反抗期の子ども にはどのような特徴があり、どのように 対応 していけば良いのでしょうか。多くの方が、反抗期の子どもとの接し方に悩んでいると思います。
今回は、私が保護者の方から実際に受けた相談から、反抗期の子どもの特徴とその対応について見ていきたいと思います。
30代のママからのご相談
最近、小学6年生の長女の態度が変わってきました。平気で嘘をついたり家でダラダラしたりすることが多くなっています。
宿題もほとんどやらず、私が注意しても「うざい」「関係ない」と言って怒鳴ってきます。私だけでなく、父親に対しても同じです。
初めは「そろそろ思春期だから仕方ない」と思っていましたが、日に日に反抗的になっていく長女を見ると心配です。反抗期の子どもに対して、どのように対応していけば良いのでしょうか。
反抗期の子どもへの対応の心構え
子どもが反抗的な態度を取るのには、何かしらの理由があります。そのため、反抗的な子どもの態度や行動の裏側に隠れた、「本心」を見てあげることが大切になります。
小学校高学年になると、子どもは思春期を迎えます。思春期の子どもは、人間関係や自分自身、親からの自立や依存などで、様々な悩みや葛藤を抱えるようになります。
その結果、これまでとは違った一面を見せるようになるのです。
突然反抗的な態度を取り始めると、親として心配になりますよね。どう対応すれば良いか、悩むこともあると思います。しかし、子どもの反抗には理由や意味が隠されています。
思春期、反抗期の子どもと上手に向き合うためには、反抗的な態度や言葉の裏側に隠れた「本心」を見てあげましょう。
反抗的な態度を取る子どもの本心とその対応
それでは、子どもが 反抗的な態度 を取るのにはどのような理由(本心)があるのでしょうか。いくつかの例を挙げてみます。
①宿題をしない
◆宿題をしない子どもの本心
・分からないところがあるからできない。
・習い事など他にやることが多く、時間が足りていない。
・勉強をやることに疑問を感じている。
宿題をしない子どもに対する対応
子どもが宿題をしなくなった場合、まずは子どもの学力をしっかりと把握しましょう。宿題をやらないのではなく、分からないからできないという可能性があるからです。
学力の把握の仕方や勉強が苦手な子どもに対する対応については、「勉強が苦手な中学生に対する親の関わり方とは」の記事を参考にしてみて下さい。
また、現在の小中学生は習い事や部活動などで忙しく、非常に疲れています。「大人よりも大変?とてもハードな小・中学生の一日」を参考に、あなたの子どもの生活に無理がないのか振り返ってみて下さい。
さらに、小学校高学年から中学生になると、「親に褒められたいから勉強を頑張る」というわけにはいきません。この年齢の子どもには、「なぜ勉強をしなくてはいけないのか」という問いが生まれてきます。
そのため、子どもに勉強する意味を教えてあげましょう。詳しくは、「勉強は何のためにするの?という子どもの疑問への答え方」の記事を参考にしてみて下さい。
②やる気がない
◆やる気がない子どもの本心
・日常的に否定的な声かけをされている。
・やる気を出したときに否定的な言葉を言われた。
・友達や兄弟と比較された経験がある。
・「テストで良い点数取ったらご褒美あげるよ」などと言われてきた。
やる気がない子どもに対する対応
まずは、自分が子どもに対して否定的な言葉を使っていないか振り返りましょう。
「ホントできないね」「そんなこともできないの?」「何回言えば分かるのかな」などというマイナスな声かけは、子どもの成長を妨げます。
「自分はダメな奴なんだ」「やっても意味がない」と考えるようになり、何事にも諦める(否定的になる)原因になってしまいます。
友達や他の兄弟と比較するのも同じです。「○○ちゃんはすごいね」「お兄ちゃんはもう少し早くできたよ」などと比較するのは、子どもの心を傷つけます。絶対にしてはいけません。
また、あなたは子どものときに親から「勉強しなさい」などと言われてやる気をなくした経験はありませんか。
やろうと思っているときに、「早くやりなさい」「宿題は終わったの?」などと言われると「今からやろうと思ったのに…」とやる気をなくしますよね。これはあなたの子どもも同じです。
子どもの様子が気になるときは、「○○の調子はどう?」という聞き方が良いですね。詳しくは、「思春期の子どもの8割が嫌と答えた親の一言」の記事も参考にしてみて下さい。
③嘘をつく
◆嘘をつく子どもの本心
・しつけが厳しすぎるため、本当のことを言ったら怒られると思っている。
・あなたのことをなめており、嘘をついてごまかせると思っている。
・精神的に疲れており、面倒なことから逃げようとしている。
嘘をつく子どもに対する対応
子どもが嘘をつく場合、まずは普段のしつけを客観的に見てみる必要があります。あなたは、しつけが厳しすぎたり甘やかしすぎたりしていませんか。子どもが嘘をつく原因の1つは、しつけです。
子どもが嘘をつくときは、「自己防衛」がはたらいているときがあります。しつけが非常に厳しいと、子どもは「叱られないように、褒められるように」と嘘をつくようになるのです。
逆に子どもを甘やかしすぎているときも、子どもは嘘をつきやすくなります。これは、嘘をついて適当なことを言っても、あなたに怒られないのでごまかせると思っているからです。
子育ては、「叱る」と「褒める」のバランスが大切です。1度、自分のしつけを振り返ってみましょう。
また、精神的に疲れていて嘘をつくこともあります。現在、学校や家庭、習い事などでストレスが溜まり、精神的に疲れている子どもが多いです。子どもが安心できる家庭環境を作り、子どもの心を癒してあげましょう。
また、あなたが味方であることを教えてあげるだけでも、子どもの心を楽にしてあげることができます。「お母さん(お父さん)は○○の味方だからね」と、一言伝えてあげましょう。
④怒鳴る・カッとなる
◆怒鳴る・カッとなる子どもの本心
・あなたに言われたくないことを言われた。
・干渉しすぎでうっとうしく感じている。
・精神的に疲れている。
・あなたの愛情を確認しようとしている。
怒鳴る・カッとなる子どもに対する対応
思春期の子どもは精神的に不安定です。少しでも嫌なことを言われると、心が大きく乱されてカチンときてしまいます。
子どものプライドや自尊心を傷つける余計な一言を言わないように、注意しましょう。思春期の心はとても繊細なのです。
また、思春期の子どもは親から自立しようとし始めます。そのため、小学校低学年のときと同じ距離感ではいけません。2歩くらい離れた距離感で、ちょうど良いのです。
あなたが子離れし、大人への階段を上り始めている子どもを温かく見守ってあげましょう。
しかし、子どもはあなたから自立しようとする一方で依存もしています。思春期の子どもの心は複雑ですね。そのため、あなたからの愛情を確認するために怒鳴って暴れている可能性もあります。
子どもが怒鳴っている間は、あなたは子どものことを見ていますよね。「自分が良くない態度を取っていても、見捨てないよね」という想いがはたらいていることもあるのです。
このようなときは、子どもをしっかりと叱ってあげましょう。しっかりと叱ることで、子どもは「自分を見てくれている」と安心するのです。
詳しくは、「思春期の子どもは親に叱られたいと思っている」の記事も参考にしてみて下さい。
気をつけなくてはいけないのは、精神的に疲れてイライラしてしまっている場合です。子どものストレスの原因がどこにあるのか突き止め、子どもをストレスから救ってあげましょう。
ストレスの原因が、学校や習い事先 にあることもあります。学校などに相談・連携して対応していきたいですね。
子どもが 反抗的になる・ひどい反抗期 になるのは、決して子どもだけが悪いわけではありません。あなたや周りの「否定的な接し方」によって、子どもが自分を守ろうとして反抗しているケースも非常に多いのです。
反抗期で反抗的な子どもですが、肝心なのは子どもへのこれからの 対応 です。普段の子どもとの関わり方について、もう1度見直してみましょう。
追い詰められた子どもは身体にSOSのサインが出る
子どもが反抗的な態度を取ったり宿題をやらなかったりすると、どうしても叱る回数が増えていきます。
子どもを叱ることは、とても大切です。叱ることで子どもは親からの愛情が確認できますし、やってはいけない限界を教えることもできます。自己抑制力(悪いことをしないようにする力)も身についていきます。
しかし、叱ることと同様に褒めることも大切です。逃げ場がなくなってしまうほど子どもを追い込んでしまうと、子どもは 身体にSOSのサインを出すようになります。
具体的には、
①頭痛・腹痛などによる不登校
②円形脱毛症
③自傷行為
④うつ病気・落ち込み
⑤黒板の字だけ見えにくくなる
といったものです。これらの症状は、病院で診察を受けても原因不明と言われることが多いです。
子どもが原因不明の体調不良になっている場合は、精神的なストレスの可能性があります。実は、うつ病気の子どもの約35%に身体の病気が見つかっているのです。
些細なことであっても、子どもが何か症状を訴えてきたときはしっかりと話を聞くようにしましょう。子どもは自分のストレスが上手に発散できない状態が続くと、「親は頼りにならない」と考えるようになります。
不登校や引きこもり、自殺につながるケースもあります。反抗期の子どもの様子は、細かくチェックするようにしましょう。子どもの変化に敏感に反応したいですね。
反抗期の子どもに過干渉はNG
子どもが反抗期になると、親としていろいろなことが心配になると思います。友達関係、恋愛、勉強、家での様子など…。しかし、子どもが心配だからと言って1から10まで干渉しようとしてはいけません。
この時期の子どもは、親から自立しようとしています。もちろん、子どもがSOSのサインを出している場合やひどく悩んでいる場合は、全力で助けてあげる必要があります。
しかし、普段は小学校低学年の頃よりも2歩程度離れた距離感を意識しましょう。
離れたところから温かく見守り、叱るときは全力で叱って褒めるときはしっかりと褒める。そして、あなたの助けが本当に必要なときは全力で助ける。これが、非常に大切なのです。
いかがでしょうか。これが、反抗期の子どもの特徴とその対応になります。
子どもが反抗期を迎えるのは、順調に成長している証です。「子どもが反抗している」という表面的なことではなく、そこに隠れた子どもの「本心」を理解して対応していきたいですね。
まとめ
・子どもが反抗的な態度を取るのには何かしらの理由がある。
・反抗期の子どもがストレスを溜めすぎてしまうと、身体にSOSのサインが出る。
・子どもが反抗期になるのは成長している証である。
・距離感を変え「褒める」と「叱る」のバランスを大切にする。過干渉やほったらかしはNG
・子どもが反抗的な態度を取るのには何かしらの理由がある。
・反抗期の子どもがストレスを溜めすぎてしまうと、身体にSOSのサインが出る。
・子どもが反抗期になるのは成長している証である。
・距離感を変え「褒める」と「叱る」のバランスを大切にする。過干渉やほったらかしはNG
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