
小学校高学年から中学生になると、子どもは 思春期 を迎えます。思春期を迎えた子どもは、親からの自立と依存の間で悩み葛藤しています。
ちょっとしたことでイライラしたり反抗的な態度を取ったりすることも多くなりますね。
子どもの反抗的な態度を見ると、ついついカッとなってしまうこともあると思います。しかし、カッとなって怒ってしまっても 上手に叱ることはできません。
また、思春期の子どもの心は繊細なため、あなたの「余計な一言」が子どもの心を傷つけてしまうこともあります。お互いに怒りがヒートアップしていき、取り返しのつかないことになってしまう こともあります。
それでは、思春期の子どもを叱るときの注意点 は何でしょうか。今回は、思春期の子どもを叱るときに絶対NGな叱り方について見ていきたいと思います。
絶対NGな叱り方10選
絶対NGな叱り方について見ていく前に、1度普段のあなたの叱り方を振り返ってみて下さい。どうでしょうか。あなたの叱り方と比較し、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
①感情的に叱ってはいけない
子どもを叱るときは、感情的になってはいけません。怒鳴ったり物に当たったり…。あなたが感情的になってしまうと、子どもも感情的になってしまいます。
これでは、子どもを叱り「ああ、これが悪かったんだな。」と反省させることができません。
また、感情的な叱られ方が続くと思春期の子どもは 情緒不安定になってしまう こともあります。叱る前に1度気持ちを落ち着けるようにしましょう。
②ネチネチといつまでも叱ってはいけない
子どもを叱るときは、「その場で叱っておしまい」という形を取りましょう。次の日になっても、「昨日は…」などとネチネチ叱ってはいけません。
いつまでもしつこく叱り続けていると、思春期の子どもの心には「うざい。」「うるさい。」という気持ちが強くなってしまいます。これでは逆効果ですね。
繰り返し何度も同じ悪さをしたときは別ですが、そうでないときはネチネチと叱らないようにしましょう。1度叱ったら その日のうちにあなたから普通に話しかける ことも、とても大切です。
③他の人と比較して叱ってはいけない

「お兄ちゃんは○○だったのに…。」「お母さんは○○なんてしなかった。」「○○君はちゃんと自分でやっているってよ。」あなたは、このように誰かと比較しながら叱っていませんか。
思春期の子どもの心はとても不安定で、誰かに認めてもらいたい、自分自身でありたいという想いを強く持っています。
誰かと比較しながら叱ってしまうと、「どうせ俺はダメな奴だから。」と子どもが自分で自分のことをあきらめてしまいます。
他人と比較されながら叱られ続けると、誰かに見てもらいたい、構ってもらいたいという想いから 非行を繰り返す ようになることもあります。子どもの自尊心を大切に育んであげましょう。
④暴力をふるってはいけない
思春期・反抗期の子どもと関わっていると、どうしてもイライラしてしまうものです。
カッとなってしまいそうになることもあるかと思いますが、子どもに暴力をふるってはいけません。暴力を加えても、子どもにあなたの想いは伝わりません。
また、暴力をふるわれると、子どもの心には 大きな傷 が残ります。あなたは、子どもの頃親から殴られた記憶はありませんか。
褒められたことは忘れていても、怒鳴られたり暴力をふるわれたりしたことは いつまでも記憶に残っている ものです。
暴力をふるって怒っていると、子どもは 悪いことをしても隠す ようになります。さらに、暴力をふるわれて育った子どもは、周りの人に対し暴力的になることが多い と言われています。気をつけましょう。
⑤過去のことを引っ張り出して叱ってはいけない
子どもを叱っていると、「この前も…。」とついつい過去のことまで引っ張り出して叱ってしまいがちです。
同じ悪さを繰り返してしまった場合は別ですが、過去を引っ張り出して叱っても 子どもの心に響きません。「またか。」「うざいな。」と思われるだけです。
子どもを叱るときは、今のことに関して叱る ように心がけましょう。
⑥一方的に叱ってはいけない

子どもを叱るときは、まず子どもの話を聞く ようにしましょう。なぜそうしてしまったのか、なにがあったのか。これを聞かずに いきなり叱りつけてはいけません。
頭ごなしに一方的に子どもを叱りつけるは、絶対にNGです。まずは、子どもの話に耳を傾けるようにしましょう。
ワンポイントメモ! 子どもの意見に反論せず一通りちゃんと聞く
子どもの話を聞いているときに「これは違うな。」と思っても、その場で、「それは違うでしょ。」「こうすれば良かったんじゃないの。」などと反論してはいけません。
まずは子どもの口から一通り説明させ、その後叱るようにしましょう。これも、とても大切です。
子どもの話を聞いているときに「これは違うな。」と思っても、その場で、「それは違うでしょ。」「こうすれば良かったんじゃないの。」などと反論してはいけません。
まずは子どもの口から一通り説明させ、その後叱るようにしましょう。これも、とても大切です。
⑦子どもの人格を否定して叱ってはいけない
「お前の性格はおかしい。」「心が腐っているとしか思えない。」「生まれてこなければ良かった。」などといった、人格を否定する叱り方 は絶対にいけません。子どもの心に深い傷を残してしまいます。
⑧八つ当たりして叱ってはいけない
ちょっと仕事でイライラして…。このように、普段なら叱らないようなことなのに イライラしていたからつい叱ってしまう ことがあります。
イライラしていたから、仕事で疲れていたから、寝不足だったから。どのような理由があっても、子どもに八つ当たりして叱ってはいけません。「言わなければ良かった。」と、あなたが後悔するだけです。
子どもにとっても何も良いことがありません。
⑨意見をコロコロ変えてはいけない

子どもを叱るときは、軸がしっかりとしていなければなりません。「こうだから良くなかったんだよ。」という軸がしっかりしていれば、子どもも理解することができます。
しかし、軸がぶれてしまい一貫性がなくなってしまうと、子どもは 何が正しいのか分からなくなってしまいます。
また、意見がコロコロ変わってしまうと、子どもは 親に不信感を抱く ようになります。軸がぶれないように、叱るようにしましょう。
ワンポイントメモ! 両親で意見を統一する
気をつけなくてはならないのは、両親で叱るときの軸がぶれないようにする ことです。
「お母さんは○○と言っていたのにお父さんは××だ。」こうなると、子どもは何を守り、どう行動すれば良いのか分からなくなってしまいます。子どものしつけについて、両親でしっかりと話し合っておきましょう。
気をつけなくてはならないのは、両親で叱るときの軸がぶれないようにする ことです。
「お母さんは○○と言っていたのにお父さんは××だ。」こうなると、子どもは何を守り、どう行動すれば良いのか分からなくなってしまいます。子どものしつけについて、両親でしっかりと話し合っておきましょう。
⑩両親が一緒になって叱ってはいけない
思春期の子どもを叱るときは、逃げ道を残しておかなければなりません。心や感情がいっぱいいっぱいになり、パンクしてしまう可能性があるからです。
そのため、両親で一緒になって叱るのはあまりよくありません。片方が叱ったときは、もう片方は子どもをフォローする。このような役割分担がとても大切です。
いかがでしょうか。これが、思春期の子どもを叱るときに絶対NGな叱り方 になります。
思春期 はとても難しい時期です。あなた自身悩んでしまうことも多いと思います。しかし、大変だからこそ 子育ての大切さ や やりがい を感じられるときでもあります。
子どもを叱るときは、これらを意識しながら行うようにしてみて下さい。完璧な 叱り方 は存在しませんし、初めから上手に叱ることはできません。
子どもと向き合いながら、親子で少しずつ成長していけば良いのです。気持ちを楽にし、1つずつやれることを実践するようにしましょう。
まとめ
・思春期の子どもは精神的に不安定である。
・叱り方によっては子どもの心を大きく傷つけることもある。
・初めから上手に叱ることはできない。親子で少しずつ成長できれば良い。
・思春期の子どもは精神的に不安定である。
・叱り方によっては子どもの心を大きく傷つけることもある。
・初めから上手に叱ることはできない。親子で少しずつ成長できれば良い。
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