル7.2%
15位あそび、非行7.0%
16位家庭内の不和5.2%
17位家庭の生活環境の急激な変化4.4%
18位いじめ被害4.2%
19位先生と合わなかった3.5%
20位入学、進級、転校など3.3%
21位いじめ加害2.2%
22位学校・家庭以外でのトラブル2.1%
23位教職員とのトラブル、叱責など2.0%
24位家族の世話や家事1.9%
*24個の選択肢から該当するものを全て選ぶ形式のアンケート調査
*教師用のアンケートは、子ども用・保護者用のアンケートと一部質問が異なる
*子ども用・保護者用のアンケートと異なる質問は、緑色で表した

子どもや保護者が選んだきっかけと、先生が選んだきっかけは大きく異なります。

先生は、学校にいるときの子どもの姿しか分かりません。学校の先生に対応を丸投げするのではなく、学校の先生と連携して対応することを心がけましょう。

【不登校について先生に相談するときに伝えるべきこと】
・今現在の子どもの家庭での様子
家での過ごし方や、気分の変化、日常生活のリズムなど
・学校や友達とのトラブル
いじめや嫌がらせ、友達とのトラブルが原因の可能性があれば、その様子について
・カウンセリングや他のサポートの有無
学校以外の専門機関を利用している場合、その内容について
・子どもの体調面の変化
睡眠時間、食欲、外出などの健康面での変化や体調不良があるかどうか
・親が把握している子どもの将来の目標
今後の学校生活や将来の夢、志望校などに対する子どもの考え
・兄弟姉妹や家族との関係
兄弟姉妹との関係や親子のコミュニケーションの様子
・特定の場所や状況に対する抵抗感
特定の教室や先生、授業などを避けたがっているかどうか
・子どもが最近興味を持っているもの
ゲームや趣味など、子どもが今興味を持っているもの
・子どもへの声かけで失敗したと思うこと
登校を渋るようになったときの声かけや再登校に向けての声かけで失敗したと思うこと
・登校を促したときの子どもの反応
学校に行くように話したことがあれば、そのときの子どもの様子
・子どもの周りの環境の変化
親の仕事の変化や帰宅時間の変化、家族構成の変化など
・学校行事や特定の活動に対する子どもの気持ち
遠足、運動会、発表会などの学校行事への参加意欲や苦手意識

これらを伝えることで、より子どもに寄り添った対応を学校ができるようになりますよ。

>> 【私と同じ失敗をしないでほしい】不登校の子どもへの対応で親が後悔していること17選

【アンケート結果比較】不登校ではない子どもと不登校の子どもの違い


不登校の子どもがつらいと感じていること
次に、不登校ではない子どもと不登校の子どもを比較することで、不登校の子どもが抱えやすい悩みについてまとめます。

2024年に発表された文部科学省委託事業不登校の要因分析に関する調査研究報告書の内容をまとめたものです。

不登校の子どもがつらいと感じていること17選


【不登校ではない子どもへの質問】

あなたは前の学年の1年間、学校や家で、次のようなときに、つらいと感じたことはありましたか


【不登校の子どもへの質問】

あなたが最初に学校に行きづらい、休みたいと感じ始めたとき、学校や家で、次のようなときに、つらいと感じたことはありましたか


違いが大きい項目不登校では
ない子ども
不登校の
子ども
体調不良34.0%68.9%34.9%
居眠り、朝起きられない
夜眠れない
36.4%70.3%33.9%
不安・抑うつ49.2%76.5%27.3%
制服、給食、行事
などへの不適応
13.8%38.6%24.8%
先生と合わなかった14.3%35.9%21.6%
ゲーム・スマホ
への依存
22.9%42.3%19.4%
入学、進級、転校など7.0%24.9%17.9%
声や音がうるさい
嫌なにおい
23.7%40.3%16.6%
宿題ができない24.5%50.0%15.5%
仲の良い友達
がいない
7.4%19.9%12.5%
授業が分からない35.4%47.0%11.6%
親子の関わり方15.9%27.3%11.4%
いじめ被害15.0%26.2%11.2%
教職員とのトラブル
叱責など
7.5%16.7%9.2%
遊び・非行22.0%30.3%8.3%
いじめ以外の
友人関係の
トラブル
16.6%24.8%7.8%
家庭の生活環境の急激
な変化
3.8%9.3%5.5%
*統計的に有意差があるもののみまとめた

【アンケートから分かる不登校の子どもがつらいと感じていること】
・心身の不調や生活リズムの乱れ
体調不良や居眠り、気持ちの落ち込み、イライラ、無気力など
・学校生活に関わること
制服や給食などの学校の決まりや宿題など
・人間関係に関わること
友達や先生との関係や入学、進級、転校など

>> 【不登校の子どもの将来】統計的に見た現実と受験や就職でのリスクを元教師が解説

不登校の子どもが抱えている諸事情6選


不登校ではない子どもと不登校の子どもを取り巻く環境を比較することで、不登校の子どもが抱えている諸事情をまとめます。

質問内容
不登校ではない
子ども
不登校の
子ども
兄弟姉妹が不登校ですか1.8%27.7%25.9%
発達障害の診断・疑いがあり
ますか
5.3%20.6%15.3%
特別な教育的支援を必要とし
ていますか
5.8%20.8%15.0%
ひとり親・共働き家庭で悩ん
でいますか
3.8%18.2%14.4%
感覚過敏・鈍麻がありますか1.8%14.1%12.3%
心理・精神的な問題の診断・
疑いがありますか
1.5%12.3%10.8%
身体的疾患・障害、睡眠障害
の診断・疑いがありますか
1.8%10.0%8.2%
*鈍麻(どんま)は、光や音などの特定の刺激に対する反応が低くなること

【アンケートから分かる不登校の子どもが抱える諸事情】
・兄弟の不登校
・ひとり親や両親共働きによる悩み
・発達障害などの教育的支援のニーズ
・睡眠障害や心理的、精神的な問題

特に見落としがちなのが、ひとり親や共働きに悩んでいる子どもが多いことです。

仕事の忙しさを理由に、子どもにキツく接していませんでしたか子どもとの時間は、十分取れていましたか

あなたは問題なかったと思っていても、子どもはつらかった、寂しかったと感じているかもしれません。

>> 【144個の具体例を紹介】不登校の子どもが前向きになる良い声かけと悪い声かけ

【アンケート結果】学校復帰に効果的だったこと


学校復帰に役立ったことTOP3
不登校の状態から学校復帰するに当たって効果的だったことを、子どもと保護者のそれぞれの視点からまとめます。

アンケートで投票が多かった上位5つに絞って紹介します。

【子どもへのアンケート】学校に戻りやすくなる、うれしいサポート5選


前の学年で、学校を休んでいるとき、どのようなことがあれば学校に戻りやすかったと思いますか


うれしいサポート割合
友達からの声かけ36.8%
家族からの声かけ23.0%
個別に勉強を教えてもらえること
(学校以外を含む)
22.6%
カウンセラー・スクールソーシャル
ワーカーと話す
11.7%
先生とインターネットや電話で話す9.2%

不登校の子どもは、特に友達や家族からの声かけや個別の授業をしてもらえると学校に戻りやすくなると答えています。

注目すべきは、個別の授業を求めている不登校の子どもが多いことです。不登校の子どもが考える自分が不登校になった原因4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。

不登校の子どものおよそ2人に1人は学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけになったと答えています。友達や家族からの声かけはもちろん、勉強に対する不安や悩みが解決できるようなサポートを心がけましょう。

教員の長時間労働や教員不足が問題になっている今、学校の先生に個別の授業をしてもらうのは現実的ではありません。不登校の出席扱い制度にも対応したサービスとして
・教育支援センター
・フリースクール
・不登校専門のオンライン塾
があります。
*不登校の出席扱い制度は、学校に行かなくても出席になる仕組みのこと

教育支援センターフリースクール不登校専門のオンライン塾
入会金0円約53,000円10,000~30,000円
月謝0円約33,000円10,000円〜
個別指導
通信教材××
オンライン授業×
主要5教科の勉強
公的機関××
子どもに合った先生
を選べるシステム
××
不登校の出席扱い
制度に対応
発達障害に対応
カウンセラーなど
専門家の存在
保護者へのサポート
*フリースクールの料金は、文部科学省の調査から引用

私としては、子どもの負担や通いやすさ、料金のバランスが取れた不登校専門のオンライン塾がおすすめです。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説

【保護者へのアンケート】学校復帰のために役立ったこと5選


(不登校が)解消されたとき、以下のことは役に立ったと考えますか


不登校の解消に役立ったもの割合
友達からの声かけ82.0%
家族からの声かけ73.5%
先生とインターネットや電話
で話す
70.1%
自分以外の家族への働きかけ
や手助け
66.7%
個別に勉強を教えてもらえる
こと(学校以外を含む)
62.8%
*各項目について行った(行ってもらった)人の中で、役立ったと答えた人の割合

【各項目について行った(行ってもらった)人の割合】
項目行った(行ってもらった)人
の割合
友達からの声かけ88.4%
家族からの声かけ95.8%
先生とインターネットや電話
で話す
81.4%
自分以外の家族への働きかけ
や手助け
73.9%
個別に勉強を教えてもらえる
こと(学校以外を含む)
62.3%

このデータから、不登校の子どもへの支援として「人とのつながり」が大切だと分かります。家族や友達など身近な人との継続的な関わりが、特に学校復帰に役立っています。

声かけやコミュニケーションは、対面だけでなくオンラインや電話も効果的です。不登校の状態だからこそ、子どもとのつながりを大切にして声かけをしていきましょう。

まとめ


不登校になった子どもは、自分が不登校になったきっかけとして平均7.5個の原因を挙げています。

親が見逃しがちな不登校の原因は、
・勉強に悩んでいること
・ゲームやスマホに依存していること
・悪さをして自分を見てもらいたいこと
です。

不登校のきっかけに
なったと思うもの
子ども親子の差
進路に関わる
不安や問題
27.0%10.8%16.2%
成績の低下37.9%21.9%16.0%
遊び・非行30.3%17.0%13.3%
ゲーム・スマホ
への依存
42.3%29.9%12.4%
宿題ができない50.0%37.7%12.3%
授業が分からない47.0%35.9%11.1%

また、不登校の子どもは友達や家族からの声かけや個別の授業をしてもらえると学校に戻りやすくなると答えています。

特に気をつけなければならないのは、個別の授業を求めている不登校の子どもが多いことです。不登校の子どもが考える自分が不登校になった原因4位が「宿題ができない」(50.0%)、5位が「授業が分からない」(47.0%)です。

不登校の子どものおよそ2人に1人は学校の勉強に苦労したことが不登校のきっかけになったと答えています。友達や家族からの声かけはもちろん、勉強に対する不安や悩みが解決できるようなサポートを心がけましょう。

>> 【塾経営者が厳選】不登校の小中学生におすすめの塾5選!子どものことを考えた塾の選び方も解説
>> 【144個の具体例を紹介】不登校の子どもが前向きになる良い声かけと悪い声かけ

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